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PRIMECLUSTER  導入運用手引書 4.5
FUJITSU Software

I.3.2 コンピュートノードが異常となった場合の対処方法

I.3.2.1 コンピュートインスタンスの高可用設定を使用していない場合

コンピュートインスタンスの高可用設定を使用していない環境において、コンピュートノードで異常が発生すると、LEFTCLUSTER状態になります。この場合の対処方法について説明します。

  1. クラスタノードが実際に停止していることを確認してください。停止していない場合は停止させてください。

  2. 異常となったクラスタノードがLEFTCLUSTER状態の場合、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書”の“5.2 LEFTCLUSTER からの回復”の手順を行ってください。

  3. コンピュートノードの状態を確認し、コンピュートノードの復旧作業を行ってください。

    コンピュートノードが自動で復旧してきた場合は、本手順は不要です。

  4. クラスタノードの復旧作業を行ってください。

  5. クラスタシステムを構成する任意の1ノードで以下のコマンドを実行し、クラスタノードがクラスタに参入していることを確認してください。

    # cftool -n

    NodeにすべてのノードのCFノード名が表示されること、StateがUPであることを確認してください。

    # cftool -n
    Node   Number   State   Os     Cpu
    node1      1    UP      Linux  EM64T
    node2      2    UP      Linux  EM64T

    NodeにすべてのノードのCFノード名が表示されること、StateがUPであることを確認してください。

    その後の操作については、“7.2 PRIMECLUSTERシステムの運用操作”を参照してください。

I.3.2.2 コンピュートインスタンスの高可用設定を使用している場合

コンピュートインスタンスの高可用設定を使用している環境において、生存優先度が低いクラスタノードが存在するコンピュートノードで異常が発生した場合、そのクラスタノードは他のコンピュートノードに移動されません。この場合の対処方法について説明します。

  1. directorまたはコントローラノードで、以下の手順を実施して、クラスタノードを別のコンピュートノードに移動させてください。

    1. 以下のコマンドを実行し、異常が発生したコンピュートノード上のクラスタノードの状態をリセットします。

      例)クラスタノードのインスタンス名がinstance1の場合

      $ nova reset-state instance1
    2. 手順1.を実施後、異常が発生したコンピュートノード上のクラスタノードが自動で別のコンピュートノードに移動されない場合、以下のコマンドを実行し移動してください。

      例)クラスタノードのインスタンス名がinstance1の場合

      $ nova evacuate instance1

      novaコマンドの詳細については、Red Hat社のRHOSPのマニュアルを参照してください。

  2. クラスタシステムを構成する任意の1ノードで以下のコマンドを実行し、クラスタノードがクラスタに参入していることを確認してください。

    # cftool -n

    NodeにすべてのノードのCFノード名が表示されること、StateがUPであることを確認してください。

    # cftool -n
    Node   Number   State   Os     Cpu
    node1      1    UP      Linux  EM64T
    node2      2    UP      Linux  EM64T

    NodeにすべてのノードのCFノード名が表示されること、StateがUPであることを確認してください。

    その後の操作については、“7.2 PRIMECLUSTERシステムの運用操作”を参照してください。

  3. コンピュートノードの状態を確認し、コンピュートノードの復旧作業を行ってください。

    コンピュートノードが自動で復旧してきた場合は、本手順は不要です。