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Systemwalker Software Configuration Manager トラブルシューティングガイド
FUJITSU Software

3.6.2 毎時0分にCMDBを更新するとエラーになる場合がある

本製品のコマンドを実行して、毎時0分にCMDBを更新するとコマンドがエラーになる場合があります。

例えば、swcfmg_patch_updateinfo(パッチ情報更新コマンド)を実行した結果、以下のメッセージが出力され、コマンド実行に失敗します。このとき、ログにある「CFMGD12005 CMDB登録処理でエラーが発生しました。」メッセージが、0分の時刻付近で出力されます。

本製品の中でCMDBを更新するコマンドを、以下に示します。それらのコマンドを毎時0分付近に実行すると、トラブルが発生する場合があります。運用コマンドは実行時間が長いため、トラブルが発生する可能性が高くなります。

種別

機能名

環境定義コマンド

swcfmg_tenant(テナント情報管理コマンド)

swcfmg_servergroup/swcfmg_lplatform(サーバグループ情報管理コマンド)

swcfmg_hardware(ハードウェア情報管理コマンド)

swcfmg_server(サーバ情報管理コマンド)

swcfmg_define_serverinfo(管理対象サーバ情報定義コマンド)

swcfmg_param_predef(事前定義パラメーターの管理コマンド)

運用コマンド

cmdbrefresh(実態レコード収集要求コマンド)

swcfmg_openstack_updateinfo(OpenStack情報更新コマンド)

swcfmg_patch_updateinfo(パッチ情報更新コマンド)

swcfmg_param_updateinfo(パラメーター情報更新コマンド)

ユーザー定義コマンド

swcfmg_software(ソフトウェア情報管理コマンド)

swcfmg_installedsoftware(インストール済ソフトウェア情報管理コマンド)

swcfmg_patch_applied(適用済みパッチ情報管理コマンド)

swcfmg_param_settingdef(パラメーター設定定義の管理コマンド)

swcfmg_param_collectingdef(パラメーター収集定義の管理コマンド)

swcfmg_param_defassoc(ソフトウェアとパラメーター定義の関連付けコマンド)

対象バージョンレベル

3.6.2.1 対処

対処方法

本製品は毎時0分にCMDBの最適化を実施しています。CMDBの最適化とCMDBの更新が重なると、CMDBの更新がエラーになる場合があります。CMDBの更新がエラーになる場合は、以下のいずれの対処を実施してください。

CMDBの最適化を実行するスケジューの変更

CMDBはデータをInterstage Shunsakuで管理しています。データの更新や削除処理が大量に発生した場合に、無駄な領域が増え、検索性能の劣化につながることがあります。そのため、CMDBは定期的にInterstage Shunsakuのフラグメンテーション(データの断片化)を確認して、規定値を超えた場合に最適化を実行しています。Interstage Shunsakuの最適化については『Interstage Shunsaku Data Manager Enterprise Edition V9.0.5 導入・運用ガイド』の「ディレクタデータファイルの最適化」を参照してください。

CMDBの最適化を実行するスケジュールは、CMDB動作スケジュール定義ファイル(fcmdb_schedule.conf)で変更することができます。デフォルトの設定では、以下のディレクタに対して、以下の時刻に、以下のフラグメンテーション率を超えた場合に、Interstage Shunsakuの最適化を実行しています。

director識別子

ディレクタの種類

実行する時刻

フラグメンテーション率
(threshold)

contents

CMDBのデータ(構成情報)

毎時0分

80%

metadata

CMDBの管理情報

毎日0時0分

90%

注意

最適化を実行しなかった場合に発生する問題

CMDBの最適化を実行するスケジュールを変更して、Interstage Shunsakuの最適化が実行されなかったり、頻度が少なかったりした場合には、以下の問題が発生します。

  • 本製品の処理時間が長くなる(検索性能の劣化)

  • ディスク使用量の増加

CMDB動作スケジュール定義ファイル(fcmdb_schedule.conf)を変更する手順を、以下に説明します。

  1. 以下のコマンドを実行して「Systemwalker Software Configuration Manager」を停止してください。

    【Windows】

    "[Systemwalker Software Configuration Manager インストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin\swcfmg_stop.exe"

    【Linux】

    /opt/FJSVcfmgm/bin/swcfmg_stop

  2. CMDB動作スケジュール定義ファイル(fcmdb_schedule.conf)は以下の場所に格納されています。ファイルをエディタで開いてください。

    【Windows】

    [Systemwalker Software Configuration Manager インストールディレクトリ]\CMDB\FJSVcmdbm\resources\fcmdb_schedule.conf

    【Linux】

    /opt/FJSVcfmgm/CMDB/FJSVcmdbm/resources/fcmdb_schedule.conf

    スケジュールを設定するには、以下の2行を変更します。それ以外の行は変更しないでください。ファイルの詳細は『リファレンスガイド』の「CMDB動作スケジュール定義ファイル」を参照してください。

    MGR 0 0-23 * * * CONDENSE_FRAGMENTS, directorId=contents, threshold=80

    MGR 0 0 * * * CONDENSE_FRAGMENTS, directorId=metadata, threshold=90

    例えば、CMDBの最適化が実行されないように変更するには、先頭に#(コメント行)をつけます。

    # MGR 0 0-23 * * * CONDENSE_FRAGMENTS, directorId=contents, threshold=80

    # MGR 0 0 * * * CONDENSE_FRAGMENTS, directorId=metadata, threshold=90

  3. 以下のコマンドを実行して「Systemwalker Software Configuration Manager」を起動してください。

    【Windows】

    "[Systemwalker Software Configuration Manager インストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin\swcfmg_start.exe"

    【Linux】

    /opt/FJSVcfmgm/bin/swcfmg_start

注意

ServerView Resource OrchestratorSystemwalker Runbook Automationが同居している場合の手順

本製品をインストールしているサーバにServerView Resource OrchestratorやSystemwalker Runbook Automationがインストールされている場合は、これらの製品のCMDB動作スケジュール定義ファイルも変更する必要があります。変更する手順は、当社技術員に確認してください。

CMDBの最適化を手動で実行する

CMDBの最適化を手動で実行するには、以下のInterstage Shunsakuのコマンドを使用します。