OpenStackのサーバグループ/サーバを本製品の管理対象とするには、OpenStack情報のディスカバリでOpenStackのスタックおよびインスタンスの情報を収集する必要があります。ここでは、OpenStackのスタックおよびインスタンスの情報を収集するのに必要な設定について説明します。
OpenStackでの設定
OpenStackに必要な設定について説明します。なお、OpenStack情報のディスカバリを行う際、OpenStackが導入されているサーバに本製品のエージェントをインストールする必要はありません。
OpenStack情報のディスカバリは、OpenStack APIを利用し、本製品に登録したサービスアクセスユーザーでOpenStackのサービスにアクセスして情報収集を行います。事前にOpenStackに以下の権限を持ったサービスアクセスユーザーが必要となります。
すべてのプロジェクトに対してadmin権限が付与されている
注意
主プロジェクトにadmin権限が付与されていない場合、OpenStack情報のディスカバリに失敗します。
権限が正しく付与されていないプロジェクト内のスタックおよびインスタンスの情報は収集されません。主プロジェクトを無効化している場合、または主プロジェクトが所属するドメインを無効化している場合、OpenStack情報のディスカバリに失敗します。
無効化されているプロジェクト内のスタックおよびインスタンスの情報は収集されません。
OpenStackのサーバグループおよびサーバが所属するテナントとサーバグループの所有者は、以下のように決定されます。
スタックおよびインスタンスは、管理されているプロジェクトのプロジェクト名と同表示名のテナントに所属するサーバグループおよびサーバとして登録されます。
サーバグループの所有者は、スタックを作成したOpenStackユーザーのユーザー名と同IDのユーザーが割り当てられます。
そのため、あらかじめOpenStackのプロジェクトとユーザーの構成を、本製品のテナントとユーザーの構成と同じにする必要があります。その際、以下の情報を一致させてください。
OpenStackのプロジェクトのプロジェクト名と、本製品のテナントの表示名
OpenStackのユーザーのユーザー名と、本製品のユーザーのユーザーID
OpenStack情報のディスカバリ時に、OpenStackのプロジェクトに該当する本製品のテナントが見つからなかった場合、プロジェクト内のスタックおよびインスタンスは、デフォルトテナントのサーバグループおよびサーバとして登録されます。また、OpenStackのユーザーに該当する本製品のユーザーが見つからなかった場合、サーバグループの所有者は設定されません。
サーバの以下のOS情報を収集するには、インスタンスのイメージのカスタム属性(metadata)に値を正しく設定する必要があります。OpenStackサイトの情報をもとに、以下のカスタム属性(metadata)のキーに値を設定してください。
OS情報 | キー | 備考 |
---|---|---|
OS種別 | os_distro | 「Windows」を含む文字列を設定した場合、OS種別はWindowsになります。それ以外の場合は、Linuxになります。大文字・小文字は区別されません。 |
OS名 |
|
|
アーキテクチャ | architecture |
Systemwalker Software Configuration Managerでの設定
本製品に必要な設定について説明します。
OpenStack情報のディスカバリを行う前に、サービスアクセスユーザーを本製品に登録する必要があります。ディスカバリ動作定義ファイルに、サービスアクセスユーザーの情報を設定してください。ディスカバリ動作定義ファイルの詳細は、『リファレンスガイド』の「ディスカバリ動作定義ファイル」を参照してください。
運用管理ネットワークのサブネットアドレスを「ハードウェアディスカバリ動作定義ファイル」に指定してください。「ハードウェアディスカバリ動作定義ファイル」の詳細については、『リファレンスガイド』を参照してください。