リソースを個別に起動/停止する操作について説明します。
注意
本機能は、クラスタアプリケーションの構築段階で段階的にリソースの動作を確認したい場合に使用することを想定した機能です。リソースを個別に起動/停止したままの状態で業務運用しないで下さい。
特定のリソースを停止した状態で業務運用したい場合は、クラスタアプリケーションからそのリソースを削除して下さい。リソースの削除手順については、“10.5 リソースの削除”を参照して下さい。
本機能使用後は、業務運用開始前に以下の手順により必ずアプリケーション全体を再起動し、すべてのリソースが起動したことを確認して下さい。
userApplicationを停止します。
# hvutil -f userApplication
userApplicationが制御する全てのリソースが停止したことを確認します。
# hvdisp -a
userApplicationを起動します。
# hvswitch userApplication SysNode
userApplicationが制御する全てのリソースが起動したことを確認します。
# hvdisp -a
スケーラブル構成でリソースを個別に起動/停止する場合は、スケーラブル運用のクラスタアプリケーションを停止してください。その後、スケーラブル運用のクラスタアプリケーションの構成要素となるスタンバイ運用のクラスタアプリケーションに対して操作を実施してください。
詳細については、“PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書”の“8.3 リソースの管理”を参照してください。
リソースの起動方法について、以下に説明します。
◆操作手順
RMSメインウィンドウのRMSツリーで、起動するリソースを右クリックし、ポップアップメニューから [リソースのOnline] を選択します。
確認のポップアップ画面が表示されますので[はい]をクリックします。
参考
ポップアップメニューは、RMSグラフのアイコン上で右クリックすることでも表示することができます。RMSグラフについては、“ 7.3.5 RMSオブジェクトの詳細情報を参照する”を参照してください。
リソースの停止方法について、以下に説明します。
◆操作手順
RMSメインウィンドウのRMSツリーで、停止するリソースを右クリックし、ポップアップメニューから [リソースのOffline]を選択します。
確認のポップアップ画面が表示されますので[はい]をクリックします。
参考
ポップアップメニューは、RMSグラフのアイコン上で右クリックすることでも表示することができます。RMSグラフについては、“7.3.5 RMSオブジェクトの詳細情報を参照する”を参照してください。
過去にリソースに故障が発生した場合に、RMSの故障リソースの状態アイコンの右にを表示します。
故障リソースの状態を確認した上で以下の操作手順に従い故障形跡をクリアしてください。
◆操作手順
RMSメインウィンドウのRMSツリーで故障リソースを右クリックし、ポップアップメニューから[Fault形跡のクリア(hvutil -c)]を選択します。
確認のポップアップ画面が表示されますので[はい]をクリックします。
ポイント
リソースの故障形跡のクリアは、上述のクリア手順を実施した場合の他に、そのリソースが次にOnlineになった場合にも自動でクリアされます。
参考
リソースの故障形跡のアイコンについては、“7.1.3.1 RMSツリー”を参照してください。
リソースの故障形跡の表示については、“PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書”の“8.3.5 リソースの故障形跡の表示”を参照してください。
ポップアップメニューは、RMSグラフのアイコン上で右クリックすることでも表示することができます。RMSグラフについては、“7.3.5 RMSオブジェクトの詳細情報を参照する”を参照してください。