GLSのIPアドレス、MACアドレス、およびインタフェース名の設定を変更します。設定の変更はすべてのノードで行ってください。
参照
設定の詳細は、“PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書”を参照してください。
注意
手順は通信方式によって異なります。以下の手順はNIC切替方式を使用している構成で同一のネットワークのIPアドレスに変更する場合のものです。なお、本文中の sha0 は仮想インタフェース名、 sha1 は待機パトロールのインタフェース名です。
引継ぎ仮想インタフェースの設定をすべて削除します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanethvrsc delete -n all
HUB監視とパトロール監視を停止します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll off
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/stpptl -n sha1
インタフェース状態監視機能を無効化します。
# touch /var/opt/FJSVhanet/tmp/disable_watchif
プライマリインタフェースのIPアドレスを変更します。
以下はSolaris11環境で、primaryインタフェースnet1のIPアドレスを変更する例です。ipadm(1M)コマンドを用いてIPアドレスを変更します。
# /usr/sbin/ipadm delete-ip net1 # /usr/sbin/ipadm create-ip net1 # /usr/sbin/ipadm create-addr -T static -a 10.34.214.191/24 net1/v4
# /usr/sbin/ipadm show-addr net1/v4 ← IPアドレスが設定されていることを確認します。
# /usr/sbin/ipadm delete-ip net1 # /usr/sbin/ipadm create-ip net1 # /usr/sbin/ipadm create-addr -T static -a 10.34.214.192/24 net1/v4
# /usr/sbin/ipadm show-addr net1/v4 ← IPアドレスが設定されていることを確認します。
注意
複製元と複製先で異なるインタフェースを束ねる場合、ipadm(1M) コマンドで複製元のIPアドレスを削除し、複製先で使用するインタフェースに対してIPアドレスを割り当ててください。
仮想インタフェースのIPアドレスを変更します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig modify -n sha0 -i 10.34.214.195 -e 10.34.214.191
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig print -n sha0 ← IPアドレスが変更されていることを確認します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig modify -n sha0 -i 10.34.214.195 -e 10.34.214.192
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig print -n sha0 ← IPアドレスが変更されていることを確認します。
待機パトロール機能に設定されたMACアドレスを変更します。
複製先のすべてのノードで以下の操作を実施してください。なお、以下は[primecl03]および[primecl04]の場合の例です。
待機パトロール機能に設定されたMACアドレスを確認します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig print
[IPv4,Patrol]
Name Hostname Mode MAC Adder/Phys ip Interface List
+-----------+---------------+----+-----------------+---------------------------+
sha0 10.34.214.185 d 10.34.214.181 net1,net2
sha1 - p 02:03:04:05:06:07 sha0
^^^^^^^^^^^^^^^^^ ←この値を確認します。
現在の設定に応じて以下を実施します。
"00:00:00:00:00:00"の場合、本手順は不要ですので、手順7.から実施してください。
"00:00:00:00:00:00"以外の場合、以下の手順を実施して、MACアドレスの変更を行います。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig modify -n sha1 -a 0:0:0:0:0:0
必要に応じて、GLSで束ねるインタフェースを変更します。
複製元と複製先で異なるインタフェースを束ねる場合、GLSで束ねるインタフェースを変更します。インタフェース名に変更がない場合は、本手順は不要です。
以下は、GLSの仮想インタフェースsha0が束ねるインタフェースを変更する必要がある場合の手順になります。 primaryインタフェースをnet3、secondaryインタフェースをnet4に変更します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig modify -n sha0 -t net3,net4
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig modify -n sha0 -t net3,net4
引継ぎ仮想インタフェースを再作成します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanethvrsc create -n sha0
変更した構成定義の内容を確認します。
以下は[primecl03]の場合の表示例です。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanethvrsc print ifname takeover-ipv4 takeover-ipv6 +----------+----------------+--------------------------------------------------+ sha0:65 10.34.214.195 - ←引継ぎ仮想インタフェースが設定されていることを確認します。 # /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig print -n sha1 [IPv4,Patrol] Name Hostname Mode MAC Adder/Phys ip Interface List +-----------+---------------+----+-----------------+---------------------------+ sha0 10.34.214.195 d 10.34.214.191 net3,net4 ←IPアドレスとインタフェース名を確認します。 sha1 - p 00:00:00:00:00:00 sha0 ←MACアドレスを確認します。
IPアドレスの変更を有効にするためには、すべてのノードでOSを再起動する必要があります。事前準備でNICのケーブルを抜いていた場合は、OS停止、NICのケーブルの接続、OS起動の手順で実施してください。
参照
異なるネットワークのIPアドレスに変更する場合、仮想インタフェースのサブネットマスクやHUB監視の監視先IPアドレスを変更する必要があります。詳細は“PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書”を参照してください。