Systemwalker Software Configuration Manager リファレンスガイド

1.2.5 swcfmg_servergroup/swcfmg_lplatform(サーバグループ情報管理コマンド)

機能説明

注意

swcfmg_lplatformコマンドは、サーバグループ情報の登録、更新、異動、所有者の変更、削除、および一覧表示を行う旧コマンドです。新規に利用する場合、swcfmg_servergroupコマンドをご利用ください。

Systemwalker Software Configuration Managerで管理するサーバグループ情報を登録、更新、異動、所有者の変更、削除、および、一覧表示します。

ServerView Resource OrchestratorまたはOpenStackのサーバグループに対して、登録、更新、異動、所有者の変更、および、削除の操作を行うことはできません。

記述形式

【Windows】

swcfmg_servergroup.exe
{ -add -file “サーバグループ情報ファイルのパス” [-e “文字コード”] |
-update -file “サーバグループ情報ファイルのパス” [-e “文字コード”] |
-move -file “サーバグループ情報ファイルのパス” [-e “文字コード”] |
-delete -id “サーバグループID”,… |
-list [ -file “出力ファイルパス”] [-e“文字コード”] [-sort tenant-id | tenant-name] [-site] [-all] }

【Linux】

swcfmg_servergroup
{ -add -file “サーバグループ情報ファイルのパス” [-e “文字コード”] |
-update -file “サーバグループ情報ファイルのパス” [-e “文字コード”] |
-move -file “サーバグループ情報ファイルのパス” [-e “文字コード”] |
-delete -id “サーバグループID”,… |
-list [ -file “出力ファイルパス”] [-e“文字コード”] [-sort tenant-id | tenant-name] [-site] [-all] }

オプション

-add -file “サーバグループ情報ファイルのパス”

指定されたサーバグループ情報ファイルに記載された内容で、サーバグループ情報を登録します。

サーバグループ情報ファイルはCSV形式です。サーバグループ情報ファイルの詳細については、「2.2.3 サーバグループ情報ファイル」を参照してください。

-update -file “サーバグループ情報ファイルのパス”

指定されたサーバグループ情報ファイルに記載された内容で、サーバグループ情報を更新します。

サーバグループ情報ファイルはCSV形式です。サーバグループ情報ファイルの詳細については、「2.2.3 サーバグループ情報ファイル」を参照してください。

-move -file “サーバグループ情報ファイルのパス”

指定されたサーバグループ情報ファイルに記載された内容で、サーバグループの異動、または、所有者の変更を行います。

サーバグループ情報ファイルはCSV形式です。サーバグループ情報ファイルの詳細については、「2.2.3 サーバグループ情報ファイル」を参照してください。

-delete -id “サーバグループID”,・・・

サーバグループIDを指定し、登録済みのサーバグループを削除します。サーバグループIDは‘,'(カンマ)で区切って複数指定できます。

サーバグループIDは、本コマンドを-list指定で実行し、出力されるサーバグループ情報から確認できます。

-list [-file “出力ファイルパス”]

本コマンドで登録されたサーバグループ情報、および、swcfmg_define_serverinfo(管理対象サーバ情報定義コマンド)で作成されたサーバグループ情報をCSV形式で出力します。

-file “出力ファイルパス”が省略された場合、情報はコマンドの標準出力に出力されます。

指定したファイルが存在しない場合はファイルを新規作成し、存在する場合は既存のファイルへ上書きします。

エラーのため、ファイル出力できなかった場合、新規作成時は、新たなファイルは作成しません。既存ファイルへの上書きの場合は、既存ファイルを保証します。

出力ファイルの詳細については、「2.2.3 サーバグループ情報ファイル」を参照してください。

-e “文字コード”

ファイルの文字コードを指定します。

以下の文字コードが指定できます。半角英大文字で指定します。

【Windows】

• SJIS

【Linux】

• UTF-8

• EUC

本オプションを省略した場合、本コマンドの実行環境の文字コードで動作します。

-site

サーバグループ情報を「サイトサーバグループ情報ファイル」の形式で出力します。本オプションを省略した場合、サーバグループ情報を「サーバグループ情報ファイル」の形式で出力します。

-all

本コマンドで登録されたサーバグループ情報、および、swcfmg_define_serverinfo(管理対象サーバ情報定義コマンド)で作成されたサーバグループ情報だけではなく、ServerView Resource OrchestratorまたはOpenStackのサーバグループ情報を含めて出力します。

-sort tenant-id | tenant-name

本オプションを指定した場合、サーバグループ情報が“テナントID”で昇順に表示されます。"tenant-name"は、旧オプションです。新規に利用する場合は、"tenant-id"をご利用ください。

復帰値

復帰値	意味
0	正常終了しました。
10	パラメーター異常です。
20	指定された入出力ファイルパスのエラーです。
30	指定された文字コードに誤りがあります。
50	ファイルの記述に誤りがあります。
70	指定されたサーバグループIDは存在しません。
80	削除対象のサーバグループに所属しているサーバが存在するため、削除できません。
81	ServerView Resource OrchestratorまたはOpenStackのサーバグループに対しては操作できません。
100	Systemwalker Software Configuration Manager は起動していません。
101	同時実行できないコマンドが実行されています。
102	コマンド実行権限がありません。
103	ディレクトリサービスの接続に失敗しました。
110	書き込みエラーです。
200	セットアップされていません。
255	システムエラーです。

コマンド格納場所

管理サーバ

【Windows】

[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin

【Linux】

/opt/FJSVcfmgm/bin

実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

• Administrator権限が必要です。管理者として実行してください。

• 管理サーバで実行可能です。

【Linux】

• システム管理者(スーパーユーザー)のみが実行できます。

• 管理サーバで実行可能です。

注意事項

共通の注意事項

• 本コマンドの登録・更新・異動・削除は、同時に実行する事はできません。コマンド実行中に他のコマンドを実行すると、排他エラーとなります。

• Systemwalker Software Configuration Managerが起動した状態で本コマンドを実行してください。

• ServerView Resource OrchestratorまたはOpenStackのサーバグループに対しては、登録、更新、異動、所有者の変更、および、削除の操作を行うことはできません。

登録時の注意事項

• サーバグループ情報は、サーバグループ情報ファイルに従って新規登録されます。

  入力ファイルで“サーバグループID”が記述されている場合はエラーとなります。新規登録の場合、“サーバグループID”は記述しないでください。

• “サーバグループ名”は、テナント内で一意になるように指定してください。

• 本コマンドに指定した文字コードと、サーバグループ情報ファイルに指定した文字コードが異なっていた場合の動作は保証しません。文字コードは一致させるようにしてください。

• “所有者”は、“テナントID”で指定したテナントに所属するユーザ、または、兼任管理者を指定してください。“所有者”にインフラ管理者を指定しないでください。

更新時の注意事項

• 登録済のサーバグループ情報を修正する場合は、一覧表示したファイルを編集し、編集したファイルを更新の入力ファイルとすることお勧めします。

• “サーバグループ名”は、テナント内で一意になるように指定してください。

• “テナントID”と“所有者”を指定しても変更されません。“テナントID”と“所有者”を変更する場合は、本コマンドの-moveオプションでサーバグループの異動、または、所有者の変更を行ってください。

• ServerView Resource OrchestratorまたはOpenStackのサーバグループに対しては、更新を行うことはできません。

異動、または、所有者の変更時の注意事項

• 登録済のサーバグループ情報を修正する場合は、一覧表示したファイルを編集し、編集したファイルを更新の入力ファイルとすることお勧めします。

• “サーバグループ名”を指定しても変更されません。“サーバグループ名”を変更する場合は、本コマンドの-updateオプションで、サーバグループの更新を行ってください。

• サーバグループの“所有者”は、サーバグループが所属するテナントのユーザー、または、兼任管理者を指定してください。また、サーバグループの異動と所有者の変更を同時に行う場合、“所有者”に異動先のテナントのユーザーまたは兼任管理者を指定してください。

• インフラ管理者は、サーバグループを所有することはできません。“所有者”にインフラ管理者を指定しないでください。

• ServerView Resource OrchestratorまたはOpenStackのサーバグループに対しては、異動、または、所有者の変更を行うことはできません。

• サーバグループの異動先に同名のサーバグループが存在する場合はエラーとなります。本コマンドの-updateオプションでサーバグループ名を変更してから、サーバグループの異動を行ってください。

削除時の注意事項

• Systemwalker Software Configuration Managerで利用する必要がなくなったサーバグループ情報は、本コマンドを使用して情報を削除してください。

• サーバグループ情報を削除する前に、該当するサーバグループに所属するサーバが存在しないことを確認してください。存在する場合は、削除することができません。

• ServerView Resource OrchestratorまたはOpenStackのサーバグループに対しては、削除はできません。

一覧表示時の注意事項

• サーバグループ情報が登録されていない場合は、ヘッダー情報だけを出力します。

  #servergroup-id, servergroup-name,tenant-id,owner

• ServerView Resource OrchestratorまたはOpenStackのサーバグループも含めて表示する場合は、-allオプションを指定してください。

• テナントに所属していないサーバグループは、“テナントID”のカラムが表示されません。サーバグループの異動を行い、サーバグループの所属テナントを存在するテナントに変更してください。

更新・異動・所有者の変更エラー発生時の注意事項

• サーバグループ情報ファイルに誤りがある場合は、サーバグループ情報の更新・異動・所有者の変更・削除を中止します。トレースログに以下のようなエラーメッセージを出力します。

  CFMGC20005 ファイルの記述に誤りがあります。[行番号:n][原因:原因]

  [原因] には、以下のどれかが出力されます。

  メッセージ	意味
  Number of elements.	該当行の要素の数を見直してください。
  The specified elements are invalid. ()	該当行の“()”内の要素に不正な値が入力されています。正しい値を入力してください。入力できる値については、「2.2.5 サーバ情報ファイル」を参照してください。
  Mandatory elements are not specified.	該当行の必須項目を入力してください。
  The same Server group is specified in another line.	該当行までに、同じサーバグループIDが記載されています。
  The same Server group name is specified in another line.	同一テナント内に、該当行の“servergroup-name”と同名のサーバグループが存在しています。
  The specified Server group does not exist.	該当行の“servergroup-id”に相当するサーバグループが存在しません。存在するサーバグループIDを指定してください。
  The specified user does not exist.	該当行の“owner”に相当するユーザーが存在しません。存在するユーザーIDを指定してください。
  The specified tenant does not exist.	該当行の“tenant-id”に相当するテナントが存在しません。存在するテナントのテナントIDを指定してください。
  The Server group cannot be operated.	該当行のサーバグループ情報は、ServerView Resource OrchestratorまたはOpenStackのサーバグループです。本コマンドにより更新、異動、所有者の変更、および、削除を行うことができません。

使用例

• 登録

  【Windows】

  swcfmg_servergroup.exe -add -file C:\work\servergroupinfo.csv

  【Linux】

  swcfmg_servergroup -add -file /tmp/servergroupinfo.csv

• 更新

  【Windows】

  swcfmg_servergroup.exe -update -file C:\work\servergroupinfo.csv

  【Linux】

  swcfmg_servergroup -update -file /tmp/servergroupinfo.csv

• 削除

  【Windows】

  swcfmg_servergroup.exe -delete -id UB5IFK3AT@Direct,YFEFI9P7Q@Direct

  【Linux】

  swcfmg_servergroup -delete -id UB5IFK3AT@Direct,YFEFI9P7Q@Direct

• 一覧表示

  【Windows】

  swcfmg_servergroup.exe -list -file C:\work\servergroupinfo.csv

  【Linux】

  swcfmg_servergroup -list -file /tmp/servergroupinfo.csv

実行結果/出力形式

• 一覧表示

  標準出力

  #servergroup-id,servergroup-name,tenant-id,owner
  UB5IFK3AT@Direct,システム1,tenant_1,user001
  YFEFI9P7Q@Direct,システム2,tenant_2,user002

  ファイル出力

  CFMGC30101 サーバグループ情報管理コマンドが正常に終了しました。

  なお、出力したCSVファイルの先頭行には、以下のヘッダー情報が付加されます。

  #servergroup-id,servergroup-name,tenant-id,owner