業務ごとに作成した日本語資源を部門サーバやクライアントに配付する機能を提供します。
配付には、以下の方法があります。
Charset Managerによる資源配付
DRMS、Centric Manager配付
オフライン配付
各資源の配付方法には、以下のような違いがあります。
機能 | Charset Managerによる資源配付 | DRMS、Centric Manager配付 | オフライン配付 |
---|---|---|---|
配付先の設定 | 日本語資源管理で設定可能 | Centric Managerで設定する | できない |
配付監視機能 | 別のログ監視ツールが必要 | Centric Manager側で可能 | できない |
部門サーバへの配付 | PUSH | PUSH ただし、Solaris、Linuxの部門サーバへの配付はできない。 | - |
クライアントへの配付 | PULL | PUSH、PULL | - |
外字の適用 | Windowsは自動 上記以外は手動 | Windowsは自動 上記以外は手動 | 手動 |
IME辞書の適用 | Charset-入力アシストは自動 | 手動 | 手動 |
これらの違いを考慮して、利用者は配付方法を決定してください。
Charset Managerの資源配付機能は、Charset Manager-MからCharset Manager-Aがインストールされている部門サーバに資源を配付し、Charset Manager-CLがインストールされているクライアントはその部門サーバから資源を取り出します。
以下にCharset Managerによる資源配付を行う場合の日本語資源管理の構成を示します。
Charset Manager配付が可能なシステム(対応製品)とそれに対応する日本語資源を、以下の表に示します。
システム | 配付先システム | 日本語資源 | ||
---|---|---|---|---|
外字 | 辞書 | |||
フォントシステム | ファイル形式 | |||
Windows | Charset Manager | TrueType フォント(SJISMS) | TrueType外字連携形式 | Charset-Web入力用辞書 Charset-入力アシスト用辞書 その他ベンダIME用辞書 |
Solaris | Charset Manager | システムフォント(U90) | 外字連携形式 | Charset-Web入力用辞書 |
APフォント(JEF) | APP転送形式 | |||
VSPフォント | TRANS形式 | |||
CDE外字 | BCF形式 | |||
Linux for x86 | Charset Manager | システムフォント(S90) | 外字連携形式 | Charset-Web入力用辞書 |
VSPフォント | TRANS形式 | |||
JEF拡張漢字フォント | TrueType外字連携形式 | |||
Linux for x64 Linux for | Charset Manager | システムフォント(S90) | 外字連携形式 | Charset-Web入力用辞書 |
VSPフォント | TRANS形式 | |||
JEF拡張漢字フォント | TrueType外字連携形式 |
DRMS、Centric Managerを利用して、日本語資源を配付します。
DRMS、Centric Manager配付を行う場合の日本語資源管理の構成を以下に示します。
分散システムの運用管理製品であるCentric Managerと、日本語資源の配付機能で実現します。
DRMS、Centric Managerによる配付は、DRMS、Centric Managerサーバと同じパソコン上に日本語資源管理をインストールした場合のみ可能です。Centric Managerの対応OSとバージョンについては、“Charset Manager 概説書”の“付録A 動作環境”を参照してください。
DRMS、Centric Managerサーバと異なるパソコン上に日本語資源管理をインストールした運用の場合は、Centric Managerクライアントを日本語資源管理と同じパソコン上にインストールし、オフラインの配付を選択して配付してください。
DRMS、Centric Managerサーバ上に日本語資源管理をインストールした場合の運用形態例を以下に示します。
DRMS、Centric Managerサーバ上に日本語資源管理をインストールした場合の配付の動作概要を、以下に示します。
[1] 日本語資源管理での配付
[2] DRMS、Centric Managerサーバ上での日本語資源(外字転送ファイル、文字コード変換表、後処理バッチファイル、辞書)の登録(DRMS、Centric Managerサーバの登録機能)
[3] DRMS、Centric ManagerサーバからDRMS、Centric Managerクライアントへの日本語資源のダウンロード(DRMS、Centric Managerクライアントのダウンロード機能)
[4] DRMS、Centric Managerクライアントでのユーザ資源の適用
上記の[1]の操作で[2]の操作も実行されます。
DRMS、Centric Manager配付が可能なシステム(対応製品)とそれに対応する日本語資源を、以下の表に示します。
システム | 配付先システム | 日本語資源 | ||
---|---|---|---|---|
外字 | 辞書 | |||
フォントシステム | ファイル形式 | |||
Windows | Charset Manager | TrueType フォント(SJISMS) | TrueType外字連携形式 | Charset-Web入力用辞書 Charset-入力アシスト用辞書 その他ベンダIME用辞書 |
日本語資源をファイルに取り出して、配付します。
取り出したファイルは汎用のファイル転送機能を使用してクライアントに配付したり、その他の配付ツールと連携して配付したりすることもできます。
ファイル転送を行う場合の日本語資源管理の構成を以下に示します。
利用者は、配付資源を各配付先システムに転送し、外字は移入処理(外字の配付先システムへの移入)を行う必要があります。
転送した外字ファイルから配付先システムへの移入方法については、“Charset Manager 使用手引書 日本語資源適用編”を参照してください。
オフライン配付の場合の配付先システム(対応製品)とそれに対応する日本語資源を、以下の表に示します。
システム | 配付先システム | 日本語資源 | ||
---|---|---|---|---|
外字 | 辞書 | |||
フォントシステム | ファイル形式 | |||
Windows | Charset Manager | TrueTypeフォント (SJISMS) | TrueType | Charset-Web入力用辞書 Charset-入力アシスト用辞書 その他ベンダIME用辞書 |
Solaris | Charset Manager | システムフォント(U90) | 外字連携形式 | Charset-Web入力用辞書 |
APフォント(JEF) | APP転送形式(注1) | |||
VSPフォント | TRANS形式(注2) | |||
CDE外字 | BCF形式 | |||
Linux for x86 | Charset Manager | システムフォント(S90) | 外字連携形式 | Charset-Web入力用辞書 |
VSPフォント | TRANS形式 | |||
JEF拡張漢字フォント | TrueType外字連携形式 | |||
Linux for x64 Linux for | Charset Manager | システムフォント(S90) | 外字連携形式 | Charset-Web入力用辞書 |
VSPフォント | TRANS形式 | |||
JEF拡張漢字フォント | TrueType外字連携形式 |
注1)詳細については、ADJUSTのマニュアルを参照してください。文字コード変換表の転送は、必要ありません。
注2)実行に必要なファイル、実行制御文については、ADJUSTのマニュアルを参照してください。
Centric Managerのサーバが日本語資源管理と異なるパソコン上にインストールされている場合の配付する方法
DRMS、Centric Managerサーバが日本語資源管理と異なるパソコンにインストールされている場合(例えば、Centric ManagerサーバがUNIXシステムの場合など)、日本語資源管理でCentric Managerによる配付を選択しても配付することができません。
この場合、オフラインの配付を選択して配付することができます。その際には、日本語資源管理をインストールするパソコンには、DRMS、Centric Managerクライアントをインストールする必要があります。
DRMS、Centric Managerクライアント上に日本語資源管理をインストールした場合の運用形態例を以下に示します。
DRMS、Centric Managerクライアント上に日本語資源管理をインストールした場合の配付の動作概要を以下に示します。
[1] 日本語資源管理でオフラインの配付
[2] 日本語資源(外字転送ファイル、文字コード変換表、後処理バッチファイル、辞書)を
DRMS、Centric Managerサーバへ登録(DRMS、Centric Managerクライアントのアップロード機能)
DRMS、Centric ManagerサーバがWindowsで、日本語資源管理がインストールされているパソコンにDRMS、Centric Managerクライアントがインストールされていない場合、日本語資源をファイル転送機能によりDRMS、Centric Managerサーバに転送したあとに登録作業を行う必要があります。(DRMS、Centric Managerサーバの登録機能)
[3] DRMS、Centric ManagerサーバからDRMS、Centric Managerクライアントへの日本語資源のダウンロード(DRMS、Centric Managerクライアントのダウンロード機能)
[4] DRMS、Centric Managerクライアントでの日本語資源の適用
グローバルサーバやUXP/DSに対して外字を配付する場合、外字を取り出して配付することができます。同じ業務内でCharset ManagerやCentric Managerで配付できるシステムと、配付できないシステムが混在している場合、配付できないシステムに対しては外字を取り出して配付することができます。
ファイル取出しで配付する場合の配付先システムと、それに対応する外字のフォントシステムを以下の表に示します。
システム | 配付先システム | フォントシステム | ファイル形式 |
---|---|---|---|
Windows | CharsetMGR | TrueTypeフォント (SJISMS) | TrueType |
Solaris | Charset Manager | システムフォント(U90) | 外字連携形式 |
APフォント(JEF) | APP転送形式 | ||
VSPフォント | TRANS形式 | ||
CDE外字 | BCF形式 | ||
Linux | Charset Manager | システムフォント(S90) | 外字連携形式 |
VSPフォント | TRANS形式 | ||
JEF拡張漢字フォント | TrueType外字連携形式 | ||
グローバルサーバ | ADJUST V12L10 L95051以降 | JEF 基本辞書 | 外字連携形式(注1) |
ADJUST V10L50 以降 | TRANS形式(注2) | ||
UXP/DS | ADJUST V11L10以降 | システムフォント(U90) | 外字連携形式(注1) |
APフォント(JEF) | APP転送形式(注3) | ||
ADJUST V12L10以降 | システムフォント(S90) | 外字連携形式(注1) | |
ADJUST V12L11以降 | APフォント(U90) | APP転送形式(注3) | |
VSPフォント | TRANS形式(注2) | ||
ASP | FONTRNS E95以降(フォント連携サービス) | 文字パターン辞書 | 外字連携形式(注4) |
CHARM E92以降(日本語文字管理ユーティリティ) | TRANS形式(注5) | ||
SX/G | EPOFONT-G V16以降 | 文字パターン辞書 | TRANS形式(注6) |
注1)実行に必要なファイル、実行制御文については、ADJUSTのマニュアルを参照してください。文字コード変換表の転送の必要はありません。
注2)実行に必要なファイル、実行制御文については、ADJUSTのマニュアルを参照してください。
注3)詳細については、ADJUSTのマニュアルを参照してください。
注4)フォント連携サービスについては、FONTRNSのマニュアルを参照してください。文字コード変換表の転送の必要はありません。
注5)日本語文字管理ユーティリティについては、CHARMのマニュアルを参照してください。
注6)EPOFONT-Gについては、EPOFONT-Gのマニュアルを参照してください。