Web-Based Admin Viewを初めて利用する場合には、各クラスタノードで運用管理サーバの初期設定が必要です。以下の手順で設定してください。
◆操作手順
Web-Based Admin Viewを停止します。
全ての管理サーバおよび監視ノードで、以下のコマンドを実行してWeb-Based Admin Viewを停止してください。
# /etc/init.d/fjsvwvcnf stop
# /etc/init.d/fjsvwvbs stop
プライマリ管理サーバおよびセカンダリ管理サーバのIPアドレス、またはホスト名を設定します。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam primary-server <プライマリ管理サーバのIPアドレスまたはホスト名>
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam secondary-server <セカンダリ管理サーバのIPアドレスまたはホスト名>
複数ノードでクラスタ運用する場合
例を参考にして、すべての管理サーバおよび監視ノードでコマンドを実行してください。
例:プライマリ管理サーバIPが10.20.30.40、セカンダリ管理サーバIPが10.20.30.41の場合
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam primary-server 10.20.30.40 # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam secondary-server 10.20.30.41
シングルノードクラスタ運用の場合
プライマリ管理サーバとセカンダリ管理サーバのIPアドレス、またはホスト名はいずれも自ノードのIPアドレス、またはホスト名を指定してください。
例:自ノードのIPアドレスが10.20.30.40の場合
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam primary-server 10.20.30.40 # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam secondary-server 10.20.30.40
また、Web-Based Admin View画面のセカンダリ管理サーバの欄には値が表示されません。
Web-Based Admin Viewを再起動します。
全ての管理サーバおよび監視ノードでWeb-Based Admin Viewを再起動してください。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvCntl restart
# /etc/init.d/fjsvwvcnf start
参照
Web-Based Admin View には、さまざまな運用管理形態が存在します。運用形態、および運用形態に対応したWeb-Based Admin View の設定に関しては、“PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書”の“1.2.2 運用形態”、“第7章 Web-Based Admin Viewの設定の変更”を参照してください。
注意
プライマリ管理サーバ、セカンダリ管理サーバに設定できるのは、IPアドレスのみです。
Web-Based Admin Viewを再起動した際、以下のメッセージが出力され、起動できない場合があります。
wvcheckconf Error: [sys:group-addr] invalid IpAddress[ホスト名] wvcheckconf: 'webview.cnf' has not been modified by some Errors. FJSVwvbs: 'webview.cnf' abnormal
このメッセージは、Web-Based Admin View の環境変数group-addrに誤った値が設定されている場合に出力されます。
“PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書”の“7.4 セカンダリ管理サーバの運用変更”のグループアドレスの設定を参照して、group-addrに正しい値を設定してください。
Web-Based Admin Viewが起動しているかの確認方法について説明します。
◆確認方法
接続先管理サーバでwvstat(1M)コマンドを実行し、全てのノードの情報が出力されることを確認してください。
<例>
node1(10.20.30.40)、node2(10.20.30.41)の2ノード構成で、node1がプライマリ管理サーバ、node2がセカンダリ管理サーバの場合
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvstat
primaryServer 10.20.30.40 node1 http=10.20.30.40 Run 1d+7h36m primaryServer Sessions: 0 primaryServer Nodes: 2 10.20.30.40 node1 SunOS-5.11 1d+7h36m 10.20.30.41 node2 SunOS-5.11 1d+7h36m secondaryServer 10.20.30.41 node2 http=10.20.30.41 Run 1d+7h36m secondaryServer Sessions: 0 secondaryServer Nodes: 2 10.20.30.41 node2 SunOS-5.11 1d+7h36m 10.20.30.40 node1 SunOS-5.11 1d+7h36m #
上記のように、各管理サーバに接続しているノードの情報が表示されていることを確認してください。正しく表示されない場合、Web-Based Admin View が起動していない、もしくはWeb-Based Admin View の設定に誤りがある可能性があります。Web-Based Admin View を再起動して、再度操作を行ってください。それでもノードの情報が表示されない場合は、“PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書”を参照して、設定を確認してください。
wvstat(1M)コマンドの詳細はマニュアルページを参照してください。
Web-Based Admin View が動作する言語環境は、インストール時の初期値として英語に設定されています。そのため、クライアントが日本語環境であってもクラスタノードから通知されるクラスタリソース管理機構のメッセージ本文は、英語の内容で表示されます。
クライアントでクラスタリソース管理機構のメッセージを日本語で表示したい場合は、以下の手順によりWeb-Based Admin Viewの動作環境変数を設定してください。動作環境変数に関しては以下の表を参照してください。
なお、操作はクラスタシステムを構築する全クラスタノードとクラスタ管理サーバに対して、システム管理者権限で行ってください。
属性 | 動作環境変数 | 設定値 | 意味 |
---|---|---|---|
sys | lang | C, ja | Web-Based Admin View が動作する言語環境。C:英語、ja:日本語で動作します。この変数が設定されていない場合、英語環境で動作します。 |
◆操作手順
Web-Based Admin View を停止します。
全ての管理サーバおよび監視ノードで、Web-Based Admin Viewを停止してください。
# /etc/init.d/fjsvwvcnf stop
# /etc/init.d/fjsvwvbs stop
Web-Based Admin View の動作環境定義ファイル(/etc/opt/FJSVwvbs/etc/webview.cnf)に動作環境変数を追加し、言語の設定を行います。例を参考にして、以下のコマンドを全ての管理サーバおよび監視ノードで実行してください。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam -add <属性> <動作環境変数> <設定値>
例:動作環境変数を追加し、動作言語を日本語にする場合。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam -add sys lang ja
Web-Based Admin View を再起動します。
全ての管理サーバおよび監視ノードでWeb-Based Admin Viewを再起動してください。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvCntl restart
# /etc/init.d/fjsvwvcnf start
注意
メッセージを日本語で表示するためには、クライアントとして使用しているPCを日本語環境に設定する必要があります。クライアントが英語環境の場合、上記の設定を変更するとメッセージの内容に文字化けが発生することがあります。
上記の手順で動作環境変数を追加した後、再度値を変更する場合は以下のコマンドを実行してください。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam lang <設定値>
コマンドの詳細は、“PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書”の“4.5.3 動作環境変数の変更”を参照してください。