Systemwalker Software Configuration Managerは、ServerView Resource OrchestratorやOpenStackのサーバ管理製品と連携して、サーバ管理製品が管理する以下のリソースをサーバグループまたはサーバとして管理することができます。これにより、サーバ管理製品が管理するサーバに対して、パッチ管理、ソフトウェアパラメーター管理、またはソフトウェア構成情報の管理を行うことができます。各サーバ管理製品との連携方法については、「3.9 関連ソフトウェアのセットアップ」を参照してください。
サーバ管理製品 | サーバグループ | サーバ |
---|---|---|
ServerView Resource Orchestrator | L-Platform | L-Server |
OpenStack | スタック | インスタンス |
Systemwalker Software Configuration Managerでは、管理元のサーバ管理製品が同一なサーバグループおよびサーバの範囲をサイトと呼びます。以下の3つのサイトのサーバグループとサーバを管理することができます。
ServerView Resource Orchestrator
ServerView Resource Orchestratorが管理するサーバグループおよびサーバ
OpenStack
OpenStackが管理するサーバグループおよびサーバ
手動登録
ServerView Resource OrchestratorおよびOpenStackで管理されていないサーバグループおよびサーバ。本製品の環境定義コマンドで登録します。
サーバグループ/サーバの分類
Systemwalker Software Configuration Managerのサーバグループ/サーバは、各サイトが管理する以下のサーバグループ/サーバに分類されます。各サイトのサーバグループおよびサーバの管理方法については、『運用ガイド』の「サーバグループの管理」および「サーバの管理」を参照してください。
手動登録のサーバグループ/サーバ
ServerView Resource Orchestratorのサーバグループ/サーバ
OpenStackのサーバグループ/サーバ
以下に従って、テナントとサーバグループ、サーバの構成を決定してください。
同一テナント内で、異なる複数サイトのサーバグループ/サーバを管理することができます。
同一ユーザーが、異なる複数サイトのサーバグループを所有することができます。
サーバグループとサーバグループ内のサーバは、すべて同一サイトである必要があります。
ServerView Resource Orchestratorと連携して、ServerView Resource Orchestrator上に配備したサーバを本製品の管理対象とする場合の設計について説明します。
ServerView Resource Orchestratorと連携するには、本製品の管理サーバをServerView Resource Orchestratorの管理サーバと同じサーバに導入します。
OpenStackと連携して、OpenStack上に配備したサーバを本製品の管理対象とする場合の設計について説明します。
OpenStackと連携するには、本製品の管理サーバをOpenStackの管理サーバと別に設置し、OpenStackの管理サーバ、配備したサーバと通信できるようネットワークを構成します。
ネットワーク構成
OpenStackのサーバグループ/サーバを本製品の管理対象とするには、OpenStackの以下のAPIサービスと通信できる必要があります。
Keystoneサービス
Novaサービス
Heatサービス
本製品の管理サーバとこれらのAPIサービスが通信できるように、本製品の管理サーバをOpenStackの外部ネットワークに接続します。
さらに、OpenStack上に配備したサーバをパッチ管理、パラメーター管理、構成変更の各機能の対象とするには、配備したサーバに本製品の業務サーバをインストールし、本製品の管理サーバと業務サーバが通信できる必要があります。本製品の管理サーバと業務サーバが通信できるように、コントローラーノード、コンピュートノードに運用管理用NICを設けて運用管理ネットワークに接続します。コントローラーノード、コンピュートノードでは、本製品の管理サーバが業務サーバと通信できるよう仮想スイッチを設定します。
以下に、管理ネットワーク、運用管理ネットワークの設定を行った場合のネットワーク構成例を示します。
この構成では、本製品の管理サーバが、OpenStackのAPIサービスと通信できるよう、1つのNICをOpenStackの外部ネットワークに接続しています。また、本製品の管理サーバが業務サーバと通信できるよう、コントローラーノード、コンピュートノードに運用管理用のNICを設け、運用管理ネットワークに接続しています。コントローラーノード、コンピュートノードでは、業務サーバと通信できるようOpen vSwitchを設定します。
注意
業務トラフィックへの影響を避けるため、また、セキュリティを確保するため、本製品の管理サーバと業務サーバが通信するネットワークは、外部ネットワーク、データネットワークとは分離してください。
セキュリティを確保するため、本製品の業務サーバに、外部ネットワーク、データネットワークからアクセスできないよう、ファイアーウォールを適切に設定してください。