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Symfoware Active DB Guard V12.4.0 設計・セットアップガイド
FUJITSU Software

2.2 Symfoware/RDB環境の作成

Symfoware/RDBのセットアップ手順に従い、Symfoware/RDB環境の作成を行います。

複写元システムでのセットアップ手順

Active DB Guardの運用を行わない場合でのSymfoware Serverのセットアップ手順と同じです。以下に、複写元システムのセットアップ手順の補足事項を示します。

注意

  • クラスタシステムにおいて、複数のRDBシステムで運用するデータベースをActive DB Guardで複写の対象とする場合は、Active DB Guardの運用操作の競合を避けるため、RDBシステムごとにACMのStorageサーバ業務をセットアップしてください。

  • V11.0.xからV11.1.x以降にアップグレードする場合には、以下の注意事項があります。
    V11.0.x でSymfoware Severの格納データの暗号化を利用しているシステムを、V11.1.x以降へアップグレードし、Active DB Guardを導入する場合は、マスタ暗号化キーの変更操作を必ず実施してください。

参照

  • Symfoware Serverのセットアップ手順の詳細は、“Symfoware Server セットアップガイド”を参照してください。

  • クラスタシステムにおけるACMのStorageサーバ業務のセットアップ方法については、“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド”、または“ETERNUS SF Storage Cruiser/AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド”を参照してください。

  • マスタ暗号化キーの変更については、“Symfoware Server RDB運用ガイド”を参照してください。

複写先システムでのセットアップ手順

格納データの暗号化を利用しない場合は、Active DB Guardの運用を行わない場合でのSymfoware Serverのセットアップ手順から、RDBディクショナリおよび監査ログデータベースの作成を除いたものとなります。

格納データの暗号化を利用する場合は、Active DB Guardの運用を行わない場合でのSymfoware Serverのセットアップ手順と同じです。

以下に、複写先システムのセットアップ手順の補足事項を示します。

ポイント

RDBディクショナリおよび監査ログデータベースは、Symfoware Serverのメディアリカバリ機能を使用して複写元システムの資源を複写します。詳細は、“2.15.1 データベース環境の複写(格納データを暗号化しない場合)”を参照してください。

複写元システムとのディスク環境の一致手順
  1. 複写元システムでのディスク環境の確認
    複写元システムのデータベース資源の作成先パス名をRDB構成パラメタファイルの指定値およびRDBコマンドで確認します。その後、権限の設定状況などをOS機能により確認します。
    確認する資源とその作成先の確認方法を以下の表に示します。

    表2.1 確認資源と作成先の確認方法

    確認資源

    作成先の確認方法

    RDBディレクトリファイル

    RDB構成パラメタファイルのRDBDIRSPACE1パラメタおよびRDBDIRSPACE2パラメタまたはRDBDIRSPACEパラメタ

    RDBディクショナリ

    Symfoware Serverのrdbprdicコマンドの表示結果

    すべてのデータベーススペース

    Symfoware Serverのrdbprtコマンドの表示結果

    監査ログデータベース

    Symfoware Serverのrdbauditコマンドの表示結果

  2. 複写先システムでの設定

    1. パス名および権限の設定
      OS機能により、上記で確認したパス名・サイズ(ローデバイスの場合)および権限を複写元システムと一致するように複写先システムで設定します。
      なお、データベーススペースおよび監査ログデータベースをファイルまたはネットワークファイルに作成している場合には、ディレクトリ構成の設定またはネットワークファイルの設定を行ってください。

    2. RDB構成パラメタファイルの設定
      RDBディレクトリファイルの配置先パス名は、複写元システムと同じ内容を複写先システムのRDB構成パラメタファイルに設定します。

注意

クラスタシステムにおいて、複数のRDBシステムで運用するデータベースをActive DB Guardで複写の対象とする場合は、Active DB Guardの運用操作の競合を避けるため、RDBシステムごとにACMのStorageサーバ業務をセットアップしてください。

参照

  • RDB構成パラメタファイルのRDBDIRSPACE1パラメタおよびRDBDIRSPACE2パラメタの詳細は、“Symfoware Server セットアップガイド”を参照してください。

  • RDB構成パラメタファイルのRDBDIRSPACEパラメタの詳細は、“Symfoware Server クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。

  • rdbprdicコマンド、rdbprtコマンドおよびrdbauditコマンドの詳細は、“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。

  • クラスタシステムにおけるACMのStorageサーバ業務のセットアップ方法については、“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド”、または“ETERNUS SF Storage Cruiser/AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド”を参照してください。