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PRIMECLUSTER  Cluster Foundation 導入運用手引書 4.3
FUJITSU Software

7.4.2 シャットダウンエージェント

このセクションでは、以下のシャットダウンエージェントについて、CLIによる定義方法を説明します。

Blade

Blade のシャットダウンエージェントを構成するには、以下のファイルを作成するか、変更する必要があります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_blade.cfg

構成定義ファイルの雛型は、次の場所にあります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_blade.cfg.template

SA_blade.cfgは、次の形式で記述します。

community-string           SNMP community string
management-blade-ip        IP address
cfname        slot-no         Action

さらに、2番目のブレードシャーシ用管理ブレードのIPアドレスを追加することもできます。この場合は、そのシャーシ内のどのブレードかを指定するための行を追加する必要があります。

注意

management-blade-ip、community-string、cycleおよびleave-offは、予約語です。必ず小文字で記述します。

フィールドは以下のとおりです。

SA_blade構成定義ファイルの記載例を以下に示します。

community-string public
management-blade-ip 123.45.56.78
fuji1 1 cycle
fuji2 3 leave-off
management-blade-ip 123.45.56.79
fuji3 1 cycle
fuji4 2 cycle

ログファイルの格納場所は以下です。

/var/opt/SMAWsf/log/SA_blade.log

IPMI

IPMIを構成するには、次のファイルを変更する必要があります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_ipmi.cfg

構成定義ファイルの雛型は次の場所にあります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_ipmi.cfg.template

構成定義ファイルSA_ipmi.cfgの各行には3つのフィールド (およびいくつかのサブフィールド) があります。各行は、クラスタ内のノードを定義し、電源をオフ (オフのまま) または再起動 (power cycle) にできます。フィールドは以下のとおりです。

注意

SA_ipmi.cfgファイルはroot のみに読取り/ 書込み権限が与えられます。これはBMC/iRMCのパスワードを保護するためです。

SA_ipmi構成定義ファイルの記載例を以下に示します。

fuji2 192.168.200.1::root:ipmipwd cycle
fuji3 192.168.200.2::root:ipmipwd cycle
fuji4 192.168.200.3::root:ipmipwd leave-off
fuji5 192.168.200.4::root:ipmipwd leave-off

ログファイルの格納場所は以下です。

/var/opt/SMAWsf/log/SA_ipmi.log

ICMP

ICMPシャットダウンエージェント(SA_icmp)を構成するには、次のファイルを作成するか、変更する必要があります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_icmp.cfg

SA_icmp.cfg は以下の形式で記述します。

TIME_OUT=value
cfname:ip-address-of-node:NIC-name1,NIC-name2

フィールドは以下のとおりです。

注意

記載するネットワークインタフェースについて

  • GLSで二重化している場合は、冗長化しているネットワークインタフェースをすべて記載してください。(例 eth0,eth1)

  • NICをbondingしている場合は、bondingしているデバイスをIPアドレスの後に記載してください。(例 bond0)

  • クラスタインタコネクトを記載する場合は、クラスタインタコネクトの全パスで使用するネットワークインタフェースをすべて記載してください。(例 eth2,eth3)

SA_icmp構成定義ファイルの記載例を以下に示します。

TIME_OUT=5
node1:10.20.30.100:eth0,eth1
node1:10.20.40.200:eth2
node2:10.20.30.101:eth0,eth1
node2:10.20.40.201:eth2

ログファイルの格納場所は以下です。

/var/opt/SMAWsf/log/SA_icmp.log

VMCHKHOST

仮想マシン環境管理OS異常時切替用シャットダウンエージェント(SA_vmchkhost)を構成するには、次のファイルを作成するか、変更する必要があります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_vmchkhost.cfg

構成定義ファイルの雛型は次の場所にあります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_vmchkhost.cfg.template

構成定義ファイルSA_vmchkhostの各行には5 つのフィールドがあります。フィールドは以下のとおりです。

SA_vmchkhost構成定義ファイルの記載例を以下に示します。

fuji2 hostos2 192.168.200.1 user 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA==
fuji3 hostos3 192.168.200.2 user 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA==

ログファイルの格納場所は以下です。

/var/opt/SMAWsf/log/SA_vmchkhost.log

libvirt

libvirt の PANIC 用シャットダウンエージェント(SA_libvirtgp)またはRESET 用シャットダウンエージェント(SA_libvirtgr)を構成するには、それぞれ次のファイルを作成するか、変更する必要があります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_libvirtgp.cfg
/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_libvirtgr.cfg

構成定義ファイルの雛型はそれぞれ次の場所にあります。

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_libvirtgp.cfg.template
/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_libvirtgr.cfg.template

構成定義ファイルSA_libvirtgp.cfg、SA_libvirtgr.cfg の各行には5つのフィールドがあります。フィールドは以下のとおりです。

SA_libvirtgp構成定義ファイルの記載例を以下に示します。

fuji2 domain2 192.168.200.1 user 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA==
fuji3 domain3 192.168.200.2 user 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA==

SA_libvirtgr構成定義ファイルの記載例を以下に示します。

fuji2 domain2 192.168.200.1 user 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA==
fuji3 domain3 192.168.200.2 user 3CA1wxVXKD8a93077BaEkA==

ログファイルの格納場所は以下です。

/var/opt/SMAWsf/log/SA_libvirtgp.log
/var/opt/SMAWsf/log/SA_libvirtgr.log