注意
CF over IPを使用する前に、対象とするインターネットのすべてのIPアドレスおよびブロードキャストマスクを前もって設定しておいてください。設定が行われていない場合、cfconfig(1M) コマンドがCFのロードに失敗するため、CFは起動しません。
CF over IPに使用するデバイスは、RMS userApplicationで制御することはできません。
CF の通信はクラスタインタコネクトを使用しています。クラスタインタコネクトは、クラスタ内に存在するすべてのノードと接続されています。以下の図はこの様子を示しています。
図9.1 CFインタコネクトの概念図
CFをイーサネット経由で使用する場合は、イーサネットデバイスがインタコネクトのインタフェースとして使用されます。インタコネクトそのものは、通常イーサネットハブまたはイーサネットスイッチです。以下の図にこの例を示します。
図9.2 イーサネットインタコネクトを使用したCF
CF over IP を使用する場合、IPインタフェースは、インタコネクトへの接続に使用されるデバイスであり、複数のIPサブネットワークを使用して冗長性を確保します。以下の図はCF over IPの構成を示しています。
図9.3 IPインタコネクトを使用したCF
CFをイーサネットとIPサブネットワークの両方で実行する混合型の構成も可能です。
CF over IPを使用する場合、クラスタ内の各ノードに、インタコネクトとして使用されるサブネットワークのIPインタフェースが割り当てられていることが必要です。
注意
CF over IPはIPv4アドレスを使用します。
以下のいずれかに該当する場合のみCF over IPを使用してください。
K5 環境の場合
RHOSP環境の場合
クラスタノードがそれぞれ異なるネットワークセグメント間でインタコネクトを設定する場合
インタコネクトの通信経路に、IPのみをサポートするデバイスが存在する場合
注意
CFに使用するサブネットワークを選択する場合には、クラスタノードのみがアクセスできるプライベートサブネットワークを使用する必要があります。CFのセキュリティは、そのインタコネクトへのアクセスによって決まります。インタコネクトにアクセスが可能なノードはすべてクラスタへの参入が可能で、すべてのクラスタノードにおいてルート権限を取得することができます。
CF over IPを使用する場合は、CFが使用するサブネットワーク上のすべてのノードが信頼されたノードである必要があります。パブリックネットワーク上のすべてのノードが信頼できる場合を除き、CF over IPのトラフィックについては、クラスタノードへのパブリックインタフェースの使用を避ける必要があります。