このセクションでは、以下のシャットダウンエージェントについて、CLIによる定義方法を説明します。
Blade
IPMI
ICMP
VMCHKHOST
libvirt
Blade
Blade のシャットダウンエージェントを構成するには、以下のファイルを作成するか、変更する必要があります。
/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_blade.cfg
構成定義ファイルの雛型は、次の場所にあります。
/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_blade.cfg.template
SA_blade.cfgは、次の形式で記述します。
community-string SNMP community string management-blade-ip IP address cfname slot-no Action
さらに、2番目のブレードシャーシ用管理ブレードのIPアドレスを追加することもできます。この場合は、そのシャーシ内のどのブレードかを指定するための行を追加する必要があります。
注意
management-blade-ip、community-string、cycleおよびleave-offは、予約語です。必ず小文字で記述します。
フィールドは以下のとおりです。
SNMP community string
サーバブレードに対する読取り/書込み権限を持つSNMPコミュニティを表します。この文字列は、マネージメントブレードSNMP構成のSNMPコミュニティと同じ値でなければなりません。デフォルトでは、この文字列はpublicに設定されています。
IP address
マネージメントブレードのIP名またはドット付表記のIPアドレスです。指定可能なアドレス形式は、IPv4 アドレスおよび IPv6 アドレスです。IPv6 のリンクローカルアドレスは使用できません。
cfname
CFクラスタ上のノード名です。
slot-no
サーバブレードのスロット番号です。
Action
アクションはcycleまたはleave-offのいずれかである必要があります。cycleの場合、電源をオフにした後でオンにされます。leave-offの場合、システムをオンにするには手動操作が必要です。
SA_blade構成定義ファイルの記載例を以下に示します。
community-string public management-blade-ip 123.45.56.78 fuji1 1 cycle fuji2 3 leave-off management-blade-ip 123.45.56.79 fuji3 1 cycle fuji4 2 cycle
ログファイルの格納場所は以下です。
/var/opt/SMAWsf/log/SA_blade.log
IPMI
IPMIを構成するには、次のファイルを変更する必要があります。
/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_ipmi.cfg
構成定義ファイルの雛型は次の場所にあります。
/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_ipmi.cfg.template
構成定義ファイルSA_ipmi.cfgの各行には3つのフィールド (およびいくつかのサブフィールド) があります。各行は、クラスタ内のノードを定義し、電源をオフ (オフのまま) または再起動 (power cycle) にできます。フィールドは以下のとおりです。
cfname
CFクラスタ上のノード名です。
注意
cfnameはIPMI対応のオンボードLANインタフェースのIPアドレスに対応したものである必要があります。
Access-Information
アクセス情報のフォーマットを以下に示します。
ip-address-of-unit:user:password
ip-address-of-unit には、IPMI (BMC, iRMC) の IP アドレスを指定します。指定可能なアドレス形式は、IPv4 アドレスおよび IPv6 アドレスです。IPv6 のリンクローカルアドレスは使用できません。IPv6 アドレスを指定する場合は、角括弧 [ ] で囲んでください。
(例 [1080:2090:30a0:40b0:50c0:60d0:70e0:80f0] )
Action
アクションはcycleまたはleave-offのいずれかである必要があります。cycleの場合、電源をオフにした後でオンにされます。leave-offの場合、手動で電源投入する必要があります。
注意
SA_ipmi.cfgファイルはroot のみに読取り/ 書込み権限が与えられます。これはBMC/iRMCのパスワードを保護するためです。
SA_ipmi構成定義ファイルの記載例を以下に示します。
fuji2 192.168.200.1::root:ipmipwd cycle fuji3 192.168.200.2::root:ipmipwd cycle fuji4 192.168.200.3::root:ipmipwd leave-off fuji5 192.168.200.4::root:ipmipwd leave-off
ログファイルの格納場所は以下です。
/var/opt/SMAWsf/log/SA_ipmi.log
ICMP
ICMPシャットダウンエージェント(SA_icmp)を構成するには、次のファイルを作成するか、変更する必要があります。
/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_icmp.cfg
SA_icmp.cfg は以下の形式で記述します。
TIME_OUT=value cfname:ip-address-of-node:NIC-name1,NIC-name2
フィールドは以下のとおりです。
value
ノードの生存を確認する時間(秒)を指定します。推奨値は5(秒)です。
cfname
CFノード名を指定します。
ip-address-of-node
cfnameの以下のいずれかのIPアドレスを指定します。指定可能なアドレス形式は、IPv4 アドレスおよび IPv6 アドレスです。IPv6 のリンクローカルアドレスは使用できません。IPv6 アドレスを指定する場合は、角括弧 [ ] で囲んでください。
(例 [1080:2090:30a0:40b0:50c0:60d0:70e0:80f0] )
管理LAN
業務LAN
クラスタインタコネクト
クラスタシステムを構成する全ノードについて、1つ以上を記載してください。複数のLAN経路を指定する場合は、行を追加してください。LAN経路の確認には、複数の経路を使用することを推奨します。
NIC-nameX
ip-address-of-nodeに対して、ノードの生存確認に使用するネットワークインタ
フェースを指定します。複数存在する場合は、「,」で区切ります。
注意
記載するネットワークインタフェースについて
GLSで二重化している場合は、冗長化しているネットワークインタフェースをすべて記載してください。(例 eth0,eth1)
NICをbondingしている場合は、bondingしているデバイスをIPアドレスの後に記載してください。(例 bond0)
クラスタインタコネクトを記載する場合は、クラスタインタコネクトの全パスで使用するネットワークインタフェースをすべて記載してください。(例 eth2,eth3)
SA_icmp構成定義ファイルの記載例を以下に示します。
TIME_OUT=5 node1:10.20.30.100:eth0,eth1 node1:10.20.40.200:eth2 node2:10.20.30.101:eth0,eth1 node2:10.20.40.201:eth2
ログファイルの格納場所は以下です。
/var/opt/SMAWsf/log/SA_icmp.log
VMCHKHOST
仮想マシン環境管理OS異常時切替用シャットダウンエージェント(SA_vmchkhost)を構成するには、次のファイルを作成するか、変更する必要があります。
/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_vmchkhost.cfg
構成定義ファイルの雛型は次の場所にあります。
/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_vmchkhost.cfg.template
構成定義ファイルSA_vmchkhostの各行には5 つのフィールドがあります。フィールドは以下のとおりです。
guest-cfname
ゲストOSのCFノード名です。
host-cfname
管理OSのCFノード名です。
ip-address
管理OSのIPアドレスです。指定可能なアドレス形式は、IPv4 アドレスおよび IPv6 アドレスです。IPv6 のリンクローカルアドレスは使用できません。
user
管理OSのアカウントです。
KVM環境の場合は、libvirtをシャットダウン機構に設定する際に作成したユーザ名を指定します。
password
“user”で指定したアカウントのログインパスワードです。
libvirtをシャットダウン機構に設定する際に使用した、シャットダウン機構用の一般権限ユーザの暗号化されたパスワードを使用します。
SA_vmchkhost構成定義ファイルの記載例を以下に示します。
fuji2 hostos2 192.168.200.1 user 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA== fuji3 hostos3 192.168.200.2 user 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA==
ログファイルの格納場所は以下です。
/var/opt/SMAWsf/log/SA_vmchkhost.log
libvirt
libvirt の PANIC 用シャットダウンエージェント(SA_libvirtgp)またはRESET 用シャットダウンエージェント(SA_libvirtgr)を構成するには、それぞれ次のファイルを作成するか、変更する必要があります。
/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_libvirtgp.cfg /etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_libvirtgr.cfg
構成定義ファイルの雛型はそれぞれ次の場所にあります。
/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_libvirtgp.cfg.template /etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_libvirtgr.cfg.template
構成定義ファイルSA_libvirtgp.cfg、SA_libvirtgr.cfg の各行には5つのフィールドがあります。フィールドは以下のとおりです。
cfname
CF クラスタ上のノード名です。
domain
ゲストOSのドメイン名です。
ip-address
ハイパーバイザーのIP アドレスです。指定可能なアドレス形式は、IPv4 アドレスおよび IPv6 アドレスです。IPv6 のリンクローカルアドレスは使用できません。
user
ハイパーバイザーのアカウントです。シャットダウン機構用のユーザを指定します。
password
userで指定したアカウントのログインパスワードです。暗号化コマンドのsfcipher(8)で暗号化したパスワードを記載します。sfcipher(8)の詳細については、マニュアルページを参照してください。
SA_libvirtgp構成定義ファイルの記載例を以下に示します。
fuji2 domain2 192.168.200.1 user 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA== fuji3 domain3 192.168.200.2 user 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA==
SA_libvirtgr構成定義ファイルの記載例を以下に示します。
fuji2 domain2 192.168.200.1 user 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA== fuji3 domain3 192.168.200.2 user 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA==
ログファイルの格納場所は以下です。
/var/opt/SMAWsf/log/SA_libvirtgp.log /var/opt/SMAWsf/log/SA_libvirtgr.log