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PRIMECLUSTER  導入運用手引書 4.3
FUJITSU Software

G.2.2 管理OS異常切替機能を使用する場合

マイグレーションを行うゲストOSとすべての管理OSにおいて、以下の手順を実施してください。

本手順は一度だけ実施すればよく、マイグレーション実施ごとに行う必要はありません。

  1. kvmguests.confファイルの作成(管理OS)

    すべての管理OSで、“5.1.2.5.3 PRIMEQUESTのKVM環境で管理OS異常切替機能を使用する場合の設定”に記載の手順を実施してください。本手順は、PRIMEQUESTの場合も、PRIMERGYの場合も同一の手順となります。kvmguests.confファイルはすべての管理OSで同一にしてください。PRIMEQUESTで実施済みの管理OSについては、再実施不要です。

    なお、以前に本手順を実施済の場合、手順1~2を再実施する必要はありません。

  2. 管理OSの情報登録(管理OS)

    すべての管理OSで、以下のコマンドを実行し、管理OSの情報を登録します。

    # /opt/SMAW/SMAWsf/bin/sfkvmmigratesetup -c -i hostip [-w off]
    hostip

    本コマンドを実行する管理OSのIPアドレスを指定します。

    指定可能なアドレス形式は、IPv4アドレスおよびIPv6アドレスです。

    IPv6のリンクローカルアドレスは使用できません。

    -w off

    ゲストOSの移動時に、ゲストOSのシャットダウン機構の重みと管理OSのシャットダウン機構の重みを連携させない場合に指定します。
    本指定が無い場合、ゲストOSの移動時に、ゲストOSのシャットダウン機構の重みと管理OSのシャットダウン機構の重みを連携します。
    本指定はすべての管理OSで同一にしてください。

  3. ゲストOSの設定(管理OS/ゲストOS)

    すべてのゲストOSについて、以下の手順を実施してください。

    本手順は複数のゲストOSで同時に実施することも、ゲストOSを1つずつ順に実施することも可能です。

    1. ゲストOSの停止

      以下のコマンドをゲストOSで実施し、ゲストOSを停止します。

      # /sbin/shutdown -P now
    2. 管理OSの情報の参照設定

      停止したゲストOSの管理OSで、以下のコマンドを実行し、ゲストOSから管理OSの情報ファイルを参照できるように設定します。

      # /opt/SMAW/SMAWsf/bin/sfkvmmigratesetup -s domain
      domain

      ゲストOSのドメイン名を指定します。

    3. ゲストOSの起動

      ゲストOSを起動します。

  4. 移動先管理OSのユーザID作成(管理OS)

    移動先の管理OSにユーザIDを作成します。

    詳細な手順は“3.2.3.1.4 管理OSの設定(ゲストOSのOSインストール後)”を参照してください。

  5. 移動先管理OSへのログイン(ゲストOS)

    全ゲストOSから、移動先の管理OSに対して、SSH初回時のユーザ問い合わせ(RSA 鍵の生成)を済ませておく必要があります。

    すべてのゲストOS上で、移動先の管理OSに対して、libvirtシャットダウンエージェントに指定した管理OSのアカウントでログインを実行してください。

    # ssh -l user XXX.XXX.XXX.XXX
    The authenticity of host 'XXX.XXX.XXX.XXX (XXX.XXX.XXX.XXX)' can't be established.
    RSA key fingerprint is xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx.
    Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes ←yes と入力