マイグレーションを行うゲストOSとすべての管理OSにおいて、以下の手順を実施してください。
本手順は一度だけ実施すればよく、マイグレーション実施ごとに行う必要はありません。
管理OSの情報ファイルの作成(ゲストOS)
いずれかのゲストOSにおいて、任意のディレクトリ配下で以下のコマンドを実行し、管理OSの情報ファイルを作成します。コマンドを実行すると、カレントディレクトリに” sfkvmmigrate.img.hostname”の名前でファイルが作成されます。
コマンドを複数回実行し、すべての管理OSの情報ファイルを作成してください。
なお、以前に本手順を実施済の場合、手順1~3を再実施する必要はありません。
# /opt/SMAW/SMAWsf/bin/sfkvmmigratesetup -c -i hostip -g hostname
管理OSのIPアドレスを指定します。
指定可能なアドレス形式は、IPv4アドレスおよびIPv6アドレスです。
IPv6のリンクローカルアドレスは使用できません。
管理OSのホスト名を指定します。
管理OSの情報ファイルの配置(管理OS)
手順1.で作成した管理OSの情報ファイルを各管理OSに転送し、ファイル名を“sfkvmmigrate.img“に変名して/var/opt/SMAWsfに配置します。
# mkdir -p /var/opt/SMAWsf # cp sfkvmmigrate.img.hostname /var/opt/SMAWsf/sfkvmmigrate.img
権限の変更(管理OS)
以下のコマンドを実行し、手順2.で配置した管理OSの情報ファイルの権限を変更します。
# chown root:root /var/opt/SMAWsf/sfkvmmigrate.img
# chmod 644 /var/opt/SMAWsf/sfkvmmigrate.img
ゲストOSの設定(管理OS/ゲストOS)
すべてのゲストOSについて、以下の手順を実施してください。
本手順は複数のゲストOSで同時に実施することも、ゲストOSを1つずつ順に実施することも可能です。
ゲストOSの停止
以下のコマンドをゲストOSで実施し、ゲストOSを停止します。
# /sbin/shutdown -P now
管理OSの情報の参照設定
停止したゲストOSの管理OSで、以下のコマンドを実行し、ゲストOSから管理OSの情報ファイルを参照できるように設定します。
[RHEL6の場合]
# virsh attach-disk domain /var/opt/SMAWsf/sfkvmmigrate.img vdpcl --cache none --mode readonly --shareable --persistent
[RHEL7の場合]
# virsh attach-disk domain /var/opt/SMAWsf/sfkvmmigrate.img vdpcl --cache none --mode readonly --persistent
ゲストOSのドメイン名を指定します。
ゲストOSの起動
ゲストOSを起動します。
移動先管理OSのユーザID作成(管理OS)
移動先の管理OSにユーザIDを作成します。
詳細な手順は“3.2.2.2 管理OSの設定(ゲストOSのOSインストール後)”を参照してください。
移動先管理OSへのログイン(ゲストOS)
全ゲストOSから、移動先の管理OSに対して、SSH初回時のユーザ問い合わせ(RSA 鍵の生成)を済ませておく必要があります。
すべてのゲストOS上で、移動先の管理OSに対して、libvirtシャットダウンエージェントに指定した管理OSのアカウントでログインを実行してください。
# ssh -l user XXX.XXX.XXX.XXX The authenticity of host 'XXX.XXX.XXX.XXX (XXX.XXX.XXX.XXX)' can't be established. RSA key fingerprint is xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx. Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes ←yes と入力