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Symfoware Active DB Guard V12.4.0 設計・セットアップガイド
FUJITSU Software

2.18.1 資源識別子による関連付け

複写元システムのDSIおよび順序を示す資源識別子を、rdbbcmapコマンドにより複写先システムに登録することで、複写元システムで取得されたRERUNログなどと複写先システムのデータベースの資源との関連付けを行います。

図2.4 Active DB Guard対象資源の関連付け

資源識別子と関連付けの単位

資源識別子とは、DSIおよび順序を示すRDBシステム内で一意な文字列です。
RLP単位での関連付けが必要です。

注意

複写元システムでDSIおよび順序を再定義した場合には、資源識別子が変更されるため、資源識別子の登録を再度行う必要があります。詳細は、“Active DB Guard 運用ガイド”の“運用開始後のデータベース資源の関連付け”を参照してください。

資源識別子に関する注意事項

資源識別子の抽出元(複写元システム)でDSIおよび順序の再定義が行われた時点で資源識別子は無効になります。

注意

  • 資源識別子抽出ファイルは、複写先システムで登録が完了した時点でファイルを破棄してください。再度、複写先システムで資源識別子の登録が必要な場合には、その都度、複写元システムで資源識別子の抽出を行ってください。

  • 格納データを暗号化している場合でも、rdbbcmapコマンドを使用して作成した資源識別子抽出ファイルは暗号化されません。資源識別子抽出ファイルを相手システムに転送する場合には、セキュリティを考慮し、以下のような対策を実施してください。

    • ネットワークの独立性を確保する

    • SolarisOSが標準でサポートするIPsecを導入するなどして通信路の安全性を確保する

    • LinuxSSHFSを導入するなどして通信路の安全性を確保する

    • opensslコマンドなどのツールを使用して退避データを暗号化する

    なお、資源識別子抽出ファイルは、rdbbcmapコマンドによる資源識別子の登録が完了した時点でファイルを破棄してください。

資源識別子のシステムでの管理

RLP単位に複写元システムの資源識別子を複写先システムのBC管理DBに管理します。

注意

複写先システムでは資源識別子をBC管理DBで登録・管理します。
そのため、BC管理DBを再作成した場合には、複写先システムで資源識別子の再登録を行う必要があります。

センタ切り戻しを行う運用の場合

複写先システムへセンタ切り替えを行った後、再度、複写元システムへセンタ切り戻しを行う運用の場合は、複写元システムと複写先システムの相互で相手システムの資源識別子の抽出と登録が必要です。

注意

特別な理由がないかぎり、セットアップにおいて、両システムの相互で資源識別子の抽出と登録を実施しておくことを推奨します。