Red Hat OpenShift上でのCORBAアプリケーションの実行の流れを以下に示します。
以下の手順を実施して、本製品に配備したCORBAアプリケーションをRed Hat OpenShift上で実行します。
注意
本製品のCORBAサービスのDockerイメージの実行はroot権限が必要です。root権限でDockerイメージを実行できるようにRed Hat OpenShiftのユーザ、プロジェクトを設定してください。詳細は以下を参照してください。
Red Hat OpenShift Documentation (https://docs.openshift.com/) OpenShift Container Platform Cluster Administration Managing Security Context Constraints
Podを再起動すると、Dockerコンテナが削除され、Dockerイメージから新たなDockerコンテナが生成されます。
ユーザーアプリケーションが出力するログやシスログは永続ストレージを指定してください。詳細は以下を参照してください。
Red Hat OpenShift Documentation (https://docs.openshift.com/) OpenShift Container Platform Developer Guide Using Persistent Volumes
なお、Red Hat OpenShiftでは本製品が出力するログ(例えば、CORBAサービスのログ)は永続ストレージを指定できません。そのため、livenessProbeの設定は無効にすることを推奨します。livenessProbeを設定すると、Interstageサービスがダウンした場合にPodが再起動します。livenessProbeの設定については、「B.3 CORBAサービス」を参照してください。
Red Hat OpenShiftからアクセス可能なリポジトリに、Dockerイメージを登録します。
本手順は、Dockerイメージ作成環境で実行します。
以下は、ローカルリポジトリ"docker-registry.aps.svc:5000"に、Dockerイメージ"corbaapp:1.0"を"docker-registry.aps.svc:5000/corbaapp:1.0"として登録する例です。
# docker tag corbaapp:1.0 docker-registry.aps.svc:5000/corbaapp:1.0 # docker push docker-registry.aps.svc:5000/corbaapp:1.0
Red Hat OpenShiftにログインします。
oc new-appコマンドに-oオプションを指定して、CORBAサービスのコンテナをRed Hat OpenShift上で作成するための設定ファイルをCORBAアプリケーション配備済みDockerイメージから作成します。
以下は、CORBAサービスのコンテナをRed Hat OpenShift上で作成するための設定ファイルを作成する例です。
# oc new-app --docker-image=docker-registry.aps.svc:5000/corbaapp:1.0 --name corbamyapp -o yaml > corbamyapp.yaml
上記例では、イメージ名"docker-registry.aps.svc:5000/corbaapp:1.0"のDockerイメージからファイル名"corbamyapp.yaml"のyaml形式の設定ファイルを作成しています。
「手順3」で出力された設定ファイルを編集して、以下の設定を行います。
IPCパラメーターの設定
CORBAサービスが動作するDockerコンテナを特権コンテナとして起動する設定
livenessProbeでCORBAサービスの生存状態を監視する設定
永続ボリュームを利用する設定
NodePortタイプのサービス定義の設定
設定ファイルのテンプレートの編集内容については、「B.3 CORBAサービス」を参照してください。
「手順4」で編集した設定ファイルを使ってコンテナを起動します。
以下は、oc createコマンドを使用して、「手順4」で編集した設定ファイルからコンテナを起動する例です。
# oc create -f corbamyapp.yaml
上記例は、設定ファイルのファイル名が"corbamyapp.yaml"の場合の例です。