管理OSのクラスタアプリケーションのCmdlineリソースにhvlibvirtスクリプトを登録することで、クラスタアプリケーションの起動・停止に応じて、ゲストOSを起動・停止できます。また、ゲストOSの状態を監視できます。
hvlibvirtスクリプトは、virshコマンドにより、引数に設定されたゲストOSの起動、停止、状態チェックを行います。
hvlibvirtスクリプトを使用するCmdlineリソースの設定において、Startスクリプト、Stopスクリプト、Checkスクリプトを以下の形式で指定してください。
<Startスクリプト>
/opt/SMAW/bin/hvlibvirt -c -z <dom_name> -t <timeout>
<Stopスクリプト>
/opt/SMAW/bin/hvlibvirt -u -z <dom_name> -t <timeout>
<Checkスクリプト>
/opt/SMAW/bin/hvlibvirt -m -z <dom_name> -t <timeout>
<dom_name> には、対象となるゲストOSのドメイン名を指定します。
<timeout> には、ゲストOSのシャットダウン処理のタイムアウト値を秒単位で指定します。Offline処理の際、このスクリプトはゲストOSの停止を行います。これらの処理が<timeout>で指定した時間を経過しても完了しない場合、virshのdestroyコマンド(virsh destroy <dom_name>)によりゲストOSを停止させます。
CmdlineリソースのFlagは、以下を参考に設定します。詳細は、“6.11 Cmdline リソース設定時の注意点”を参照してください。
NULLDETECTOR
無効 (Checkスクリプトを使うため)
STANDBYCAPABLE
無効 (Standby対応していないため)
ALLEXITCODES
無効 (Standby対応していないため)
TIMEOUT
デフォルト値は300秒です。ゲストOSのシステム起動/停止シーケンスが完了するまでにかかる時間よりも大きな値を設定してください。
Cmdline リソースの設定については、“6.7.3.1 Cmdlineリソースの設定”を参照してください。
参考
virshコマンドを以下の形式で実行することにより、ゲストOSのドメイン名を確認できます。
例) ゲストOSのドメイン名がdomain1の場合
# virsh list --all Id 名前 状態 ---------------------------------- 0 Domain-0 実行中 - domain1 シャットオフ