Active DB Guard の対象とするRDBシステムについて、以下の手順によりすべてのデータベースのデータを複写元システムから複写先システムへ複写します。
また、すべての順序番号もシステム間で一致させます。
図2.3 操作の手順
複写元システムの手順
Symfoware Serverのrdbstartコマンドを使用して、RDBを起動します。
“2.3 運用対象のデータベース定義とデータ創成”で実施済みです。
Symfoware Serverのrdbunlコマンドを使用して、DSIの退避データを取得します。
本作業は、RDBシステムに定義されているすべての表のDSIに対して実施します。
Symfoware Serverのrdbexecsqlコマンドを使用して、順序番号を確認します。
本作業は、RDBシステムに定義されているすべての順序に対して実施します。
複写先システムの手順
Symfoware Serverのrdbstartコマンドを使用して、RDBを起動します。
Symfoware Serverのrdbddlexコマンドを使用して、データベースの定義を行います。
rdbddlexコマンドに指定するデータベースの定義文は、複写元システムでデータベースの定義を行った場合に利用したものを指定してください。
本作業は、RDBシステムに定義されているすべてのデータベースに対して実施します。
Symfoware Serverのrdbsloaderコマンドを使用して、複写元システムで取得した退避データによりDSIを創成します。
本作業は、すべての表のDSIに対して実施します。
Symfoware Serverのrdbddlexコマンドを使用して、順序定義を再作成します。
本作業は、RDBシステムに定義されているすべての順序に対して実施します。
注意
表定義のDEFAULT句に順序を指定している場合、順序定義の再作成を行うと、順序を参照する表の再作成が必要となります。このため、複写先システムでは以下の手順で操作を行ってください。
“2.データベースの定義”と同時に“4.順序定義の再作成”を併せて実施。
“3.表のDSIの退避データ適用”を実施。
格納データを暗号化している場合でも、rdbunlコマンドを使用して取得したDSIの退避データは暗号化されません。退避データを複写先システムに転送する場合には、セキュリティを考慮し、以下のような対策を実施してください。
ネットワークの独立性を確保する
OSが標準でサポートするSecurity Architecture for Internet Protocol(IPsec)を導入するなどして通信路の安全性を確保する
Secure Shell File System(SSHFS)を導入するなどして通信路の安全性を確保する
opensslコマンドなどのツールを使用して退避データを暗号化する
また、退避データが不要となった際にはファイルを削除してください。
参照
順序番号の確認方法については“Active DB Guard 運用ガイド”を参照してください。
順序定義の再作成については“Active DB Guard 運用ガイド”を参照してください。
rdbstartコマンド、rdbddlexコマンド、rdbunlコマンド、rdbexecsqlコマンドおよびrdbsloaderコマンドの詳細は、“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。
ファイルの削除方法については、“Symfoware Server RDB運用ガイド”を参照してください。