対象バージョンレベル
Windows版: V15.1.0~V15.2.0
Linux版: V15.1.0~V15.2.0
対処方法
パッチ配付・適用処理、パラメーター設定処理、または、スクリプト実行処理の動作中に、管理サーバにシステムダウンなどの異常が発生した場合には、処理の進行が停止します。このような場合には、異常状態からの復旧後にswrba_recoverprocess(プロセスリカバリコマンド)を使用し、処理のリカバリーを実施してください。
操作
異常状態からの復旧後に、管理サーバにログインします。
以下のコマンドを実行して、Systemwalker Runbook Automationが正常に起動していることを確認します。
【Windows】
%SWRBA_HOME%\bin\swrba_status |
【Linux】
/opt/FJSVswrbam/bin/swrba_status |
swrba_recoverprocessコマンドを実行して、異常になった処理をリカバリーします。
【Windows】
%SWRBA_HOME%\bin\swrba_recoverprocess |
【Linux】
/opt/FJSVswrbam/bin/swrba_recoverprocess |
swrba_recoverprocess(プロセスリカバリコマンド)の詳細については、『リファレンスガイド』を参照してください。
リカバリーされた処理のプロセスインスタンスIDは、コマンド実行時に出力されます。
swrba_recoverprocessコマンドを実行した結果、処理のリカバリーに成功した場合
例)
PROCESSID:1599523(ACTIVITYID:1599525) is recovered PROCESSID:1600057(ACTIVITYID:1600059) is recovered PROCESSID:1600595(ACTIVITYID:1600600) is recovered PROCESSID:1600595(ACTIVITYID:1600601) is recovered PROCESSID:1600595(ACTIVITYID:1600602) is recovered
swrba_recoverprocessコマンドを実行した結果、処理をリカバリーできなかった場合
例)
PROCESSID:1600071(ACTIVITYID:1600073) recovery failed FSP_SW/RB-A_BASE: ERROR: 03013: I/O error. : PROCESSID='1600071' ACTIVITYID='160 0073' PATH='C:\Fujitsu\Systemwalker\SWRBAM\etc\share\rbaope\opeparts\output\1600 071_1600073\status.dat' DETAIL='invalid stream header'
swrba_recoverprocess(プロセスリカバリコマンド)実行後に処理をリカバリーできなかった場合、パッチ配付・適用、パラメーター設定、または、スクリプト実行を、再度実行してください。
処理をリカバリーできなかった場合、PROCESSIDの情報を参照します。
情報参照にはswrba_admin(プロセス状態確認コマンド)を使用します。
例)
swrba_admin pi-list -user swrbaadmin -password systemwalker#1 -piid 1600071 -appid cfmgApplication FSP_SW/RB-A_BASE: INFO: 02000: pi-listを開始します。Option:pi-list -piid 1600071 -appid cfmgApplication ProcessInstanceID ProcessInstanceName Status Initiator 1600071 パッチ配付依頼_189003_win2008r2ja64_L0705_22(VEVI7HLL450001) aborted manage 1件検索しました。 FSP_SW/RB-A_BASE: INFO: 02001: pi-listが正常終了しました。 Option:pi-list -piid 1600071 -appid cfmgApplication Code:0
swrba_admin(プロセス状態確認コマンド)の詳細については、『リファレンスガイド』を参照してください。
表示結果より、リカバリーに失敗した処理のプロセスインスタンス名は、「パッチ配付依頼_189003_win2008r2ja64_L0705_22(VEVI7HLL450001)」ということが分かります。
プロセスインスタンス名の構成は、以下となります。
[パッチ配付・適用の場合]
パッチ配付依頼(またはパッチ適用依頼) + メインプロセスID + サーバ名 |
ユーザーはmanageでサーバ名「win2008r2ja64_L0705_22(VEVI7HLL450001)」へのパッチ配付が失敗したことが分かります。
管理サーバを復旧したシステム管理者は、上記情報を対象のユーザーに通知し、通知されたユーザーはパッチ配付・適用、パラメーター設定、または、スクリプト実行を、再度実行してください。