マイグレーションを行うゲストOSとすべての管理OSにおいて、以下の手順を実施してください。
本手順は一度だけ実施すればよく、マイグレーション実施ごとに行う必要はありません。
kvmguests.confファイルの作成(管理OS)
すべての管理OSで、“5.1.2.5.3 PRIMEQUESTのKVM環境で管理OS異常切替機能を使用する場合の設定”に記載の手順を実施してください。本手順は、PRIMEQUESTの場合も、PRIMERGYの場合も同一の手順となります。kvmguests.confファイルはすべての管理OSで同一にしてください。PRIMEQUESTで実施済みの管理OSについては、再実施不要です。
なお、以前に本手順を実施済の場合、手順1~2を再実施する必要はありません。
管理OSの情報登録(管理OS)
すべての管理OSで、以下のコマンドを実行し、管理OSの情報を登録します。
# /opt/SMAW/SMAWsf/bin/sfkvmmigratesetup -c -i hostip [-w off]
本コマンドを実行する管理OSのIPアドレスを指定します。
指定可能なアドレス形式は、IPv4アドレスおよびIPv6アドレスです。
IPv6のリンクローカルアドレスは使用できません。
ゲストOSの移動時に、ゲストOSのシャットダウン機構の重みと管理OSのシャットダウン機構の重みを連携させない場合に指定します。
本指定が無い場合、ゲストOSの移動時に、ゲストOSのシャットダウン機構の重みと管理OSのシャットダウン機構の重みを連携します。
本指定はすべての管理OSで同一にしてください。
ゲストOSの設定(管理OS/ゲストOS)
すべてのゲストOSについて、以下の手順を実施してください。
本手順は複数のゲストOSで同時に実施することも、ゲストOSを1つずつ順に実施することも可能です。
ゲストOSの停止
以下のコマンドをゲストOSで実施し、ゲストOSを停止します。
# /sbin/shutdown -P now
管理OSの情報の参照設定
停止したゲストOSの管理OSで、以下のコマンドを実行し、ゲストOSから管理OSの情報ファイルを参照できるように設定します。
# /opt/SMAW/SMAWsf/bin/sfkvmmigratesetup -s domain
ゲストOSのドメイン名を指定します。
ゲストOSの起動
ゲストOSを起動します。
移動先管理OSのユーザID作成(管理OS)
移動先の管理OSにユーザIDを作成します。
詳細な手順は“3.2.3.1.4 管理OSの設定(ゲストOSのOSインストール後)”を参照してください。
移動先管理OSへのログイン(ゲストOS)
全ゲストOSから、移動先の管理OSに対して、SSH初回時のユーザ問い合わせ(RSA 鍵の生成)を済ませておく必要があります。
すべてのゲストOS上で、移動先の管理OSに対して、libvirtシャットダウンエージェントに指定した管理OSのアカウントでログインを実行してください。
# ssh -l user XXX.XXX.XXX.XXX The authenticity of host 'XXX.XXX.XXX.XXX (XXX.XXX.XXX.XXX)' can't be established. RSA key fingerprint is xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx. Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes ←yes と入力