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PRIMECLUSTER  導入運用手引書 4.5
FUJITSU Software

第3章 ソフトウェアのインストールと設定

ここでは、PRIMECLUSTERに必要なソフトウェアのインストールと設定の手順を、以下の場合に分けて説明します。

注意

  • Red Hat Enterprise Linuxのインストール時あるいはsetupコマンド実行時のセキュリティ設定では「Firewallなし」に設定してください。もし、セットアップ時にFirewallを設定した場合には、「Firewallなし」に設定し直してください。Firewallの設定を行うとclsetup(リソースデータベースの設定)コマンドが正常に動作しません。

  • PRIMECLUSTERで動作保証しているumaskの値は、022です。umask値は変更しないでください。

  • システムボリュームを配置したI/O装置が故障したときの即時クラスタ切替えについて

    システムボリュームを配置したI/O装置が故障した場合、クラスタ切替えが発生せず、メモリ上に保持している情報を基にシステムの動作が継続してしまうことがあります。
    システムボリュームを配置したI/O装置の故障時に、ノードをパニックさせて、PRIMECLUSTERによるクラスタ切替え運用を行いたい場合は、システムボリュームをext3、またはext4ファイルシステムにして、以下の設定を行ってください。

    設定

    システムボリュームに含まれる各パーティション(ext3、またはext4ファイルシステム)のmountオプションに「errors=panic」を指定します。

    例) /etc/fstab に設定する場合 ( /、/var、/home が 1つのシステムボリュームに存在するとき)

    LABEL=/     /     ext3 errors=panic 1 1
    LABEL=/boot /boot ext3 errors=panic 1 2
    LABEL=/var  /var  ext3 errors=panic 1 3
    LABEL=/home /home ext3 errors=panic 1 4

    ただし、I/Oエラーがファイルシステムに伝わるまでに時間がかかり、即時切替えにならない場合があります。定期的にシステムボリュームに書込みを行うことで、I/Oエラーの検出頻度を上げることができます。