複製先のクラスタシステムに、GDSの構成情報をリストアする作業です。
注意
本手順は、サーバ間ミラーリングを使用する場合は不要です。
共用ディスクリソースの削除
複製元で共用クラスを使用している場合、クラスリソース、ディスクリソースを削除します。
本設定は、クラスタシステムを構成する任意の1ノードで実施してください。
すべてのクラスリソースを削除します。
例)クラスリソースClass1を削除する場合
#/etc/opt/FJSVsdx/bin/sdxdcrsc -R -c Class1
登録されているディスクリソースのリソースIDを確認します。
以下のコマンドの出力結果の、"SHD_DISK","DISK"の下線部分がディスクリソースのリソースIDです。
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clgettree ~ SHD_DISK 35 SHD_Disk35 UNKNOWN DISK 37 sdag UNKNOWN fuji4 DISK 153 sdw UNKNOWN fuji5 ~
2で確認したすべてのディスクリソースを削除します。
例)登録されているディスクリソースのリソースIDが 35, 37, 153 だった場合
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelrsc -r 35
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelrsc -r 37
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelrsc -r 153
GDSの管理情報の削除
クラスタシステムを構成するすべてのノードで、/etc/opt/FJSVsdx/sdx.udevファイルに記載されている、すべての行を削除します。
# cat /dev/null > /etc/opt/FJSVsdx/sdx.udev
すべてのノードでOSを再起動します。
共用ディスクリソースの再登録
複製元で共用クラスを使用している場合、共用ディスクをリソースデータベースに再度登録をします。
手順は、“5.1.3.2 ハードウェア装置の登録”の“2. 共用ディスクの登録”を参照してください。
GDSの構成ファイルの物理ディスク名変更
GDSのクラスに登録するディスクの物理ディスク名が複製元と複製先のシステムで異なる場合は、sdxconfig Convertコマンド、構成ファイル内の物理ディスク名を複製先のシステムの物理ディスク名に変更します。
例)構成ファイル/var/tmp/Class1.conf に記述されている物理ディスク sdb をsdc に変更する場合
# sdxconfig Convert -e replace -c Class1 -p sdb=sdc -i /var/tmp/Class1.conf -o /var/tmp/Class1.conf -e update
GDSの除外リストの物理ディスク名変更
除外リストを使用している環境で、除外リストに記載されている物理ディスク名が、複製元と複製先のシステムで異なる場合、除外リストに記載されている複製先のシステムの物理ディスク名に変更します。すべてのノードで実施してください。
除外リストについては、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。
ローカルクラスと共用クラスのオブジェクト構成情報のリストア
占有スライスのデータを複製した場合
# sdxconfig Restore -c Class1 -i /var/tmp/Class1.conf -e chkps
占有スライスのデータを複製しなかった場合
# sdxconfig Restore -c Class1 -i /var/tmp/Class1.conf
注意
sdxconfig Restoreコマンドでリストアした後は、共用クラスもローカルクラスになります。
以下のメッセージが出力された場合は、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照して対処してください。
ERROR: device: disk label is not matched with class class
すべてのノードでOSを再起動します。
クラス属性の変更
クラスが共用クラスの場合、リストアしたクラスをローカルクラスから共用クラスに変更します。
手順7.でクラスのオブジェクト構成をリストアしたノードで以下の操作を実施します。
GDSのボリュームを停止します。
# sdxvolume -F -c Class1
クラス属性を共用クラスに変更します。
# sdxattr -C -c Class1 -a type=shared,scope=fuji4:fuji5
RMSで使用するGdsリソースの事前設定
いずれかの1ノードで以下の操作を実施してください。
# /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvgdsetup -a Class1
GDSボリュームの起動
手順9.において停止したGDSのボリュームに、RMSで使用しないGDSの共用クラスのボリューム(GFSで使用しているクラスなど)が含まれる場合は、RMS起動時に自動起動しないため、手動で起動してください。
例)GFSで使用しているクラス(gfs, gfs01)を起動する場合
# sdxvolume -N -c gfs
# sdxvolume -N -c gfs01