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Interstage Application Server V12.2.0 Red Hat OpenShift上での利用手順書
FUJITSU Software

5.2.3 Red Hat OpenShift上でのCORBAアプリケーションの実行

Red Hat OpenShift上でのCORBAアプリケーションの実行の流れを以下に示します。

以下の手順を実施して、本製品に配備したCORBAアプリケーションをRed Hat OpenShift上で実行します。

注意

  • 本製品のCORBAサービスのDockerイメージの実行はroot権限が必要です。root権限でDockerイメージを実行できるようにRed Hat OpenShiftのユーザ、プロジェクトを設定してください。詳細は以下を参照してください。

    Red Hat OpenShift Documentation  (https://docs.openshift.com/)
     OpenShift Container Platform
      Cluster Administration
       Managing Security Context Constraints
  • Podを再起動すると、Dockerコンテナが削除され、Dockerイメージから新たなDockerコンテナが生成されます。

    ユーザーアプリケーションが出力するログやシスログは永続ストレージを指定してください。詳細は以下を参照してください。

    Red Hat OpenShift Documentation  (https://docs.openshift.com/)
     OpenShift Container Platform
      Developer Guide
       Using Persistent Volumes

    なお、Red Hat OpenShiftでは本製品が出力するログ(例えば、CORBAサービスのログ)は永続ストレージを指定できません。そのため、livenessProbeの設定は無効にすることを推奨します。livenessProbeを設定すると、Interstageサービスがダウンした場合にPodが再起動します。livenessProbeの設定については、「B.3 CORBAサービス」を参照してください。

  1. Red Hat OpenShiftからアクセス可能なリポジトリに、Dockerイメージを登録します。

    本手順は、Dockerイメージ作成環境で実行します。

    以下は、ローカルリポジトリ"docker-registry.aps.svc:5000"に、Dockerイメージ"corbaapp:1.0"を"docker-registry.aps.svc:5000/corbaapp:1.0"として登録する例です。

    # docker tag corbaapp:1.0 docker-registry.aps.svc:5000/corbaapp:1.0
    # docker push docker-registry.aps.svc:5000/corbaapp:1.0
  2. Red Hat OpenShiftにログインします。

  3. oc new-appコマンドに-oオプションを指定して、CORBAサービスのコンテナをRed Hat OpenShift上で作成するための設定ファイルをCORBAアプリケーション配備済みDockerイメージから作成します。

    以下は、CORBAサービスのコンテナをRed Hat OpenShift上で作成するための設定ファイルを作成する例です。

    # oc new-app --docker-image=docker-registry.aps.svc:5000/corbaapp:1.0 --name corbamyapp -o yaml > corbamyapp.yaml

    上記例では、イメージ名"docker-registry.aps.svc:5000/corbaapp:1.0"のDockerイメージからファイル名"corbamyapp.yaml"のyaml形式の設定ファイルを作成しています。

  4. 「手順3」で出力された設定ファイルを編集して、以下の設定を行います。

    • IPCパラメーターの設定

    • CORBAサービスが動作するDockerコンテナを特権コンテナとして起動する設定

    • livenessProbeでCORBAサービスの生存状態を監視する設定

    • 永続ボリュームを利用する設定

    • NodePortタイプのサービス定義の設定

    設定ファイルのテンプレートの編集内容については、「B.3 CORBAサービス」を参照してください。

  5. 「手順4」で編集した設定ファイルを使ってコンテナを起動します。

    以下は、oc createコマンドを使用して、「手順4」で編集した設定ファイルからコンテナを起動する例です。

    # oc create -f corbamyapp.yaml

    上記例は、設定ファイルのファイル名が"corbamyapp.yaml"の場合の例です。