VMware環境において、複数のESXiホスト上のゲストOS間でのPRIMECLUSTERの導入手順について説明します。
注意
I/O フェンシング機能はクラスタアプリケーション構築時に設定が必要です。
I/Oフェンシング機能は、GDSのディスククラスに登録された共用ディスク装置のLUNまたは、Fsystemリソースで制御するファイルシステムが作成されたLUNを使用します。I/Oフェンシング機能を使用する場合は、これらのLUNやディスクを含むディスククラスのGDSリソース、または、Fsystemリソースをクラスタアプリケーションに登録してください。
GdsリソースやFsystemリソースを登録しているクラスタアプリケーションが複数存在する環境では、I/Oフェンシング機能は使用できません。
FsystemリソースやGDSでディスクを管理していないクラスタアプリケーションでは、I/O フェンシング機能の設定は行わないでください。
ネイティブマルチパス(NMP)のパスポリシーは、「最近の使用」または「ラウンドロビン」に設定してください。
それ以外の設定はサポートしません。
共用ディスク上に作成したファイルシステムを Fsystem リソースとして利用する場合、同一のディスク(LUN)、またはディスククラス上に作成されたファイルシステムは、すべて同じ userApplication に登録する必要があります。
一つのディスク(LUN)、またはディスククラス上に複数のファイルシステムを作成し、それぞれのファイルシステムを別々のuserApplication に登録して監視・制御することは、I/Oフェンシング機能の制約によりできません。
/etc/fstab.pclファイルには、Fsystemリソースが制御するファイルシステムのデバイスを以下のいずれかの形式で指定してください。
GDSを使用する場合
/dev/sfdsk/<ディスククラス名>/dsk/<ボリューム名>
GDSを使用しない場合
/dev/disk/by-id/名
/dev/disk/by-path/名
LABEL=<ファイルシステムのラベル名>
UUID=<ファイルシステムのUUID>
/dev/sd名