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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.5
FUJITSU Software

第3章 ソフトウェアのインストール

仮想マシン機能を使用しない場合の、Solaris のソフトウェアおよびPRIMECLUSTERに必要なソフトウェアのインストール手順について説明します。

ここでは、以下について説明をします。

参照

Oracle VM Server for SPARC環境でPRIMECLUSTERを使用する場合は、“第14章 Oracle VM Server for SPARC環境でPRIMECLUSTERを使用する場合”を参照してください。

Oracle Solaris カーネルゾーン環境でPRIMECLUSTERを使用する場合は、“第15章 Oracle Solaris カーネルゾーン環境でPRIMECLUSTERを使用する場合”を参照してください。

Oracle Solaris ゾーン環境でPRIMECLUSTERを使用する場合は、“第16章 Oracle Solaris ゾーン環境でPRIMECLUSTERを使用する場合”を参照してください。

注意

  • ZFSブート環境でGDSを使用してシステムディスクをミラーリングする場合、OSインストール時に注意することがあります。詳細は、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。

  • PRIMECLUSTERでは、umask 022まで動作を保障しています。umask値は変更しないでください。

  • システムロケールの変更は、“5.1.2 シャットダウン機構の設定”後に実施してください。
    シャットダウン機構の設定前にシステムロケールを変更した場合(例: Oracle Solaris 11環境でシステムロケールをEUCに変更する)、シャットダウン機構の設定時に/var/adm/messagesファイルに出力されるFJSVcluster形式のメッセージが文字化けすることがあります。本事象が発生した場合、システムを再起動することでメッセージの文字化けは解消されます。

  • システムボリュームを配置したI/O装置が故障したときの即時クラスタ切替えについて

    システムボリュームを配置したI/O装置が故障した場合、クラスタ切替えが発生せず、メモリ上に保持している情報を基にシステムの動作が継続してしまうことがあります。

    システムボリュームにzfsファイルシステムを利用する場合で、システムボリュームを配置したI/O装置の故障時に、ノードをパニックさせて、PRIMECLUSTERによるクラスタ切替え運用を行いたい場合は、以下の設定を行ってください。

    設定

    ZFSルートプールのfailmodeプロパティに、"panic"を設定します。

    例)

    # zpool set failmode=panic rpool

    ただし、I/Oエラーがファイルシステムに伝わるまでに時間がかかり、即時切替えにならない場合があります。定期的にシステムボリュームに書込みを行うことで、I/Oエラーの検出頻度を上げることができます。