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NetCOBOL V12.2 NetCOBOL ユーザーズガイド(他社COBOL資産移行支援編)
FUJITSU Software

3.1.4 使用方法

MF COBOLファイル移行ツールの使用方法について説明します。

3.1.4.1 起動方法

  1. [スタート] > お使いのNetCOBOL製品名 > [MFTOFJFC]を選択します。
    [MF COBOL ファイル移行ツール]が起動されます。

  2. [変換元ファイル名]エディットボックスに、変換元ファイルを指定します。このとき、[参照]ボタンから複数のファイルを選択できます。

  3. [変換情報ファイル名]エディットボックスに、変換情報ファイルを指定します。変換情報ファイルの指定は必須です。

  4. [変換]ボタンまたは[OK]ボタンをクリックします。
    変換が開始されます。
    [キャンセル]ボタンをクリックした場合、変換は行われずに本ツールは終了します。

注意

変換元ファイル名および変換情報ファイル名をキーボードから入力する場合は、必ずフルパスで入力してください。

操作方法の詳細については、起動画面のヘルプを参照してください。

3.1.4.2 変換情報ファイル

変換情報ファイルは必須です。

変換情報ファイルの内容

  * コメント行                                             …  *1  【任意】  
  OUT-FILE-DIR=変換後ファイルのフォルダ名\                 …  *2  【必須】  
  OUT-LIST-DIR=変換結果情報リストファイルのフォルダ名\     …  *3  【任意】  
  ORGANIZATION={LINSEQ|SEQ|REL|IDX}                     …  *4  【必須】  
  RECORD-FORMAT={F|V}                                     …  *5  【必須】  
  RECORD-LENGTH=最大レコード長                             …  *6  【必須】  
  ZONED-DECIMAL=位置,桁数,符号位置                       …  *7  【任意】  
  INDEX-DATA-ITEM=位置                                     …  *8  【任意】  

※{ }内はどれか1つを選択することを示します。

規則

説明

3.1.4.3 索引ファイルの変換

本ツールは、索引ファイルの場合に限り、一度中間ファイル(可変長順ファイル)に変換しています。この中間ファイルを「COBOLファイルユーティリティ」を使用して、FJ形式の索引ファイルに変換しなければなりません。

詳細については、“NetCOBOL ユーザーズガイド”を参照してください。

3.1.4.4 エラーメッセージについて

本ツールで、実行時に処理が続行不可能となった場合、エラーメッセージを出力します。その場合は、エラーメッセージの内容を確認して対処をしたうえで、再度起動してください。

エラーメッセージは、次に示す場合に出力します。

本ツールが修復不可能なアプリケーションエラーで異常終了した場合、各入力ファイルを再度確認してください。

3.1.4.5 ファイルの変換例

以下にファイルを変換する場合の例を示します。

【例1】順ファイル(固定長)の変換例

  1. 前提事項

    [入力ファイル名]

        C:\MFDATA\SEQFIL01.FIL

    [出力先フォルダ]

        C:\FJDATA  …  変換後ファイルおよび変換結果情報リスト

    [ファイル仕様]

    • 順ファイル(固定長)

    • 最大レコード長…80バイト

    • 外部10進項目…有り(2箇所)

    • 指標データ項目…有り(1箇所)

    • レコードフォーマット

            01  SEQ-FILE.                                                   相対位置
              02  DATA-1    PIC 9(4).                                           1
               02  DATA-2    PIC S9(4).                  *1:符号付き外部10進    5
               02  DATA-3    PIC X(4).                                          9
               02  DATA-4    USAGE IS INDEX.             *2:指標データ項目     13
               02  DATA-5    PIC X(4).                                         17
               02  DATA-6    PIC S9(8) SIGN IS LEADING.  *3:符号付き外部10進   21
               02  DATA-7    PIC X(52).                                        29
      
  2. 変換情報ファイルの作成

    ファイル名 C:\MFDATA\SEQFIL01.INF

          *** 順ファイル(固定長)の変換 ***              
          OUT-FILE-DIR=C:\FJDATA\            
          ORGANIZATION=SEQ                                
          RECORD-FORMAT=F                                 
          RECORD-LENGTH=80                                
          ZONED-DECIMAL=5,4,TRAILING      …  *1          
          ZONED-DECIMAL=21,8,LEADING      …  *3          
          INDEX-DATA-ITEM=13              …  *2          
  3. 変換ツールの実行

    本ツールを実行します。

  4. 変換結果の確認

    以下のファイルが作成されます。変換結果情報リストを確認してください。

    C:\FJDATA\SEQFIL01.LST

    C:\FJDATA\SEQFIL01.FIL

    → FJ形式の順ファイル(固定長)形式

【例2】索引ファイル(可変長)の変換例

  1. 前提事項

    [入力ファイル名]

        C:\MFDATA\IDXFIL01.FIL

    [出力先フォルダ]

    C:\FJDATA … 変換後ファイル

    C:\FJDATA\LIST … 変換結果情報リスト

    [ファイル仕様]

    • 索引ファイル(可変長)

    • 最大レコード長…80バイト

    • 外部10進項目…有り(2箇所)

    • 指標データ項目…無し

    • レコードフォーマット(MF:OCCURS DEPENDING ONで指定した項目は、最大サイズで獲得されていることを意識します。)

            01  IDX-FILE.                                                   相対位置
              02  DATA-1    PIC 9(4).                                              1
              02  DATA-2    PIC S9(4).                   *1:符号付き外部10進       5
              02  DATA-3    PIC X(4).                                              9
              02  DATA-4    PIC X(4).                                             13
              02  DATA-5    PIC X(4).                                             17
              02  DATA-6    PIC S9(8) SIGN IS LEADING.   *2:符号付き外部10進      21
              02  DATA-7    OCCURS 1 TO 10 TIMES DEPENDING ON DATA-7-DEP.         29
                03 DATA-7-ITEM   PIC X(10).
              02  DATA-8    PIC S9(4).                   *3:符号付き外部10進     129
  2. 変換情報ファイルの作成

    ファイル名 C:\MFDATA\IDXFIL01.INF

          *** 索引ファイル(可変長)の変換 ***            
          OUT-FILE-DIR=C:\FJDATA\                         
          OUT-LIST-DIR=C:\FJDATA\LIST\                    
          ORGANIZATION=IDX                                
          RECORD-FORMAT=V                                 
          RECORD-LENGTH=80                                
          ZONED-DECIMAL=5,4,TRAILING      …   *1         
          ZONED-DECIMAL=21,8,LEADING      …   *2         
          ZONED-DECIMAL=129,4,TRAILING    …   *3         
  3. 変換ツールの実行

    本ツールを実行します。

  4. 変換結果の確認

    以下のファイルが作成されます。変換結果情報リストを確認してください。

    C:\FJDATA\LIST\IDXFIL01.LST

    C:\FJDATA\IDXFIL01.FIL

    順ファイル(可変長)形式となっているため、ユーティリティを使用して、索引ファイルに変換する必要があります。

  5. COBOLファイルユーティリティによる変換

    順ファイル(可変長)を索引ファイルに変換する方法を以下に示します。

    1. [スタート] > お使いのNetCOBOL製品名 > [COBOLファイルユーティリティ]を起動します。

    2. ファイルユーティリティの[コマンド]メニューから“ロード”を選択します。

    3. ロードの画面で、ファイルの情報を入力します。入力する情報を簡単に示します。

      • 入力ファイル … 順ファイル(可変長)を指定します。

      • 出力ファイル … 作成する索引ファイルを指定します。

      • 出力ファイルの情報
        ファイル形式 … 索引ファイルとします。
        レコード形式 … 可変長または固定長を指定します。
        最大レコード長… 最大レコード長を指定します。(固定長形式の場合も入力します)

    4. ファイルの情報を入力したら、[索引キー]ボタンをクリックします。

    5. 索引キー指定の画面で、索引キー情報を入力します。

    6. [OK]ボタンをクリックします。
      索引ファイルが作成されます。