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Symfoware Active DB Guard V12.4.0 設計・セットアップガイド
FUJITSU Software

2.4.3 複写用ローデバイスの作成

バックアップセンタ運用で使用する以下の複写用ローデバイスを両システムに作成します。

1つのRLPのローデバイスは、同じストレージシステムの筐体内に作成してください。

参照

作成するローデバイスの領域長、RLCファイル数の見積りは、“付録A 資源の見積り”を参照してください。

Solaris2.4.3.1 Solarisの場合

複写用ローデバイスの作成方法について説明します。

以下の機能を利用してパーティションまたはボリュームを作成します。

なお、ローデバイスに対して初期化を行う必要はありません。

注意

  • ローデバイス作成時に、シリンダ0は指定しないでください。

  • スライス2は、ディスク全体を表すため、ローデバイスとして使用しないでください。

  • Active DB Guardで使用するローデバイスは、formatユーティリティまたはPRIMECLUSTER GDSで作成したものを使用してください。Active DB Guardの運用に必要なローデバイスに対してリンクを作成しないでください。

  • マルチパスディスクやPRIMECLUSTER GDSを使用する場合は、マルチパスディスク制御やPRIMECLUSTER GDSで作成した文字型特殊ファイル名を使用してください。それらの文字型特殊ファイル名に対してリンクを作成しないでください。

  • OSのユーティリティでパーティションを切り出す場合、ユーティリティで指定したサイズと、実際に切り出されるサイズが若干異なることがあります。また、複数のパーティションを切り出す場合に、OSのユーティリティにそれぞれ同一のサイズを指定しても、実際に切り出されるパーティションによってサイズが異なることがあります。そのため、実際に切り出されたパーティションのサイズについては、OSのユーティリティで確認してください。

参照

  • ローデバイスの作成方法およびformatユーティリティの詳細については、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。

  • PRIMECLUSTER GDSの詳細については、“PRIMECLUSTER GDS説明書”を参照してください。

アクセス権の設定

ローデバイスの作成後に、使用するSymfoware/RDB環境の起動ユーザおよびスーパーユーザしかアクセスできないようにchownコマンドおよびchmodコマンドを使用して、アクセス権の設定を行ってください。

参照

chownコマンドおよびchmodコマンドの詳細については、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。

Linux2.4.3.2 Linuxの場合

複写用ローデバイスの作成方法について説明します。

ディスクから必要な大きさのパーティションを切り出してローデバイスを作成します。ローデバイスは、ブロックデバイスに対してシンボリックリンクを設定して使用します。なお、PRIMECLUSTER GDSを使用する場合は、GDSのブロックデバイスを直接使用します。以下に作成手順を示します。

  1. 以下の機能を利用してパーティションまたはボリュームを作成します。

    • OS機能のpartedコマンド

    • PRIMECLUSTER GDS

    PRIMECLUSTER GDSを使用している場合は、上記の作業でローデバイスの作成は完了となります。
    以降の作業は、PRIMECLUSTER GDSを使用していない場合に実施してください。

  2. ディスクのパーティションに対応するudevのブロックデバイス名を特定します。
    ETERNUSのディスクに対してローデバイスを作成する場合、udevのブロックデバイス名には、by-id名を使用します。なお、特定したudevのブロックデバイスとディスクパーティションの情報は対応表などを作成することを推奨します。

  3. udevのブロックデバイスへシンボリックリンクを作成します。
    シンボリックリンクの作成先は、/dev_symfobcディレクトリを作成後、/dev_symfobc配下に作成します。
    /dev_symfobcディレクトリのアクセス権は、データベース管理者からアクセス可能なようにchownコマンドおよびchmodコマンドを使用してアクセス権の設定を行ってください。

なお、ローデバイスに対して初期化を行う必要はありません。

注意

OSのユーティリティでパーティションを切り出す場合、ユーティリティで指定したサイズと、実際に切り出されるサイズが若干異なることがあります。また、複数のパーティションを切り出す場合に、OSのユーティリティにそれぞれ同一のサイズを指定しても、実際に切り出されるパーティションによってサイズが異なることがあります。そのため、実際に切り出されたパーティションのサイズについては、OSのユーティリティで確認してください。

参照

  • partedコマンド、udev、chownコマンドおよびchmodコマンドの詳細については、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。

  • PRIMECLUSTER GDSの詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。

アクセス権の設定

アクセス権の設定方法について説明します。

  • PRIMECLUSTER GDSを使用している場合
    “PRIMECLUSTER Global Disk Services説明書”の“ボリュームのブロック型特殊ファイルのアクセス権”を参照して設定してください。

  • PRIMECLUSTER GDSを使用していない場合
    ローデバイスへのアクセス権の設定ルールを記述します。
    設定ルールは、“/etc/udev/rules.d/99-symfobc.rules”を作成して記述します。
    設定ルールは、すべてのローデバイス分記述します。

参照

udevの詳細については、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。