List Worksのユーザ認証にオペレーティングシステムによる認証を利用する場合は、List Works の利用者情報を、Linuxシステムに登録します。利用者を登録する場合には、帳票を管理する部門ごとにユーザグループを作成することを推奨します。これは部門ごとのセキュリティを実現するためです。
ユーザの所属できるグループ数は、Linuxシステムで設定可能な数だけ対応していますが、5グループ以内を推奨しています。
利用者情報の登録/変更方法を説明します。以下の各コマンドを利用します。
useraddコマンド… 新規ユーザの追加
usermodコマンド… 既存ユーザの利用者定義を変更
userdelコマンド… 既存ユーザの削除
各コマンドの詳細は、“Linuxシステムのマニュアル”を参照してください。
営業部門に登録済みの利用者(ログイン名:ZZZZZZ)を、総務部門にも追加します。
# usermod -G eigyo,soumu ZZZZZZ
営業部門と総務部門に登録済みの利用者(ログイン名:ZZZZZZ)を、総務部門から削除します。
# usermod -G eigyo ZZZZZZ
以下のようなユーザグループを定義します。
営業部の帳票と総務部の帳票を分けて管理するために、営業部用のユーザグループと総務部用のユーザグループを定義します。
ユーザグループの定義の方法を以下に示します。なお、全社用のユーザグループと全利用者はすでにLinuxシステムに登録されているものとします。
ユーザグループの定義
ユーザグループを定義します。
# groupadd eigyo # groupadd soumu
利用者のユーザグループ登録
利用者をユーザグループに追加します。
# usermod -G eigyo,soumu M0001 ←システム管理者を営業部用と総務部用グループに追加 # usermod -G eigyo E0001 ←営業部門の運用管理者を営業部用グループに追加 # usermod -G eigyo xxxxxx ←営業部門の一般利用者を営業部用グループに追加 # usermod -G eigyo yyyyy ←営業部門の一般利用者を営業部用グループに追加 # usermod -G soumu S0001 ←総務部門の運用管理者を総務部用グループに追加 # usermod -G soumu ssssss ←総務部門の一般利用者を総務部用グループに追加 # usermod -G soumu ppppppp ←総務部門の一般利用者を総務部用グループに追加
List Worksのユーザ認証に、ユーザ作成ライブラリによる認証を利用している場合は、ユーザ認証出口ルーチンを利用して認証処理を行っています。そのため、利用者情報に変更が発生した場合は、ユーザ作成ライブラリのユーザ認証出口ルーチンに定義している利用者情報を変更します。
ユーザ認証出口ルーチンについては、“付録E 出口機能”を参照してください。