システム用動作環境ファイルの実行パラメタの意味を説明します。
conductorのサーバ情報を指定します。以下の順番で指定します。
conductor識別子
conductorが配置されるホスト名またはIPアドレス
要求受付ポート番号
ShunsakuのAPIからの要求を受け付けるポート番号を指定します。
ShunsakuのAPIには、本ポート番号を指定してください。
本パラメタは省略できません。
注意
conductor識別子には、8バイト以内の半角英数字の文字列を指定します。
要求受付ポート番号には、ほかのサービスと重複していないポート番号を指定してください。
1つのサーバ内に、同一のconductor識別子を持つconductorを複数作成することはできません。
conductorが配置されるホスト名またはIPアドレスに、以下は指定できません。
IPv4マップドアドレス
リンクローカルアドレス
上記を表すホスト名
sorterのサーバ情報を指定します。以下の順番で指定します。
sorter識別子
sorterが配置されるホスト名またはIPアドレス
conductorからのソート要求を受け付けるポート番号
複数のsorterを配置する場合には、本パラメタを複数行記述する必要があります。
本パラメタは省略できません。
注意
sorter識別子には、8バイト以内の半角英数字の文字列を指定します。
1つのShunsakuシステム内に、同一のsorter識別子を持つsorterを複数作成することはできません。
sorterが配置されるホスト名またはIPアドレスに、以下は指定できません。
IPv4マップドアドレス
リンクローカルアドレス
上記を表すホスト名
directorのサーバ情報を指定します。以下の順番で指定します。
director識別子
directorが配置されるホスト名またはIPアドレス
searcherへの検索要求を発行するポート番号
searcherへの更新要求を発行するポート番号
要求受付ポート番号
要求を受け付けるポート番号を指定します。
director番号
director識別子に対応する番号を、1~255までの一意の数字で指定します。
conductor用動作環境ファイルの“StartPoint”を利用する場合に使用することができます。それ以外の場合は省略可能です。
searcher種別
searcherの種別を以下の形式で指定します。
SearcherType=Memory:メモリ上のサーチデータを検索する場合(メモリ検索、またはサーチデータのオーバーフロー制御機能) SearcherType=Disk:ディスク上のサーチデータを検索する場合(ディスク検索) |
本パラメタを省略した場合、SearcherType=Memoryを指定したものとみなされます。
searcherの最大メモリ使用サイズ
サーチデータをメモリ上に展開するとき、1つのsearcherの最大メモリ使用量を以下の形式で指定します。
director配下のすべてのsearcherのメモリ使用の合計量ではありません。
SearcherMaxMemorySize=最大メモリ使用サイズ
指定できる範囲は、100~2048です。単位はメガバイトです。
サーチデータのオーバーフロー制御機能を使用するときに指定してください。指定する最大メモリ使用量は、searcherがデータを管理するために必要なメモリ領域や、検索または更新におけるメモリ使用量の変動などを考慮して指定してください。
searcherの並列度
searcherプロセス内で行う並列処理の並列度を指定します。
SearcherParallelDegree=searcherの並列度
指定できる範囲は1~1024です。
指定する並列度は、searcherを配置する配置されるサーバのCPUコア数や、そのサーバに配置される別のsearcherなどのプロセスの稼働状況を考慮し、指定する並列度数分のCPUコアをsearcherが占有できるように設計してください。
本パラメタを省略した場合、SearcherParallelDegree=1を指定したものとみなされます。
複数のdirectorを配置する場合には、本パラメタを複数行記述する必要があります。 255個までのdirectorを定義することができます。
本パラメタは省略できません。
注意
director識別子には、8バイト以内の半角英数字の文字列を指定します。
director番号は省略可能です。
1つのShunsakuシステム内に、同一のdirector識別子を持つdirectorを複数作成することはできません。
directorが配置されるホスト名またはIPアドレスに、以下は指定できません。
IPv4マップドアドレス
リンクローカルアドレス
上記を表すホスト名
参考
searcher種別とsearcherの最大メモリ使用サイズの組合せを以下に示します。
searcherの種別 | システム用動作環境ファイル | searcher用動作環境ファイル | |
---|---|---|---|
SearcherType | SearcherMaxMemorySize | SearchDataFileFolder | |
メモリ検索 | Memoryまたは省略 | ― | ― |
サーチデータのオーバーフロー制御機能 | Memoryまたは省略 | ○ | ○ |
ディスク検索 | Disk | ― | ○ |
○:指定あり
―:指定なし
searcherのサーバ情報を指定します。以下の順番で指定します。
searcher識別子
searcherが配置されるホスト名またはIPアドレス
directorからの要求を受け付けるポート番号
接続するdirectorのdirector識別子
複数のsearcherを配置する場合には、本パラメタを複数行記述する必要があります。1つのdirectorに登録できるsearcher数の上限は、512です。
本パラメタは省略できません。
注意
searcher識別子には、8バイト以内の半角英数字の文字列を指定します。
directorからの要求を受け付けるポート番号には、ほかのサービスと重複していないポート番号を指定してください。
1つのShunsakuシステム内では、配置するサーチサーバが異なる場合に限り、同一のsearcher識別子を持つsearcherおよび代替searcherを配置することができます。
1つのサーバ内に、同一のsearcher識別子を持つsearcherおよび代替searcherを複数作成することはできません。
searcherが配置されるホスト名またはIPアドレスに、以下は指定できません。
IPv4マップドアドレス
リンクローカルアドレス
上記を表すホスト名
代替searcherのサーバ情報を指定します。以下の順番で指定します。
searcher識別子
代替searcherが配置されるホスト名またはIPアドレス
directorからの要求を受け付けるポート番号
接続可能なdirectorのdirector識別子
代替接続が可能なdirectorを限定する場合に指定します。
複数のdirector識別子の指定が可能です。省略した場合には、システム用動作環境ファイルに指定したすべてのdirectorから接続できます。
複数の代替searcherを配置する場合には、本パラメタを複数行記述する必要があります。1つのdirectorに登録できるsearcher数の上限は、director識別子を省略した代替searcherを含めて512です。
本パラメタを省略した場合、searcherに異常が発生したときには、縮退運用となります。
注意
searcher識別子には、8バイト以内の半角英数字の文字列を指定します。
代替searcherのポート番号には、ほかのサービスと重複していないポート番号を指定してください。
1つのShunsakuシステム内では、配置するサーチサーバが異なる場合に限り、同一のsearcher識別子を持つsearcherおよび代替searcherを配置することができます。
1つのサーバ内に、同一のsearcher識別子を持つsearcherおよび代替searcherを複数作成することはできません。
代替searcherが配置されるホスト名またはIPアドレスに、以下は指定できません。
IPv4マップドアドレス
リンクローカルアドレス
上記を表すホスト名
検索対象となるデータの文字コードを指定します。
本パラメタを省略した場合、UTF-8を指定したものとみなされます。
設定 | 意味 |
---|---|
UTF-8 | UTF-8の場合 |
SHIFT-JIS | Shift-JISの場合(日本語) |
EUC | EUC-JPの場合(日本語) |
注意
検索用データは、CharacterCodeで指定した文字コードで登録してください。
検索対象文字列の半角英字について大文字・小文字の取扱いを指定します。
0:区別する
1:区別しない
本パラメタを省略した場合、0を指定したものとみなされます。
検索キーワード | 検索対象文字 | 0:区別する | 1:区別しない |
---|---|---|---|
ab | ab | ○ | ○ |
AB | × | ○ | |
aB | × | ○ | |
Ab | × | ○ | |
AB | ab | × | ○ |
AB | ○ | ○ | |
aB | × | ○ | |
Ab | × | ○ |
○:ヒットする
×:ヒットしない
注意
本パラメタは、パターンおよび文字列の完全一致で有効です。
本パラメタは、ダイレクトアクセスキーを指定したAPIでは、有効となりません。
検索対象文字列の全角英字について大文字・小文字の取扱いを指定します。
0:区別する
1:区別しない
本パラメタを省略した場合、0を指定したものとみなされます。
検索キーワード | 検索対象文字 | 0:区別する | 1:区別しない |
---|---|---|---|
ab | ab | ○ | ○ |
AB | × | ○ | |
aB | × | ○ | |
Ab | × | ○ | |
AB | ab | × | ○ |
AB | ○ | ○ | |
aB | × | ○ | |
Ab | × | ○ |
○:ヒットする
×:ヒットしない
注意
本パラメタは、日本語の文字コードで有効となります。
日本語の文字コードを使用する場合は、“CharacterCode”に、“UTF-8”、“SHIFT-JIS”、“EUC”のいずれかを指定してください。
全角の文字と半角の文字は区別されます。
本パラメタは、パターンの文字列検索および文字列の完全一致で有効です。
本パラメタは、ダイレクトアクセスキーを指定したAPIでは、有効となりません。
検索対象外として取り扱う文字(スキップキャラクタ)を二重引用符(" ")で囲んで指定します。
SkipCharに指定する文字は複数指定可能です。複数指定する場合は、個々の文字列をカンマ(,)で区切って指定します。
SkipCharには、制御文字を除く文字、改行および水平タブを指定します。
本パラメタを省略した場合、すべての文字が検索対象となります。
注意
本パラメタは、パターンの文字列検索および文字列の完全一致で有効です。
本パラメタは、ダイレクトアクセスキーを指定したAPIでは、有効となりません。
下記の文字以外をSkipCharに指定する場合は、CharacterCodeで定義した文字コードでSkipCharを表現してください。なお、大文字と小文字は区別されます。
半角空白 | \s |
全角空白 | \S |
改行 | \n |
水平タブ | \t |
以下の文字をSkipCharに指定する場合の例を示します。
指定する文字:半角空白、全角空白、水平タブ、@(半角文字)、@(全角文字)および改行
CharacterCodeで定義した文字コード | UTF-8 | SHIFT-JIS | EUC |
---|---|---|---|
半角空白 | \s | \s | \s |
全角空白 | \S | \S | \S |
水平タブ | \t | \t | \t |
@(全角文字) | \EF \BC \A0 | \81 \97 | \A1 \F7 |
@(半角文字) | \40 | \40 | \40 |
改行 | \n | \n | \n |
記述例は以下のようになります。
CharacterCodeで定義した文字コード | 記述例 |
---|---|
UTF-8 | \s,\S,\t,\EF \BC \A0,\40,\n |
SHIFT-JIS | \s,\S,\t,\81 \97,\40,\n |
EUC | \s,\S,\t,\A1 \F7,\40,\n |
参考
空白(\s)および全角空白(\S)をスキップキャラクタとした場合の違い
検索キーワード | 検索対象文字列 | SkipCharに\s、\Sを指定しない場合 | SkipCharに\s、\Sを指定した場合 |
---|---|---|---|
富士通 | 富士通 | ○ | ○ |
富士通 太郎 | × | ○ | |
富士通太郎 | × | ○ | |
富士通 太郎 | 富士通 | × | ○ |
富士通 太郎 | ○ | ○ | |
富士通太郎 | × | ○ | |
富士通太郎 | 富士通 | × | ○ |
富士通 太郎 | × | ○ | |
富士通太郎 | ○ | ○ |
○:ヒットする
×:ヒットしない
検索式にワード検索を指定する場合に、区切り文字全体を二重引用符(" ")で囲んで指定します。
SeparateCharに指定する文字は複数指定可能です。複数指定する場合は、個々の文字列をカンマ(,)で区切って指定します。
SeparateCharには、制御文字以外のASCII文字、改行および水平タブを指定します。
以下の文字をSeparateCharに指定する場合は、エスケープ文字を付加してSeparateCharを表現してください。エスケープ文字は“\”です。
区切り文字 | 指定方法 |
---|---|
半角空白 | \s |
改行 | \n |
水平タブ | \t |
カンマ | \, |
二重引用符 | \" |
\マーク | \\ |
本パラメタを省略した場合、以下の“省略時の区切り文字”に記述している文字が区切り文字となります。
\t | \n | \s | ! | \" | # |
$ | % | & | ' | ( | ) |
* | + | \, | - | . | / |
: | ; | < | = | > | ? |
@ | [ | \\ | ] | ^ | _ |
` | { | | | } | ~ |
複数のsearcherを配置しているサーチサーバにおいて、searcherの異常を検出した場合に、directorが異常とみなす範囲を指定します。
0:対象searcherのみを異常とみなす
1:対象searcherを配置しているサーチサーバを異常とみなす
サーチサーバを異常とみなす指定の場合、配置しているsearcherすべてを異常とみなします。代替searcherが指定されている場合、異常とみなしたsearcherは切替えを行います。代替searcherが指定されていない場合、縮退運用となります。
本パラメタを省略した場合、0を指定したものとみなされます。
注意
別のdirectorに接続しているsearcherを同じサーチサーバに配置している場合、本パラメタで1を指定しても別directorに接続しているsearcherは、異常とみなす範囲には含まれません。
属性値の検索を行うかどうかを指定します。
0:属性値の検索を行う
1:属性値の検索を行わない
本パラメタを省略した場合、0を指定したものとみなされます。
参照
属性値の検索を行う場合の留意事項については、“アプリケーション開発ガイド”の“XML形式に関する留意事項”を参照してください。
サーチサーバの異常時に縮退可能なsearcher数を指定します。
指定できる範囲は、0~511です。
0を指定した場合は、1つでもsearcherの異常が発生すると、searcher接続待ち状態に移行し、新たにsearcherが接続するまで運用業務が停止します。
本パラメタを指定すると、システム用動作環境ファイルに指定したすべてのdirectorに対して本機能が有効になります。なお、複数のdirectorがあり、配下のsearcher数が異なる場合は、director用動作環境ファイルでdirector単位に指定してください。
また、本パラメタをシステム用動作環境ファイル、director用動作環境ファイルの両方で省略した場合、searcherの縮退機能は動作せず、すべてのsearcherで異常が発生するまで縮退運用を行います。
注意
各directorにおいて、接続されるsearcher数以上の値を、本パラメタに指定することはできません。
“SearcherFailureEscalation”に1を指定している場合、異常の発生したsearcherの範囲は、サーチサーバに配置されているすべてのsearcherとみなされ、異常searcher数としてカウントされます。
参照
searcaerの縮退機能については、“8.1.3 searcherの縮退機能”を参照してください。
本パラメタの指定値を超えた場合の対処方法については、“トラブルシューティング集”の“searcherのフェイルオーバからの復旧”を参照してください。