ここに記載する情報は、以下の製品に適用されます。
NetCOBOL Enterprise Edition 開発パッケージ (64bit)
NetCOBOL Standard Edition 開発パッケージ (64bit)
NetCOBOL Base Edition 開発パッケージ (64bit)
項番 | V/L(注) | P番号 | 現象 |
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1 | V12.0.0 | PH15700 | 以下の条件の場合、NetCOBOL StudioでCOBOLプロジェクトの設定項目「ファイル・コンテンツ」の変更を行っても、COBOLプロジェクトのプロパティ情報を保持する設定ファイル(.CobolOptions)に変更が反映されません。 その結果、ファイル・コンテンツページで拡張子に対して設定したコンテンツとしてCOBOLプロジェクトで扱われないため、以下の例に示す現象が発生します。 [現象例]
[条件]
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2 | V12.0.0 | PH15701 | 以下の条件の場合、リモートビルドする度にリモートサーバ上のCOBOL登録集を常に更新します。 その結果、リモートビルドでは、常にコンパイル・リンクが行われます。
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3 | V12.1.0 | PH15790 | 以下の条件の場合、翻訳前ソース変換機能を使用したCOBOLプログラムの翻訳または変換時に、以下のどちらかの現象が発生する場合があります。
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4 | V12.1.0 | PH15791 | 以下の条件の場合、翻訳前ソース変換機能を使用したCOBOLプログラムの変換時、最も優先される指定である@OPTIONSに記述した一部の翻訳オプションの指定が無効となり、指定値と異なる値が有効となる場合があります。 なお、後続の翻訳処理では、@OPTIONSの指定値は通常通り有効となります。
(*1) 翻訳前ソース変換機能における、翻訳オプションの省略値は次のとおりです。 ENCODE(SJIS) RCS(ACP) RSV(ALL) SRF(FIX) BINARY(BYTE) TAB(8) (*2) @OPTIONS以外の翻訳オプションの指定方法および優先順位は次のとおりです。
【補足】 翻訳前ソース変換機能による変換時、@OPTIONSの指定が無効となり、指定値と異なる値が有効となる場合の現象について説明します。 @OPTIONSに指定した翻訳オプションに応じて、次の現象が発生する場合があります。
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5 | V12.1.0 | PH15808 | 以下の条件の場合、翻訳前ソース変換機能を使用したCOBOLプログラムの変換時、変換対象でない条件式(*1)に対して誤って変換を行います。 (*1) 変換対象でない条件式には、次の2種類があり、変換前ソースプログラムをそのまま翻訳することで確認できます。
その結果、以下のどれかの現象が発生する場合があります。 [現象1] 変換の必要のない記述に対し、次のどれかの不正な変換を行い、後続の翻訳処理でエラーが出力される
[現象2] 次のどれかの変換の必要のない記述に対し、変換を行い、後続の翻訳処理が正常終了する(*2)
[現象3] 次のNetCOBOLの文法では許可されない記述に対し、変換を行い、後続の翻訳処理が正常終了する(*3)
[現象4] NetCOBOLの文法では許可されない記述に対し、不正な変換を行い、後続の翻訳処理でエラーが出力される(*4) [現象5] 変換の必要のない記述に対し、次のどちらかの不正な警告メッセージを出力する(*5) PRCV-m0509E PERFORM文(UNTIL指定)またはSEARCH文に指定された英数字項目と内部10進または2進項目との比較は変換できません. PRCV-m0510E PERFORM文(UNTIL指定)またはSEARCH文に指定された文字定数と内部10進または2進項目との比較は変換できません. (*2) 変換前後の記述で、COBOLプログラムの動作に変更はありません。 (*3) 変換後の記述は、移行前のCOBOLプログラムの動作に対し、互換性があります。 (*4) 本来変換されず、後続の翻訳処理でエラーが出力される記述です。詳細は【補足2】を参照してください。 (*5) 変換は行われません。また、警告メッセージの出力誤りのため、対処は不要です。 [条件]
(*6) 組合せの左右を入れ替えた場合を含みます。 【補足1】 [現象1]および[現象5]について、条件を補足します。
なお、[条件]の4.のa.または4.のc.を満たし、かつ、条件式がPERFORM文のUNTIL指定またはSEARCH文に記述された場合は、[現象5]となります。 【補足2】 [現象4]は、次のどれかの記述に対し発生します。
これらの記述は、NetCOBOLの文法では許可されず、翻訳前ソース変換機能でも変換を行わない仕様です。 このため、本障害の修正を適用した場合、誤った変換が行われないように変更されますが、変換後ソースプログラムは翻訳エラーとなります。 NetCOBOLの文法で許可されるよう、ソースプログラムを修正してください。 |
6 | V12.1.0 | PH15817 | 以下の条件の場合、翻訳前ソース変換機能を使用したCOBOLプログラムの変換時に、USAGE句にCOMP-Xを指定した英数字項目と、英数字項目または文字定数の比較に対し、誤った変換を行います。 その結果、変換後のCOBOLプログラムの実行時、条件式の判定が移行前のプログラムと異なる場合があります。
(*) EVALUATE文の選択主体は、翻訳前ソース変換機能の変換対象ではありません。 |
7 | V10.1.0 | PH15858 | 以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、以下のどちらかのエラーが出力される場合があります。 JMN1123I-S 許されない語'XXXX'が現れました.次の認識できる句,段落,節または部まで無効になります. JMN2500I-S 文が現れなければいけない所に,語'XXXX'が現れました.次の文または手続き名まで読み飛ばします. XXXX : 条件 1.の文の名前が設定されます。 [条件]
* : OSIV互換の翻訳指示文で、記述した場合は注釈とみなされます。 |
8 | V11.1.0 | PH15997 | 以下の条件の場合、COBOLプログラムデバッグ時、日本語項目の表示が"?"となります。
*1:プロジェクトのプロパティのターゲットのビルドモードの設定がデバッグの場合。 *2:日本語項目に対して有効なENCODING句にどれかのエンコードに対して定義した符号系名を指定している。
日本語項目に対して有効なENCODING句を指定していない場合、次のどれかの翻訳オプションを指定している。
*3:次のどちらかの方法でデータ項目の値を参照している。
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9 | V12.1.0 | PH16220 | 以下の条件の場合、翻訳前ソース変換機能を使用したCOBOLプログラムの変換時、変換が行われない、または、誤った変換が行われる場合があります。誤った変換を行った結果、後続の翻訳処理で翻訳エラーが出力される、または、変換後のCOBOLプログラムの実行時、COBOLプログラムの動作が移行前のプログラムと異なる場合があります。 現象は、条件7.に応じて、以下のとおりとなります。
[条件]
【プログラム例】 条件(7.のc.)を満たす条件式のプログラム例を示します。 000010 01 X01 PIC X(9). 000020 01 N01 PIC N(9). 000030 01 B01 PIC 9(9) BINARY. 000040 PROCEDURE DIVISION. 000050*--+---------+123456789+ 000060 DISPLAY "START". 000070*--+---------+123456789+ 000080 IF X01 = "ABC" 000090 AND SPACE = N01 000100 THEN 000110 DISPLAY "OK" 000120 END-IF. 000060の行:条件 5.の行で、27番目の文字が「"」 000080の行:条件 3.の行で、26番目の文字「"」が最後の文字 |
10 | V12.1.0 | PH16439 | 以下の条件の場合、翻訳前ソース変換機能を使用したCOBOLプログラムの変換時、最も優先される指定である@OPTIONSに記述した一部の翻訳オプションの指定が無効となり、指定値と異なる値が有効となる場合があります。 なお、後続の翻訳処理では、@OPTIONSの指定値は通常どおり有効となります。 [条件]
*1: 翻訳前ソース変換機能では、複数の翻訳単位を記述したソースプログラムは変換できません。 *2: 翻訳前ソース変換機能における、翻訳オプションの省略値は次のとおりです。 ENCODE(SJIS) RCS(ACP) RSV(ALL) SRF(FIX) BINARY(BYTE) TAB(8) *3: 翻訳オプションの指定方法および優先順位は次のとおりです。
【補足】翻訳前ソース変換機能による変換時、2行目以降に記述した@OPTIONSの指定が無効となり、指定値と異なる値が有効となる場合の現象について説明します。 @OPTIONSに指定した翻訳オプションに応じて、次の現象が発生する場合があります。
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11 | V12.1.0 | PH16578 | 以下の条件の場合、翻訳前ソース変換機能を使用したCOBOLプログラムの変換時、項類が日本語の作用対象を一方とする比較に対する変換規則に誤りがありました。 その結果、変換後のCOBOLプログラムの実行時、条件式の判定が移行前のプログラムと異なる場合があります。 [条件]
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12 | V10.1.0 | PH16596 | 以下の条件の場合、Windows(x64)版 NetCOBOLとWindows(x86)版 NetCOBOLが混在した環境において、Windows(x64)版のNetCOBOLコマンドプロンプトからjava2cobコマンドを実行した時、Windows(x86)版のコマンドが起動されることがあります。
*1: Windows(x64)版 V12.1のみ *2: 64ビット版のJava環境のインストールの有無は関係なし [条件]
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13 | V12.1.0 | PH16634 | 以下の条件の場合、翻訳前ソース変換機能を使用したCOBOLプログラムの変換時、ソース中に展開済みのCOPY文の行が注釈行に変換されない場合があります。 その結果、変換後のCOBOLプログラムの翻訳時、以下のどれかの翻訳エラーが出力されます。
[条件]
*: 条件4.は、それぞれ以下の状態を指します。 COPY文の直前にピリオドがある場合は、障害の発生条件に合致しません。
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注: V/Lは障害が存在する範囲を示します。