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Systemwalker Desktop Patrol トラブルシューティングガイド
FUJITSU Software

2.8.4 インベントリ情報を参照できません

Desktop Patrolメインメニューの[資産管理]-[インベントリ情報]を選択しても、インベントリを参照できません。

(Web総合メニューのインベントリ参照メニューを選択しても、インベントリを参照できません。)

2.8.4.1 対処1

対象バージョンレベル

原因

以下の原因が考えられます。

【V12.0L10以前の場合】

「CT」のスタートメニューから[プログラム]-[Systemwalker 資産管理 CT]-[環境設定]を選択し、[状況]タブで[インベントリ収集の状況]が「転送処理で異常が発生しました」の場合、ネットワーク環境または接続先サーバの設定に問題がある可能性があります。

【V13.0.0以降の場合】

「CT」のスタートメニューから[プログラム]-[Systemwalker Desktop Patrol CT]-[環境設定]を選択し、[状況]タブで[インベントリ収集の状況]が「転送処理で異常が発生しました」の場合、ネットワーク環境または接続先サーバの設定に問題がある可能性があります。

確認ポイント

【V12.0L10以前の場合】

「CT」のスタートメニューから[プログラム]-[Systemwalker 資産管理 CT]-[環境設定]を選択し、[状況]タブの[インベントリ収集の状況]でインベントリ収集状況を確認してください。

【V13.0.0以降の場合】

「CT」のスタートメニューから[プログラム]-[Systemwalker Desktop Patrol CT]-[環境設定]を選択し、[状況]タブの[インベントリ収集の状況]でインベントリ収集状況を確認してください。

対処方法

以下の対処を行ってください。

2.8.4.2 対処2

対象バージョンレベル

原因

Systemwalker Desktop Patrolインストール先ドライブのディスクの空き領域が不足していたために、収集したインベントリ情報がデータベースに登録されていない可能性があります。

また、「DS」を中継している場合は、「DS」の空き容量が不足していたために、インベントリ情報の転送に失敗している可能性があります。

確認ポイント

「CS」または「DS」上のイベントログ(システムログ)にSystemwalker Desktop Patrolインストール先ドライブのディスク容量不足のログが出力されていないか確認してください。

対処方法

「CS」または「DS」のイベントログのシステムログにSystemwalker Desktop Patrolインストール先ドライブのディスク容量不足のログが出力されていた場合は、ディスクの空き領域を増やした後、以下の方法でインベントリの再収集を行ってください。

【V13.3.0以前の場合】

「MC画面」にログインし、ツリービューで[カテゴリ]-[ポリシー/プロパティ]-[クライアントポリシー]-[スケジュール]を選択し、[CTからインベントリを再収集]で[再収集する]ボタンをクリックします。

【V14.0.0以降の場合】

CustomPolicyコマンドでインベントリの再収集の設定を行ってください。

詳細は、“リファレンスマニュアル”の“CustomPolicy.exe(カスタム設定用ポリシーの変更) “を参照してください。

使用するオペランドは、「-cl.recollect.inventory on」となります。

2.8.4.3 対処3

対象バージョンレベル

原因

コマンドモードCT(CTOffline.exe)で収集したインベントリ情報ファイルを他製品連携で取り込む場合、Desktop Patrol メインメニュー(Web総合メニュー)でインベントリ情報を参照できるまでに要する時間は、以下に示す3種類の時間の合計値です。このため、インベントリ収集結果がデータベースに反映されるまで、時間がかかる場合があります。

対処方法

原因に記載した合計時間経過後に、再度インベントリ参照を行ってください。

【参考】

「CS」に転送されたインベントリ情報を、データベースに反映するために必要な時間について、測定値の一例を以下に示します。(インベントリ情報は、即座に反映されるわけではありません。)

例では、14000台分のインベントリ情報を、以下の環境で構築されている「CS」のデータベースに反映した場合を示しています。

【環境】

CPU:Xeon MP 2.7GHz × 4

メモリ:最大4Gバイト

SCSI:Ultra320

ソフトウェア数:120/台

エンタープライズポリシーの設定数(関係定義数):485個

インベントリ収集台数:14000台

【4CPU-4GB】

処理時間:7時間15分

CPU:80%~90%

メモリ:約2.1Gバイトで一定

I/O:200%~400%

2.8.4.4 対処4

対象バージョンレベル

原因

ユーザID(従業員番号)を変更した場合、変更直後にインベントリ通知は行われません。このため、インベントリを参照できない場合があります。

対処方法

【V12.0L10以前の場合】

従業員番号を変更後、直ちにインベントリ通知を行う場合は、Windowsのスタートメニューから[プログラム]-[Systemwalker 資産管理 CT]-[インベントリ収集]を選択し、インベントリ収集を行ってください。

【V13.0.0以降の場合】

ユーザIDを変更後、直ちにインベントリ通知を行う場合は、Windowsのスタートメニューから[プログラム]-[Systemwalker Desktop Patrol CT]-[インベントリ収集]を選択し、インベントリ収集を行ってください。

2.8.4.5 対処5

対象バージョンレベル

原因

「CT」がインストールされているWindows上のシステム負荷(CPU負荷)が高く、インベントリ通知に失敗したためです。

確認ポイント

【V12.0L10以前の場合】

Windowsのスタートメニューから[プログラム]-[Systemwalker 資産管理 CT]-[環境設定]を選択し、[状況]タブの[インベントリ収集の状況]に以下のメッセージが表示されていないか確認してください。

【表示されるメッセージ】

転送処理で異常終了しました。

【V13.0.0以降の場合】

Windowsのスタートメニューから[プログラム]-[Systemwalker Desktop Patrol CT]-[環境設定]を選択し、[状況]タブの[インベントリ収集の状況]に以下のメッセージが表示されていないか確認してください。

【表示されるメッセージ】

転送処理で異常終了しました。

対処方法

【V12.0L10以前の場合】

不要な常駐アプリケーションを停止し、PCのシステム負荷を下げてください。その後、Windowsのスタートメニューから[プログラム]-[Systemwalker 資産管理 CT]-[インベントリ収集]を選択し、インベントリ収集を行ってください。

【V13.0.0以降の場合】

不要な常駐アプリケーションを停止し、PCのシステム負荷を下げてください。その後、Windowsのスタートメニューから[プログラム]-[Systemwalker Desktop Patol CT]-[インベントリ収集]を選択し、インベントリ収集を行ってください。

2.8.4.6 対処6

対象バージョンレベル

原因

ユーザIDに対してインベントリ情報を参照できる権限が与えられていない可能性があります。

V13.0.0以降にバージョンアップした場合、セキュリティ強化のためユーザの権限(システム管理者、部門管理者、クライアント)によって、インベントリ情報を参照できる範囲が異なります。

対処方法

ユーザIDにインベントリ情報を参照できる権限を付与するか、または参照するインベントリ情報を参照できる権限を持つユーザIDでDesktop Patrol メインメニューにログインしてください。詳細は、“運用ガイド 管理者編”の“操作権限”を参照してください。