ここではKVM仮想マシン機能を使用した環境において、管理OSの設定を変更した際のシャットダウン機構の設定変更方法について説明します。
KVM環境で、PRIMECLUSTERシステムを導入した後に、管理OSのIPアドレスを変更した際の設定変更方法について説明します。
◆操作手順
全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を停止します。
# sdtool -e
変更したIPアドレスをシャットダウンエージェントの構成定義ファイルに記述します。
参照
構成定義ファイルの記述については“5.1.2.5.1 libvirt”を参照してください。
全ゲストOS(ノード)上でそれぞれ、変更した管理OSのIP アドレス (ip-address) に対して、シャットダウン機構用のユーザでログインを実行し、SSH初回時のユーザ問い合わせ(RSA 鍵の生成)を済ませてください。
# ssh -l user XXX.XXX.XXX.XXX The authenticity of host 'XXX.XXX.XXX.XXX (XXX.XXX.XXX.XXX)' can't be established. RSA key fingerprint is xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx. Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes ←yes と入力
全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を起動します。
# sdtool -b
KVM環境で、PRIMECLUSTERシステムを導入した後に、シャットダウンエージェントの構成定義ファイルに設定したシャットダウン機構用のユーザのパスワードを変更した際の設定変更方法について説明します。
◆操作手順
全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を停止します。
# sdtool -e
パスワードを暗号化します。
# /opt/SMAW/SMAWsf/bin/sfcipher -c
Enter Password:
Re-Enter Password:
Xh+kSlJ8nlQ=
暗号化したパスワードをシャットダウンエージェントの構成定義ファイルに記述します。
参照
構成定義ファイルの記述については“5.1.2.5.1 libvirt”を参照してください。
全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を起動します。
# sdtool -b
KVM環境で、PRIMECLUSTERシステムを導入した後に、/etc/sysconfig/libvirt-guests の設定を変更する場合の手順を説明します。
◆操作手順
全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を停止します。
# sdtool -e
/etc/sysconfig/libvirt-guests の設定を変更します。
参照
/etc/sysconfig/libvirt-guestsの設定については、以下に示す、各仮想環境での“管理OSにおけるゲストOSの設定(KVM環境の場合)”を参照してください。
1つの管理OS上のゲストOS間でクラスタシステムを構築している場合、“3.2.1.2 管理OSの設定(ゲストOSのOSインストール後)”
管理OS異常切替機能を使用せず、複数の管理OS上のゲストOS間でクラスタシステムを構築している場合、“3.2.2.2 管理OSの設定(ゲストOSのOSインストール後)”
管理OS異常切替機能を使用して、複数の管理OS上のゲストOS間でクラスタシステムを構築している場合、“3.2.3.1.4 管理OSの設定(ゲストOSのOSインストール後)”
全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を起動します。
# sdtool -b