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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.5
FUJITSU Software

18.4 シングルユーザモードでの設定変更

P2Vによる移行後のゲストドメインで、クラスタシステムを構築するための設定変更を行います。以下の手順で設定変更を行ってください。

なお、手順の中では説明を省いていますが、ファイルの編集にはvi(1)などのエディタコマンドの使用が一般的です。

  1. ゲストドメインをシングルユーザモードで起動します。

    {0} ok boot -s
  2. 共用クラスの強制解除

    クラスの定義を削除します。複数のクラスがある場合は、すべてのクラスに対して行ってください。

    # cd /etc/opt/FJSVsdx/sysdb.d
    # rm class01
    # rm class02

    class.dbファイルから以下の行を削除します。

    class01     ← この行を削除します
    class
    02 ← この行を削除します ~

    devname.dbファイルを削除します。

    # cd /etc/opt/FJSVsdx/dev
    # rm -f devname.db

    共用クラスの場合、クラススコープ内のすべてのノードで行ってください。

  3. RMS、SFの起動抑止

    1. 現在のRMSのコンフィグレーション名を確認します。

      # /etc/opt/FJSVwvucw/bin/wgcnfclient -g config-name config

      ここで出力された文字列が現在使用されているRMSのコンフィグレーション名です。何も表示されない場合のRMSのコンフィグレーション名は config です。

    2. RMSの起動抑止、状態削除

      全ノードで以下のコマンドを実施します。

      # hvsetenv HV_RCSTART 0
      # hvsetenv HV_RCSTART
      0 ←「0」が出力されることを確認します # rm /opt/SMAW/SMAWRrms/.status_info
    3. SFの起動抑止

      全ノードで以下のコマンドを実施します。

      # rm /etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg
      # ls /etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg
      /etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg: No such file or directory
      #
  4. ゲストドメインのNICの設定

    GLSで使用するNICのうち、プライマリインタフェースに対してOSのネットワーク設定ファイル(/etc/hostname.interfaceファイル、または/etc/hostname6.interfaceファイル)を作成し、IPアドレスまたはホスト名を設定してください。

    詳細は、“PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書4.5 (伝送路二重化機能編)”の“3.2.2 ネットワークの設定”を参照してください。

    なお、移行前のNICに対するOSのネットワーク設定ファイルが残っていた場合には削除してください。