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Symfoware Server V12.4.0 アプリケーション開発ガイド(ODBCドライバ編)
FUJITSU Software

C.3.3 任意の方向で更新可能な参照

DataSetオブジェクトを使用して、任意の方向で更新可能なデータ参照をするサンプルコードについて説明します。

カーソルとは異なりデータをVisual Basic .NETの内部にコレクション(DataSet)として取り込んで参照します。

更新方法については“C.3.6 データのメモリ内キャッシュを使用した更新”を参照してください。

本サンプルコードでは、取得データをデータグリッドコントロールで表示します。事前にフォームへデータグリッドコントロール(DataGrid1)を追加してください。

アプリケーションの手順

  1. OdbcConnectionオブジェクトでコネクションを接続します。詳細は、“C.3.1 接続および切断”を参照してください。

  2. OdbcDataAdapterオブジェクトを生成します。(SelectCommandTextプロパティへSELECT文を設定する)

  3. DataSetオブジェクトを生成します。

  4. OdbcDataAdapter.FillメソッドでデータをDataSetへ取得します。

  5. DataSet のデータをデータグリッドコントロールにて参照します。

  6. コネクションを切断します。

  7. オブジェクトを破棄します。

エラー処理については、“C.3.9 エラー処理”を参照してください。

Public Class _Default
    Inherits Page

    Protected Sub Page_Load(ByVal sender As Object, ByVal e As EventArgs) Handles Me.Load

        'オブジェクト宣言
        Dim con As System.Data.Odbc.OdbcConnection
        Dim adp As System.Data.Odbc.OdbcDataAdapter
        Dim dst As DataSet

        'OdbcConnectionオブジェクトの生成
        con = New System.Data.Odbc.OdbcConnection("DSN=DSN01;UID=USER01;PWD=PASS01")

        Try
            '1. コネクション接続
            con.Open()

            '2. OdbcDataAdapterオブジェクトの生成
            adp = New System.Data.Odbc.OdbcDataAdapter("SELECT * FROM TESTTBL", con)
            '3. DataSetオブジェクトの生成
            dst = New DataSet
            '4. DataSet オブジェクトへデータを取得
            adp.Fill(dst, "TESTTBL")

            '5. DataSet のデータを DataGrid コントロールで参照する
            DataGrid1.DataSource = dst
            DataGrid1.DataMember = "TESTTBL"
            DataGrid1.DataBind()

            '6. コネクション切断
            con.Close()

            '7. オブジェクトの破棄
            con.Dispose()
            adp.Dispose()
            dst.Dispose()

            'エラー処理
        Catch ex As System.Data.Odbc.OdbcException

            'エラー処理ルーチンを記述

        End Try

    End Sub
End Class