初期インストールを実行するには、以下の手段があります。
コマンドでのインストール
サイレントインストール
コマンドでのインストール手順について説明します。
以下の手順でインストールしてください。
スーパーユーザーへの変更
CD-ROMドライブのマウント
インストール
1.スーパーユーザーへの変更
以下のコマンドを実行して、システム上でスーパーユーザーになります。
# su - <Enter> Password:****** <Enter>
2.CD-ROMドライブのマウント
CD-ROMがマウントされていなければマウントします。
自動でマウントされた場合は、以降の説明におけるマウントポイントをマウントされているマウントポイントに読み替えてください。
マウントの詳細は、システム・ベンダのドキュメントを参照してください。
3.インストール
以下の手順でインストールを行います。
インストール処理の開始
以下のシェルスクリプトを実行してインストールを開始します。
パッケージのインストールは、必ずシェルスクリプトから実行してください。
# cd /media/cdrom <Enter> # ./install.sh <Enter>
注)この例では、/media/cdromは、CD-ROM装置のマウントポイントです。
インストール先の選択
パッケージの格納ディレクトリを“/opt”から変更するかどうかのメッセージが、以下のように表示されますので、変更する場合は、ディレクトリ名 <Enter>を、変更しないで“/opt”にインストールする場合は、<Enter> を入力してください。
Please specify install directory: ( default: /opt ) :
指定したディレクトリへインストールするかどうかの確認メッセージが以下のように表示されますので、再度変更する場合は、n <Enter>を、再度変更せずにインストールを継続する場合は、y <Enter>を入力してください。
This package FSUNlnkre installation information is following Install Directory: /opt/FSUNlnkre Do you want to continue with the installation? [y,n,q] :
インストール結果の確認
インストールが終了したときに、インストールの処理結果を示すメッセージが表示されます。
正常終了の場合
Installation processing is successful.
異常終了の場合
Installation processing is interrupted.
サイレントインストール手順について説明します。
サイレントインストールは、スーパーユーザーで実行してください。
デフォルトインストール先である“/opt”以外にインストールする場合、またはサイレントインストールの実行ログを“/var/log”以外で取得する場合は、インストールパラメーターCSVファイルを作成してください。
以下の手順でインストールしてください。
スーパーユーザーへの変更
インストールパラメーターCSVファイルの作成
サイレントインストール用スクリプトの実行
1.スーパーユーザーへの変更
以下のコマンドを実行して、システム上でスーパーユーザーになります。
# su - <Enter> Password:****** <Enter>
2.インストールパラメーターCSVファイルの作成
インストールパラメーターCSVファイルは、規格“RFC4180”に従い、作成してください。
インストールパラメーターCSVファイルをコピーします。
ここではメディアにある“citool/sample.csv”を、“/root”ディレクトリに、“prm.csv”という名前で、インストールパラメーターCSVフイルを作る場合を例として示します。
# cd /root <Return> # cp /media/cdrom/citool/sample.csv prm.csv <Return> # chmod 600 prm.csv <Return>
コピーしたCSVファイルを編集します。
コピーしたインストールパラメーターCSVファイルの内容は以下のとおりです。
installInfo,softwareName,Linkexpress Replication option installInfo,OS,Solaris installInfo,Version,5021 installInfo,Name,lrepinst parameters,LREPINST_DIR,/opt parameters,SILENT_LOG_DIR,/var/log
installInfo、または、“installInfo”で始まるinstallInfoセクションは、パラメーターを変更しないでください。
parameters、または、“parameters”で始まるparametersセクションは、下の表に対応しています。parameters行の3番目の要素(上記のサンプルの例で“/opt”と“/var/log”)が、インストールパラメーターの指定値となります。 必要に応じて指定値を変更してください。なお、parametersセクションは必ず1行以上を記述してください。
parameters行の2番目の要素 | パラメーターの説明 | 備考 |
---|---|---|
LREPINST_DIR | 本ソフトウェアのインストールディレクトリ | 省略値は“/opt”です。 |
SILENT_LOG_DIR | サイレントインストールの実行ログ取得ディレクトリ | 省略値は“/var/log”です。 |
注意
指定値を記述しない(カンマで終わっている)場合、省略値が採用されます。
parameters,LREPINST_DIR, parameters,SILENT_LOG_DIR,
parameters行の2番目の要素に同じ文字列を指定したparameters行が複数ある場合は、最後に記述された行が有効となります。
3.サイレントインストール用スクリプトの実行
サイレントインストール用スクリプト“lrepinst”が存在するディレクトリに移動します。
# cd /media/cdrom/citool <Return>
サイレントインストール用スクリプトを実行します。
インストールパラメーターCSVファイルを作成した場合、作成したインストールパラメーターCSVファイルのパス名を引数に指定します。
パス名の指定は、絶対パス指定と相対パス指定のどちらも可能です。
ここでは、“/root”ディレクトリに、“prm.csv”という名前でインストールパラメーターCSVファイルを作成した場合を例として示します。
# ./lrepinst /root/prm.csv <Return>
なお、すべて省略値でインストールする場合(インストールパラメーターCSVファイルを作成しなかった場合)は、lrepinstスクリプトを引数なしで実行します。この場合、以下の値が指定されたものとみなされます。
インストールディレクトリ:“/opt”
サイレントインストールの実行ログ取得ディレクトリ:“/var/log”
# ./lrepinst <Return>
インストール結果の確認
lrepinstスクリプトの復帰値を確認します。
# echo $? <Return>
サイレントインストールが成功した場合、lrepinstスクリプトは復帰値0で終了し、以下のメッセージが出力されます。
Silent installation processing is successful.
何らかのエラーがあった場合、lrepinstスクリプトは復帰値0以外で終了し、異常原因を示すメッセージと、以下のメッセージが出力されます。
Silent installation processing is interrupted.
出力されるメッセージおよび対処方法については、“付録B サイレントインストールの復帰値およびメッセージ”を参照してください。