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Big Data Integration ServerV1.2.0 検索編導入・運用ガイド
FUJITSU Software

A.1.2 システム用動作環境ファイルの実行パラメタの意味

システム用動作環境ファイルの実行パラメタの意味を説明します。


Conductor

conductorのサーバ情報を指定します。以下の順番で指定します。

本パラメタは省略できません。

注意

  • conductor識別子には、8バイト以内の半角英数字の文字列を指定します。

  • 要求受付ポート番号には、ほかのサービスと重複していないポート番号を指定してください。

  • 1つのサーバ内に、同一のconductor識別子を持つconductorを複数作成することはできません。

  • conductorが配置されるホスト名またはIPアドレスに、以下は指定できません。

    • IPv4マップドアドレス

    • リンクローカルアドレス

    • 上記を表すホスト名

Sorter

sorterのサーバ情報を指定します。以下の順番で指定します。

複数のsorterを配置する場合には、本パラメタを複数行記述する必要があります。
本パラメタは省略できません。

注意

  • sorter識別子には、8バイト以内の半角英数字の文字列を指定します。

  • 1つのShunsakuシステム内に、同一のsorter識別子を持つsorterを複数作成することはできません。

  • sorterが配置されるホスト名またはIPアドレスに、以下は指定できません。

    • IPv4マップドアドレス

    • リンクローカルアドレス

    • 上記を表すホスト名

Director

directorのサーバ情報を指定します。以下の順番で指定します。

複数のdirectorを配置する場合には、本パラメタを複数行記述する必要があります。 255個までのdirectorを定義することができます。
本パラメタは省略できません。

注意

  • director識別子には、8バイト以内の半角英数字の文字列を指定します。

  • director番号は省略可能です。

  • 1つのShunsakuシステム内に、同一のdirector識別子を持つdirectorを複数作成することはできません。

  • directorが配置されるホスト名またはIPアドレスに、以下は指定できません。

    • IPv4マップドアドレス

    • リンクローカルアドレス

    • 上記を表すホスト名

参考

searcher種別とsearcherの最大メモリ使用サイズの組合せを以下に示します。


searcherの種別

システム用動作環境ファイル

searcher用動作環境ファイル

SearcherType

SearcherMaxMemorySize

SearchDataFileFolder

メモリ検索

Memoryまたは省略

サーチデータのオーバーフロー制御機能

Memoryまたは省略

ディスク検索

Disk

○:指定あり
―:指定なし


Searcher

searcherのサーバ情報を指定します。以下の順番で指定します。

複数のsearcherを配置する場合には、本パラメタを複数行記述する必要があります。1つのdirectorに登録できるsearcher数の上限は、512です。

本パラメタは省略できません。

注意

  • searcher識別子には、8バイト以内の半角英数字の文字列を指定します。

  • directorからの要求を受け付けるポート番号には、ほかのサービスと重複していないポート番号を指定してください。

  • 1つのShunsakuシステム内では、配置するサーチサーバが異なる場合に限り、同一のsearcher識別子を持つsearcherおよび代替searcherを配置することができます。

  • 1つのサーバ内に、同一のsearcher識別子を持つsearcherおよび代替searcherを複数作成することはできません。

  • searcherが配置されるホスト名またはIPアドレスに、以下は指定できません。

    • IPv4マップドアドレス

    • リンクローカルアドレス

    • 上記を表すホスト名


AlternativeSearcher

代替searcherのサーバ情報を指定します。以下の順番で指定します。

複数の代替searcherを配置する場合には、本パラメタを複数行記述する必要があります。1つのdirectorに登録できるsearcher数の上限は、director識別子を省略した代替searcherを含めて512です。

本パラメタを省略した場合、searcherに異常が発生したときには、縮退運用となります。

注意

  • searcher識別子には、8バイト以内の半角英数字の文字列を指定します。

  • 代替searcherのポート番号には、ほかのサービスと重複していないポート番号を指定してください。

  • 1つのShunsakuシステム内では、配置するサーチサーバが異なる場合に限り、同一のsearcher識別子を持つsearcherおよび代替searcherを配置することができます。

  • 1つのサーバ内に、同一のsearcher識別子を持つsearcherおよび代替searcherを複数作成することはできません。

  • 代替searcherが配置されるホスト名またはIPアドレスに、以下は指定できません。

    • IPv4マップドアドレス

    • リンクローカルアドレス

    • 上記を表すホスト名


CharacterCode

検索対象となるデータの文字コードを指定します。
本パラメタを省略した場合、UTF-8を指定したものとみなされます。

設定

意味

UTF-8

UTF-8の場合

SHIFT-JIS

Shift-JISの場合(日本語)

EUC

EUC-JPの場合(日本語)

注意

検索用データは、CharacterCodeで指定した文字コードで登録してください。


ANKmix

検索対象文字列の半角英字について大文字・小文字の取扱いを指定します。
0:区別する
1:区別しない
本パラメタを省略した場合、0を指定したものとみなされます。

検索キーワード

検索対象文字

0:区別する

1:区別しない

ab

ab

AB

×

aB

×

Ab

×

AB

ab

×

AB

aB

×

Ab

×

○:ヒットする
×:ヒットしない

注意

  • 本パラメタは、パターンおよび文字列の完全一致で有効です。

  • 本パラメタは、ダイレクトアクセスキーを指定したAPIでは、有効となりません。


KNJmix

検索対象文字列の全角英字について大文字・小文字の取扱いを指定します。
0:区別する
1:区別しない
本パラメタを省略した場合、0を指定したものとみなされます。

検索キーワード

検索対象文字

0:区別する

1:区別しない

ab

ab

AB

×

aB

×

Ab

×

AB

ab

×

AB

aB

×

Ab

×

○:ヒットする
×:ヒットしない

注意

  • 本パラメタは、日本語の文字コードで有効となります。
    日本語の文字コードを使用する場合は、“CharacterCode”に、“UTF-8”、“SHIFT-JIS”、“EUC”のいずれかを指定してください。

  • 全角の文字と半角の文字は区別されます。

  • 本パラメタは、パターンの文字列検索および文字列の完全一致で有効です。

  • 本パラメタは、ダイレクトアクセスキーを指定したAPIでは、有効となりません。


SkipChar

検索対象外として取り扱う文字(スキップキャラクタ)を二重引用符(" ")で囲んで指定します。
SkipCharに指定する文字は複数指定可能です。複数指定する場合は、個々の文字列をカンマ(,)で区切って指定します。
SkipCharには、制御文字を除く文字、改行および水平タブを指定します。
本パラメタを省略した場合、すべての文字が検索対象となります。

注意

  • 本パラメタは、パターンの文字列検索および文字列の完全一致で有効です。

  • 本パラメタは、ダイレクトアクセスキーを指定したAPIでは、有効となりません。

  • 下記の文字以外をSkipCharに指定する場合は、CharacterCodeで定義した文字コードでSkipCharを表現してください。なお、大文字と小文字は区別されます。

    半角空白

    \s

    全角空白

    \S

    改行

    \n

    水平タブ

    \t


以下の文字をSkipCharに指定する場合の例を示します。
指定する文字:半角空白、全角空白、水平タブ、@(半角文字)、@(全角文字)および改行

CharacterCodeで定義した文字コード

UTF-8

SHIFT-JIS

EUC

半角空白

\s

\s

\s

全角空白

\S

\S

\S

水平タブ

\t

\t

\t

@(全角文字)

\EF \BC \A0

\81 \97

\A1 \F7

@(半角文字)

\40

\40

\40

改行

\n

\n

\n


記述例は以下のようになります。

CharacterCodeで定義した文字コード

記述例

UTF-8

\s,\S,\t,\EF \BC \A0,\40,\n

SHIFT-JIS

\s,\S,\t,\81 \97,\40,\n

EUC

\s,\S,\t,\A1 \F7,\40,\n

参考

空白(\s)および全角空白(\S)をスキップキャラクタとした場合の違い

検索キーワード

検索対象文字列

SkipCharに\s、\Sを指定しない場合

SkipCharに\s、\Sを指定した場合

富士通太郎

富士通太郎

富士通 太郎

×

富士通太郎

×

富士通 太郎

富士通太郎

×

富士通 太郎

富士通太郎

×

富士通太郎

富士通太郎

×

富士通 太郎

×

富士通太郎

○:ヒットする
×:ヒットしない


SeparateChar

検索式にワード検索を指定する場合に、区切り文字全体を二重引用符(" ")で囲んで指定します。
SeparateCharに指定する文字は複数指定可能です。複数指定する場合は、個々の文字列をカンマ(,)で区切って指定します。
SeparateCharには、制御文字以外のASCII文字、改行および水平タブを指定します。
以下の文字をSeparateCharに指定する場合は、エスケープ文字を付加してSeparateCharを表現してください。エスケープ文字は“\”です。

区切り文字

指定方法

半角空白

\s

改行

\n

水平タブ

\t

カンマ

\,

二重引用符

\"

\マーク

\\

本パラメタを省略した場合、以下の“省略時の区切り文字”に記述している文字が区切り文字となります。

表A.1 省略時の区切り文字

\t

\n

\s

!

\"

#

$

%

&

'

(

)

*

+

\,

-

.

/

:

;

<

=

>

?

@

[

\\

]

^

_

`

{

|

}

~


SearcherFailureEscalation

複数のsearcherを配置しているサーチサーバにおいて、searcherの異常を検出した場合に、directorが異常とみなす範囲を指定します。

0:対象searcherのみを異常とみなす
1:対象searcherを配置しているサーチサーバを異常とみなす


サーチサーバを異常とみなす指定の場合、配置しているsearcherすべてを異常とみなします。代替searcherが指定されている場合、異常とみなしたsearcherは切替えを行います。代替searcherが指定されていない場合、縮退運用となります。
本パラメタを省略した場合、0を指定したものとみなされます。

注意

別のdirectorに接続しているsearcherを同じサーチサーバに配置している場合、本パラメタで1を指定しても別directorに接続しているsearcherは、異常とみなす範囲には含まれません。


SearchAttribute

属性値の検索を行うかどうかを指定します。


0:属性値の検索を行う
1:属性値の検索を行わない


本パラメタを省略した場合、0を指定したものとみなされます。

参照

属性値の検索を行う場合の留意事項については、“アプリケーション開発ガイド”の“XML形式に関する留意事項”を参照してください。


DegradableSearcherCnt

サーチサーバの異常時に縮退可能なsearcher数を指定します。
指定できる範囲は、0~511です。

0を指定した場合は、1つでもsearcherの異常が発生すると、searcher接続待ち状態に移行し、新たにsearcherが接続するまで運用業務が停止します。


本パラメタを指定すると、システム用動作環境ファイルに指定したすべてのdirectorに対して本機能が有効になります。なお、複数のdirectorがあり、配下のsearcher数が異なる場合は、director用動作環境ファイルでdirector単位に指定してください。


また、本パラメタをシステム用動作環境ファイル、director用動作環境ファイルの両方で省略した場合、searcherの縮退機能は動作せず、すべてのsearcherで異常が発生するまで縮退運用を行います。

注意

  • 各directorにおいて、接続されるsearcher数以上の値を、本パラメタに指定することはできません。

  • “SearcherFailureEscalation”に1を指定している場合、異常の発生したsearcherの範囲は、サーチサーバに配置されているすべてのsearcherとみなされ、異常searcher数としてカウントされます。

参照

  • searcaerの縮退機能については、“8.1.3 searcherの縮退機能”を参照してください。

  • 本パラメタの指定値を超えた場合の対処方法については、“トラブルシューティング集”の“searcherのフェイルオーバからの復旧”を参照してください。