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Symfoware Active DB Guard V12.4.0 設計・セットアップガイド
FUJITSU Software

2.15.2 データベース環境の複写(格納データを暗号化する場合)

Active DB Guard の対象とするRDBシステムについて、以下の手順によりすべてのデータベースのデータを複写元システムから複写先システムへ複写します。

また、すべての順序番号もシステム間で一致させます。

図2.3 操作の手順

複写元システムの手順

  1. Symfoware Serverのrdbstartコマンドを使用して、RDBを起動します。

  2. 2.3 運用対象のデータベース定義とデータ創成”で実施済みです。

  3. Symfoware Serverのrdbunlコマンドを使用して、DSIの退避データを取得します。
    本作業は、RDBシステムに定義されているすべての表のDSIに対して実施します。

  4. Symfoware Serverのrdbexecsqlコマンドを使用して、順序番号を確認します。
    本作業は、RDBシステムに定義されているすべての順序に対して実施します。

複写先システムの手順

  1. Symfoware Serverのrdbstartコマンドを使用して、RDBを起動します。

  2. Symfoware Serverのrdbddlexコマンドを使用して、データベースの定義を行います。
    rdbddlexコマンドに指定するデータベースの定義文は、複写元システムでデータベースの定義を行った場合に利用したものを指定してください。
    本作業は、RDBシステムに定義されているすべてのデータベースに対して実施します。

  3. Symfoware Serverのrdbsloaderコマンドを使用して、複写元システムで取得した退避データによりDSIを創成します。
    本作業は、すべての表のDSIに対して実施します。

  4. Symfoware Serverのrdbddlexコマンドを使用して、順序定義を再作成します。
    本作業は、RDBシステムに定義されているすべての順序に対して実施します。

注意

  • 表定義のDEFAULT句に順序を指定している場合、順序定義の再作成を行うと、順序を参照する表の再作成が必要となります。このため、複写先システムでは以下の手順で操作を行ってください。

    1. “2.データベースの定義”と同時に“4.順序定義の再作成”を併せて実施。

    2. “3.表のDSIの退避データ適用”を実施。

  • 格納データを暗号化している場合でも、rdbunlコマンドを使用して取得したDSIの退避データは暗号化されません。退避データを複写先システムに転送する場合には、セキュリティを考慮し、以下のような対策を実施してください。

    • ネットワークの独立性を確保する

    • SolarisOSが標準でサポートするSecurity Architecture for Internet Protocol(IPsec)を導入するなどして通信路の安全性を確保する

    • LinuxSecure Shell File System(SSHFS)を導入するなどして通信路の安全性を確保する

    • opensslコマンドなどのツールを使用して退避データを暗号化する

    また、退避データが不要となった際にはファイルを削除してください。

参照

  • 順序番号の確認方法については“Active DB Guard 運用ガイド”を参照してください。

  • 順序定義の再作成については“Active DB Guard 運用ガイド”を参照してください。

  • rdbstartコマンド、rdbddlexコマンド、rdbunlコマンド、rdbexecsqlコマンドおよびrdbsloaderコマンドの詳細は、“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。

  • ファイルの削除方法については、“Symfoware Server RDB運用ガイド”を参照してください。