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Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Event Agent トラブルシューティングガイド 監視編
FUJITSU Software

12.2.10 運用管理サーバの環境移設を行うと、ノードとして2つ登録される場合がある

構築済の運用管理サーバ環境を、別環境に移設した際に、運用管理サーバが2つ(自部門および新規ノード)登録される。

エラーメッセージ

登録しようとした情報(HostName=[サーバ名.ドメイン], IPAddress=XXX.XXX.XXX.XXX)と、フレームワークのデータベースに登録されている情報との間に矛盾があったため、登録しませんでした。

The overlappingnode has already been defined.([サーバ名.ドメイン],XXX.XXX.XXX.XXX)

対象バージョンレベル

確認ポイント

以下の方法でメディア検出機能が有効になっていないか確認してください。Windows2000以降で追加されたOS機能で、デフォルト設定値は“有効”です。

  1. 運用管理サーバにAdministrator権限のアカウントでログインします。

  2. レジストリエディタで以下のレジストリキーを確認します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters

  3. 以下の名前について確認します。

    DisableDHCPMediaSense

  4. 以下の条件でメディア検出機能の状態を判断します。

    有効状態
      ・上記名前(DisableDHCPMediaSense)が存在しない場合(OS標準設定)
      ・上記名前(DisableDHCPMediaSense)が存在し、かつデータに"0"が設定されている場合
    無効状態
      ・上記名前(DisableDHCPMediaSense)が存在し、かつデータに"1"が設定されている場合

原因

運用管理サーバの移設の際に、OSがLANを検出することができず、自動でループバックアドレスを運用管理サーバのIPアドレスとして設定したため発生します。WindowsOS機能である“メディア検出機能”が有効状態の場合で、かつ、LANが無効(未接続状態)であった場合にOS機能の動作として、このような状態に陥ります。

対処方法

  1. メディア検出機能の無効化を行います。

    1. 運用管理サーバにAdministrator権限のアカウントでログインします。

    2. レジストリエディタで以下のレジストリを編集します。

      キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters

      上記のキーに、以下の値を追加します。

      値の名前   : DisableDHCPMediaSense
      値の種類   : DWORD値
      値のデータ : 1
          ※0:機能有効(デフォルト)
            1:機能無効

      キーに上記名前が存在しない場合は、有効状態を表します

    3. 運用管理サーバを再起動します。

  2. ノードの修復を行います。

    1. 不要な運用管理サーバの削除

      Systemwalkerコンソール上で、サブネットフォルダ配下にある対象ノードを削除します。

    2. 運用管理サーバのIPアドレスを更新

      Systemwalkerコンソール上で、新ノードフォルダ配下にある対象ノードのIPアドレスを正しいIPアドレスに更新します。IPアドレスの更新を行うとノードが新ノードフォルダからサブネットフォルダ配下へ自動的に移動します。

※メディア検出機能とは、Windows 2000 以降で追加されたOSの機能で、LANが無効になったことを検出したときに、インタフェースの開放、ループバックの仮想インタフェースへの切り換えを自動的に行う機能です。DHCPクライアントとして運用する場合、アドレス再取得などの効果がある機能で、DHCPクライアントでなければ無用です。デフォルトではメディア検出機能は有効となっています。 なお、運用管理サーバのメディア検出機能は無効にして運用してください。運用管理サーバはDHCPクライアントをサポートしていません。