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Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Event Agent トラブルシューティングガイド 監視編
FUJITSU Software

9.4.1 リモートコマンドのコマンド応答がエラーとなる、またはリモートコマンドウィンドウが表示できない

エラーメッセージ

コマンド発行先システムと接続されていません

下位システムのシステム監視エージェントサービスが停止しているため、コマンドが投入できません

※上記メッセージはリモートコマンドウィンドウ、opacmdrev(リモートコマンド検索コマンド)の結果に表示されます。

対象バージョンレベル

対処1

確認ポイント

リモートコマンドが発行できるシステムですか。

原因

リモートコマンドが発行できるシステムは、以下の2つです。

対処方法

【例】

以下の構成となっている場合、部門管理サーバAからリモートコマンドの発行対象にできるのは、部門管理サーバA、業務サーバA1、および業務サーバA2になります。

対処2

確認ポイント

運用管理サーバから被監視サーバに対して、リモートコマンドが投入できますか。

原因

以下の条件のどれか1つに該当した場合、運用管理サーバから被監視システムに対して、リモートコマンドが投入できない場合があります。

対処方法

被監視サーバで、以下のコマンドを実行し、運用管理サーバと被監視サーバの間の通信経路を確立させてください。

対処3

確認ポイント

Systemwalker Centric Managerとネットワークの設定で、名前の不整合はありませんか。

対処方法

リモートコマンドを実行する場合、以下のインストール種別では、Systemwalker Centric Managerの自ホスト名取得方法で取得した名前と、システムのネットワーク設定による名前を統一して設定してください。

システムのネットワーク設定と、Systemwalker Centric Managerの自ホスト名取得方法定義に不整合がある場合、運用管理サーバから上記のサーバやクライアントにリモートコマンドが投入できません。

ホスト名の不整合により、リモートコマンドが実行できない場合は、以下のどちらかの対処方法を実施してください。

対処4

確認ポイント

メッセージ送信先システムの定義内容は、正しいですか。

対処方法

リモートコマンド発行先の[通信環境定義]ダイアログボックスにある、メッセージ送信先システムの定義内容を確認してください。

【例1】

【例2】

←:A、Bの[通信環境定義]-[接続]-[接続詳細]-[中継機能] が“中継する”になっている場合

【例】

Dの送信先の定義には、B経由とC経由があります。

対処5

確認ポイント

以下の手順で、各ホスト名の設定を確認します。

  1. Systemwalkerコンソール上で、以下のノードのホスト名(ノードプロパティの[ネットワーク]タブに表示されているホスト名)を確認します。

    • リモートコマンド発行先のホスト名

    • 運用管理サーバとリモートコマンド発行先の間にある、部門管理サーバのノードのホスト名(存在する場合のみ)

  2. リモートコマンド発行先において、[通信環境定義]-[自ホスト名]タブの設定により決まるホスト名を確認します。

    opamsgrevコマンドを実行した場合に、表示されるメッセージの前に付加されているホスト名がこれに該当します。

  3. 部門管理サーバがある場合は、2.と同じ方法でホスト名を確認します。


1.と2.で確認したリモートコマンド発行先のホスト名は一致していますか?

また1.と3.で確認した部門管理サーバのホスト名は一致していますか?

原因

確認ポイントで確認した各ホスト名が一致しない場合、リモートコマンドの発行ができません。

これらのホスト名の不一致は、主にノード検出機能を使用している場合に、以下が原因となって発生します。

これは、ノード検出機能で検出されるノードに設定されるホスト名には、そのノードの上位サーバにて名前解決されるホスト名が設定されるためです。

対処方法

以下の手順で対処してください。

  1. リモートコマンド発行先および部門管理サーバにおいて[通信環境定義]-[自ホスト名]タブの設定により決まるホスト名と、その上位サーバで名前解決される、リモートコマンド発行先および部門管理サーバのホスト名が一致するように設定します。

  2. ホスト名が不一致となっていた、リモートコマンド発行先あるいは部門管理サーバにおいて、以下のコマンドを実行します。

    [Windows版の場合]

    opaconstat -a

    [UNIX版の場合]

    /opt/systemwalker/bin/opaconstat -a
  3. 確認ポイントに示した内容において、各ホスト名が一致していることを確認します。

  4. リモートコマンドを発行します。

対処6

確認ポイント

[アクション定義(リモートコマンド)]の設定によるリモートコマンドが多発していませんか。

原因

メッセージが大量に発生し、メッセージに対する[アクション定義(リモートコマンド)]の設定によるリモートコマンド発行依頼が多発したことが原因です。リモートコマンド発行依頼が多発した場合、受付側であるシステム監視エージェントにかかる負荷が高くなり、リモートコマンド発行依頼が失敗することがあります。

対処方法

システム監視エージェントに掛かる負荷を分散させるために、[アクション定義(リモートコマンド)]の設定にて、自サーバに対してリモートコマンドを発行する設定をしている場合は、リモートコマンドではなく、アプリケーション起動を使用するようにアクション定義を変更してください。(注)

アプリケーション起動についてはシステム監視エージェントに対する負荷はかかりません。

注)自サーバに対するアクション定義のみ変更してください。下位サーバに対するアクション定義は除きます。

対処7

確認ポイント

リモートコマンドの発行先システムにおいて、[通信環境定義]-[メッセージ送信先]に指定された接続方法が「必要時接続」である場合、ポート「9294/udp」の受け入れは許可されていますか。

原因

「必要時接続」である被監視システムに対してリモートコマンドを発行する場合、発行側システムからポート「9294/udp」を使用して被監視システムに接続することがあります。(注)

この場合、被監視システム側でファイアウォール等によりポート「9294/udp」を受け入れる設定になっていないと、エラーメッセージが表示されます。

注)発行側システムからポート「9294/udp」を使用して被監視システムに接続するのは、「必要時接続」のパスが未接続のときにリモートコマンドを発行する場合です。「必要時接続」のパスが接続中の場合は、ポート「9294/udp」を使用しての接続は行われません。

なお、「「必要時接続」のパスが接続中」の状態とは、以下の状態を指します。

対処方法

リモートコマンドの発行先システムにおいて、ポート「9294/udp」の受け入れを許可するようにファイアウォール等を設定してください。

注意事項