ここでは、JSVR部品を利用する場合の全般的な事柄、使用できる文字種について、Webブラウザとそのバージョンについて、およびブラウザキャッシュについての制限事項・注意事項を説明します。
なお、Formcoordinatorと連携する場合の注意事項は「運用ガイド JSVR部品 JSVR-Webサービス JSVRAX編」の6.1.2項を参照してください。また、Webcoordinatorと連携する場合の注意事項は「運用ガイド JSVR部品 JSVR-Webサービス JSVRAX編」の6.2.2項を参照してください。
そのほか、JSVR部品を組み込んだWebページを作成するにあたっては、「コマンドリファレンス JSVR部品 JSVR-Webサービス JSVRAX編」の1.2節も参照してください。
Windows 8.1、およびWindows 10と、これらより前のバージョンのWindowsとでは、MS 明朝等の字形および文字セットが異なります。Windowsのアップデート等によっても、同様に字形および文字セットが異なる場合があります。
JSVR部品運用は、文字をすべてサーバから取得したイメージで表示するため、このような状況においても、全クライアントで字形の統一を図ることができます。ただし、ハイブリッド文字表示方式は、クライアントフォントを使用するため、各クライアントで内字字形が異なったり、文字が表示されない場合があります。クライアントの環境が特定できない、またはバージョンが混在する運用では、ハイブリッド文字表示方式を使用せず、通常のJSVR部品運用を使用することをお勧めします。
内字字形差に関しては、マイクロソフト社の情報を参照してください。
ハイブリッド文字表示方式については、「運用ガイド JSVR部品 JSVR-Webサービス JSVRAX編」の8.1.2項を参照してください。
<!DOCTYPE>を記述し、そのHTMLで使用しているHTMLのバージョンを宣言する場合は、次の注意が必要です。
HTML4.0以降では、システム識別子を定義するとJSVR文字入力部品の表示位置や、JSVR文字入力部品内に表示中の文字が正しく表示されません。
JSVR部品はIE5 Quirksモードを前提としています。そのため、システム識別子を定義してstandardモードで動作させると、レンダリング規則(margin、border、paddingなど)が変わり、正しく表示できなくなります。
JSVR部品を使用するHTMLで、<!DOCTYPE>を記述する場合は、システム識別子を定義しないで下さい。
また、同じ理由によりXHTMLでは<!DOCTYPE>を宣言しないで下さい。
<META>によってInternet Explorer 11のドキュメントモードを指定する場合には、IE5 Quirksモード以外の指定は行わないでください。
Internet Explorer 11では、次の現象が発生します。
文字検索ダイアログ、住所入力ダイアログ、文字のプロパティ、およびツールバーからのオンラインヘルプで、ステータスバーに部門サーバのURLが表示される。
ツールバーからのオンラインヘルプで、タイトルバーに部門サーバのURLが表示される。
ハイブリッド文字表示方式を利用せずに運用している環境で、これを利用するよう設定を変更してから再び運用を開始すると、クライアントのCSSキャッシュが更新されず、文字が正しく表示されないことがあります。この場合は、クライアントのブラウザキャッシュをクリアしてください。
文字や単語の検索など、Charset-Web入力がサーバに問い合わせを行う際、ブラウザの情報送信警告ダイアログで送信処理をキャンセルすると、現在の変換候補リストやダイアログでの処理が停止し、以降、そのリスト/ダイアログ上で検索ができなくなります。この場合、リスト/ダイアログを一度消してから検索しなおすことで、正常に検索できるようになります。
Charset-Web入力のシステムは、文字(PNG画像)とWebページ(HTMLドキュメント)のキャッシュ制御を行っています。キャッシュは次のタイミングで更新され、ブラウザのキャッシュをクリアしなくても、新しいコンテンツがクライアントに表示されます。
なお、新しいコンテンツをクライアントに表示させるためには、全てのブラウザを閉じた後、再度ブラウザを起動する必要があります。
外字/登録単語が部門サーバのデータベースに反映されたとき
環境ファイル"JapanistSVR.ini"または"Users.properties"が更新されたとき
キャッシュ制御には、部門サーバのシステムクロックを利用していますので、これが狂わないよう、注意してください。
ブラウザの設定がキャッシュを確認しない設定になっていたり、キャッシュコントロールを行うソフトが導入されていたりする場合は、Charset-Web入力のシステムのキャッシュコントロールが正常に動作しないことがあります。
この場合は、ブラウザのキャッシュをクリアしてください。