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PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 4.5 導入運用手引書
FUJITSU Software

3.2.3 バックアップ

ここでは、Oracle データベースのバックアップ手順やその際の注意事項について説明します。

  

3.2.3.1 コールドバックアップ

Oracle のコールドバックアップ (オフラインバックアップ) は、以下の手順で実施してください。これらの手順は、バックアップをするノード上で実施してください。
また、Oracleデータベースに依存するリソース (例:SAP R/3) がある場合は、バックアップによる Oracleデータベース停止中にリソース異常となる可能性があるため、これらも手動停止しておく必要があります。

  1. 保守モード/監視中断

    # /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvutil -m on <userApplication> (保守モード)
    # /opt/FJSVclora/sbin/hvoradisable -a <userApplication> (監視中断)
  2. 保守モード移行/監視中断の確認
    保守モードへの移行や監視中断が正常に行われたことを確認してください。
    (参考 「4.1 hvoradisable - リソース監視の中断」 - 注意)

  3. Oracle Restartの設定有効化

    必要に応じてOracle Restartの設定を有効にしてください。

    (参考 “3.2 Oracleデータベースのメンテナンスについて”)

  4. Oracleデータベースの停止

    # su - <Oracle ユーザー>
    $ sqlplus /nolog
    SQL> CONNECT / AS SYSDBA
    SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE
  5. コールドバックアップ

    データベースのコールドバックアップをしてください。

  6. Oracleデータベースの起動

    # su - <Oracle ユーザー>
    $ sqlplus /nolog
    SQL> CONNECT / AS SYSDBA
    SQL> STARTUP
  7. PDBの起動(マルチテナント機能を使用したデータベースの場合)

    # su - <Oracle ユーザー>
    $ sqlplus /nolog
    SQL> CONNECT / AS SYSDBA
    SQL> ALTER PLUGGABLE DATABASE ALL OPEN;
  8. Oracle Restartの設定変更

    「3. Oracle Restartの設定有効化」を実施した場合は、Oracle Restartの設定を変更してください。

    (参考 “3.2 Oracleデータベースのメンテナンスについて”)

  9. 監視再開/保守モード解除

    # /opt/FJSVclora/sbin/hvoraenable -a <userApplication> (監視再開)
    # /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvutil -m off <userApplication> (保守モード解除)
  10. 監視再開/保守モード解除の確認
    監視再開や保守モードの解除が正常に行われたことを確認してください。
    (参考 「4.2 hvoraenable - リソース監視の再開」 - 注意)

  11. userApplicationの再起動

    Oracle インスタンス、リスナー、ASMのどれかを停止して手動起動した場合は、Oracleリソースを含むuserApplicationを再起動してください。

    # hvutil -f <userApplication>
    # hvswitch <userApplication> <SysNode>

  

3.2.3.2 ホットバックアップ

Oracleデータベースのホットバックアップ (オンラインバックアップ) は、以下の手順で実施してください。これらの手順は、バックアップをするノード上で実施してください。

  1. 保守モード/監視中断

    # /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvutil -m on <userApplication> (保守モード)
    # /opt/FJSVclora/sbin/hvoradisable -a <userApplication> (監視中断)
  2. 保守モード移行/監視中断の確認
    保守モードへの移行や監視中断が正常に行われたことを確認してください。
    (参考 「4.1 hvoradisable - リソース監視の中断」 - 注意)

  3. ホットバックアップ

    データベースのホットバックアップをしてください。

    次の手順へ進む前に、Oracle インスタンス、リスナーが正常に動作していることを確認してください。マルチテナント機能を使用したデータベースの場合はPDBが正常に動作していることを確認してください。

  4. 監視再開/保守モード解除

    # /opt/FJSVclora/sbin/hvoraenable -a <userApplication> (監視再開)
    # /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvutil -m off <userApplication> (保守モード解除)
  5. 監視再開/保守モード解除の確認
    監視再開や保守モードの解除が正常に行われたことを確認してください。
    (参考 「4.2 hvoraenable - リソース監視の再開」 - 注意)