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PRIMECLUSTER  Cluster Foundation 導入運用手引書 4.4
FUJITSU Software

1.1.7 CLIによるCF設定例

CLIによりCFを設定する場合、以下の手順で実施してください。

ここでは、CFノード名が “fuji2”、“fuji3”の2ノードで構成されるクラスタシステムを例として説明します。

  1. K5 環境の場合、クラスタインタコネクトのIPアドレスが設定されていることを確認します。

    例)

    # ifconfig eth1
  2. CIP構成定義ファイルを作成します。

    クラスタシステムを構成するすべてのノードで、/etc/cip.cf を以下のように記載します。

    例)

    fuji2       fuji2RMS:netmask:255.255.255.0
    fuji3       fuji3RMS:netmask:255.255.255.0

    注意

    /etc/cip.cf を手動で作成した場合は、Cluster AdminからのCF再設定はできません。Cluster AdminからCFを再設定する場合は、事前に、/etc/cip.cfファイルを削除してください。
    再設定時に、Cluster Adminから/etc/cip.cfファイルを作成します。

  3. IPアドレスを設定します。
    クラスタシステムを構成するすべてのノードで、/etc/hosts を以下のように記載します。
    例)

    <cip address1>     fuji2RMS
    <cip address2>     fuji3RMS
  4. cfcp/cfsh を使用してリモートアクセスを有効にします。
    クラスタシステムを構成するすべてのノードで、/etc/default/cluster.config を以下のように記載します。

    CFCP "cfcp"
    CFSH "cfsh"
  5. すべてのノードで、/etc/default/cluster を編集します。

    1. /etc/default/clusterを編集し、以下の内容のファイルを作成します。

      ■物理環境、KVM 環境、VMware 環境の場合

      nodename <CFノード名>
      clustername <クラスタ名>
      device <クラスタインタコネクト1>
      device <クラスタインタコネクト2>

      例)

      nodename fuji2
      clustername  PRIMECLUSTER1
      device eth2
      device eth3

      注意

      nodename に定義するのは、OSのノード名ではなく、CFノード名であることに注意してください。

      ■K5 環境の場合

      nodename <CFノード名>
      clustername <クラスタ名>
      device /dev/ip0 <IPアドレス> <ブロードキャストアドレス> <相手ノードのIPアドレス>
      device <クラスタインタコネクト2>

      例) node1の/etc/default/cluster

      nodename node1
      clustername PRIMECL
      device /dev/ip0 192.168.1.1 192.168.1.255 192.168.1.2

      注意

      nodename に定義するのは、OSのノード名ではなく、CFノード名であることに注意してください。

    2. オーナ、グループ、アクセス権を設定します。

      # chown root:root /etc/default/cluster
      # chmod 600 /etc/default/cluster
    3. ノードを再起動します。

  6. クラスタシステムを構成する任意の1ノードで、以下のコマンドを実行し、クラスタ整合性モニタ(CIM)を設定します。

    # rcqconfig -a <nodename> ... 

    nodename : CFノード名

    例)

    # rcqconfig -a fuji2 fuji3

    このコマンドがエラーとなった場合、手順5.で/etc/default/clusterに設定したクラスタ名、CFノード名に誤りがないかを再確認してください。

  7. RMSノード名で通信できることを確認します。

    例) fuji2から確認する場合

    # ping fuji3RMS

    通信できない場合、手順2.および手順3.で/etc/cip.cf、/etc/hostsに設定したCFノード名、RMSノード名、CIPアドレスに誤りがないかを再確認してください。

K5 環境の場合、以下の手順でCFの設定を確認してください。

  1. 任意の1ノードで以下のコマンドを実行し、両ノードともクラスタ参入できていることを確認します。

    # cftool -n

    例)

    # cftool -n
    Node        Number State      Os       Cpu
    fuji2       1      UP         Linux    EM64T
    fuji3       2      UP         Linux    EM64T

    Nodeにfuji2、fuji3の両方が表示されること、StateがUPであることを確認してください。

  2. 両ノードで以下のコマンドを実行し、CF over IPの設定が有効になっていることを確認します。

    # cftool -d

    例)

    # cftool -d
    Number  Device    Type Speed    Mtu      State  Configured  Address
    4       /dev/ip0  6    n/a      1392     UP     YES         0a.00.00.c9.00.00

    Deviceに/dev/ip0のみが表示されることを確認してください。

上記の手順1.または手順2.で問題があった場合、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書<FUJITSU Cloud Service K5環境編>”の“2.1.2.4 クラスタインタコネクト用セキュリティグループの作成”で作成したセキュリティグループの設定が正しく行われていることを確認してください。セキュリティグループの設定に問題がなければ、/etc/cip.cf、/etc/default/cluster、/etc/hostsに設定したCFノード名、RMSノード名、CIPアドレス、クラスタインタコネクトのIPアドレスなどに誤りがないかを再確認してください。