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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.5
FUJITSU Software

I.2 クローニング機能を利用したシステムイメージの複製

クローニング機能を利用し、システムイメージを複製する手順について説明します。

注意

  • 複製先のシステムを起動する際には、事前にNICのケーブルを抜いておく、複製元を停止する、または、複製元のシステムから隔離されたネットワークに接続するなどして、複製元のシステムとIPアドレスの重複が発生しないよう注意してください。

  • 複製元のシステムと複製先のシステムでは、NICのMACアドレスが異なります。利用するクローニングソフト/クローニング機能によりクローニング時にNICの設定を初期化するか、クローニング後に手動でNICの設定を修正するなどしてMACアドレスを更新してください。

  1. システムディスクの複製

    システムディスクのイメージを複製先のシステムに複製します。

    システムディスクのイメージの複製は、OSの以下の機能を使用して行います。

    • Solaris 10の場合:フラッシュアーカイブ

    • Solaris 11以降の場合:Unified Archives

    注意

    • Solaris 11以降の場合、archiveadm createコマンドでアーカイブを作成するときに--root-onlyオプションを指定して、ZFSルートプール以外のストレージプールをアーカイブから除外してください。

    • システムディスクをミラーリングする場合、複製先のシステムディスクのディスクラベルをVTOC形式にする必要があります。Unified Archivesを使用する場合、アーカイブの復元時に使用する自動インストーラのマニフェストファイル(AIマニフェスト)のtarget要素に、以下のパラメタを記述しておくことで、複製先のシステムディスクのディスクラベルをVTOC形式にすることができます。

      <disk whole_disk="true">
        <disk_name name="ディスク名" name_type="ctd"/>
        <slice name="0" in_zpool="rpool">
          <size val="スライスのサイズ"/>
        </slice>
        <slice name="2">
        </slice>
      </disk>

      (例) アーカイブ復元先のディスク名がc0t50000393CC8833B8d0で、ZFSルートプール用のスライスs0のサイズを195284992セクタにする場合

      <target name="desired">
        <disk whole_disk="true">
          <disk_name name="c0t50000393CC8833B8d0" name_type="ctd"/>
      <slice name="0" in_zpool="rpool">

      <size val="195284992s"/>

      </slice>

      <slice name="2">

      </slice>

      </disk>

      <logical> ~

      AIマニフェストの詳細については、ai_manifest(4)などOSのマニュアルを参照してください。

    PRIMECLUSTER GD Snapshotを使用している場合、代替ブート環境のブートディスクを複製する必要はありません。

    システムディスクのイメージを複製した後、OSや他のMWの設定値については、各製品のマニュアルを参照して変更してください。

  2. GDSのローカルクラスまたは共用クラスに登録しているディスクの複製

    GDSのローカルクラスまたは共用クラスに登録しているディスクは、以下のいずれかの方法で複製します。

    1. GDSの占有スライスを含むディスク全体のデータを複製する。

    2. GDSの占有スライスのデータのみを複製する。

    3. ボリュームの領域のデータのみを複製する。

    4. ディスクデータを複製しない。

    データの複製に使用するソフトウェアやコピー機能の仕様(どの領域のデータを複製できるか)と、ボリューム領域のデータを複製する必要性から、複製する範囲を決めてください。