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PRIMECLUSTER  導入運用手引書 4.4
FUJITSU Software

9.2.1 業務LANのIPアドレスの変更

業務LANのIPアドレスが変更となった場合のIPアドレスを変更する方法について説明します。

◆操作手順

  1. いずれかのクラスタノードで以下のコマンドを実行し、RMSの運用を停止します。

    # hvshut -a
  2. すべてのノードで以下のコマンドを実行し、システムをシングルユーザモードで起動します。

    [RHEL6の場合]

    # /sbin/shutdown now

    [RHEL7の場合]

    # /usr/bin/systemctl set-default rescue.target
    # /sbin/shutdown -r now
  3. すべてのノードでローカルファイルシステムをマウントします。

    例:
    # /bin/mount -a -t ext3
  4. /etc/hostsファイルを編集して、各ノードのIPアドレスを変更します。

  5. 業務LANのIPアドレスを変更します。

    変更方法の詳細については、OSのマニュアルを参照してください。

  6. 管理LANと業務LANを兼用している場合、各ノードで以下のコマンドを実行してrcsd.cfgを退避します。

    # mv /etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg /etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg.work
  7. 業務LANのIPアドレスの変更に伴い、Web-Based Admin Viewで使用するIPアドレスにも変更が必要な場合、各ノードにおいて、Web-Based Admin Viewで使用する業務LANのIPアドレスを変更します。

    参照

    詳細は“PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書”の“7.1 ネットワークアドレスの変更”、“7.3 管理サーバの変更”、および“7.5 管理サーバにおけるネットワークの分離”を参照してください。

  8. 引継ぎIPアドレスの変更が必要な場合(導入後に引継ぎIPアドレスが変更となった場合や、ノードの移設で引継ぎIPアドレスが変更になった場合など)には、各ノードの/etc/hostsファイルに対し、引継ぎIPアドレスで使用するIPアドレスを修正します。

    引継ぎネットワークリソースを作成している場合で、かつ、業務LANの変更により、サブネットマスク値を変更するときは、/usr/opt/reliant/etc/hvipalias ファイルも編集する必要があります。

    参照

    /usr/opt/reliant/etc/hvipalias ファイルの編集方法については、“6.7.3.6 引継ぎネットワークリソースの設定”を参照してください。

  9. Glsリソースを作成している場合には、再起動時、RMSが自動で起動しないようにRMSの自動起動を抑止します。

    現在のRMSの自動機能の設定を確認し、設定に応じて以下を実施します。

    # hvsetenv HV_RCSTART
    1 ←この値を確認します
    • "0"が設定されている場合、RMSの自動起動が抑止されているので、手順10.へ進みます。

    • "1"が設定されている場合、以下を実施し、RMSの自動起動を抑止します。

      # hvsetenv HV_RCSTART 0
      # hvsetenv HV_RCSTART
      0    ←「0」が出力されることを確認します
  10. すべてのノードでOSを再起動します。

    [RHEL6の場合]

    # /sbin/shutdown -r now

    [RHEL7の場合]

    # /usr/bin/systemctl set-default multi-user.target
    # /sbin/shutdown -r now
  11. 引継ぎIPアドレスがGLSにより定義されている場合は、“PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書(伝送路二重化機能編)”を参照してください。

  12. 手順9において、RMSの自動起動を抑止する設定を変更した場合、元の設定に戻してください。

    # hvsetenv HV_RCSTART 1
    # hvsetenv HV_RCSTART
    1    ←「1」が出力されることを確認します

    注意

    引継ぎIPアドレスがGLSにより定義されている場合で、かつ、GLSの環境設定およびGlsリソースの設定において、引継ぎIPアドレスを、ホスト名でなく直接IPアドレスの値で指定している場合には、まず、Glsリソースを削除し、その後、/etc/hosts およびGLSの環境設定を変更し、Glsリソースを再登録してください。

    詳細は、“6.2.1 GLSの設定”、“6.7.3.5 Glsリソースの設定”、および“PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書(伝送路二重化機能編)”を参照してください。

  13. 手順6. でrcsd.cfgを退避した場合、以下を実行します。

    # mv /etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg.work /etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg

    その後、シャットダウン機構を再設定します。

    参照

    詳細は“5.1.2 シャットダウン機構の設定”を参照してください。