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PRIMECLUSTER  RMS 導入運用手引書 4.5
FUJITSU Software

7.2.5 クラスタアプリケーションのリセット

この操作は、実際のディテクタのレポートに基づいて、対象となるクラスタアプリケーションとそのリソースツリー内の全オブジェクト (つまりアプリケーショングラフ全体) を完全に再初期化します。そのクラスタアプリケーションについて現在進行中のRMS処理はすべて中止され、実行中のスクリプトも終了されます。

注意

クラスタアプリケーションをリセットすると、以前の障害に関する情報やその他の履歴は失われます。これにより多くの場合アプリケーションに不整合の状態が発生します。

この操作はシステム管理者がテスト段階で使用することを想定しています。運用環境では絶対に実行しないでください。

以下の手順に従ってOnline状態のクラスタアプリケーションをリセット (再初期化) します。

Online状態のアプリケーションオブジェクトを右クリックし、ポップアップメニューから[Reset]を選択します。

図7.20 クラスタアプリケーションのリセット

RMSは処理を開始する前に、リセットのタイムアウト値の入力を求めるメッセージを表示します。

図7.21 クラスタアプリケーションのリセットタイムアウト値の選択

設定したタイムアウト時間内にアプリケーショングラフ全体を再初期化できなかった場合、RMSはエラーメッセージを出力して終了します。デフォルト: 10秒

必要に応じてタイムアウト値を変更し、<はい>ボタンをクリックしてクラスタアプリケーションのリセットを開始します。

CLI: hvreset -t

CLIの構文は次のとおりです。

hvreset -t timeout  userApplication

hvresetは結果についての警告メッセージを表示し、処理を開始してよいかの確認を求められます。

userApplicationがOnline、Offline、またはFault処理のいずれも行っていない場合、hvresetは直ちに、行うべき処理がない旨を表すメッセージを表示します。この場合はコマンドの実行が成功したものとして終了コード0が返されます。