V3.0以前のPowerCOBOLで作成したプロジェクトを変換する場合、以下の非互換項目があります。
シートおよびアイテムのサイズや位置
プロジェクトに登録されたシートおよびアイテムのサイズや位置は、誤差が生じる場合があります。
OPENSHEETメソッド
POW-FONTSIZE
POW-FONTSIZEを参照している場合、設定した値と異なる値になる場合があります。これは、フォントサイズを設定したときに、Windowsのフォントドライバが、適切なフォントおよびフォントサイズに置き換えるためです。
メニューアイテムの属性の記述
V3.0以前のメニューアイテムは、V4.0以降では、メニューオブジェクトおよびメニューアイテムオブジェクトに変換されます。これらのオブジェクトに対して、"POW-"ではじまる属性名を使用することはできません。プロパティ名を使用するようにしてください。
重なりあったアイテムのマウスに関するイベント
V3.0以前は、重なりあったアイテムの上でマウスに関するイベント(Clickイベントなど)を発生させると、最も下に配置されているアイテムのイベントが発生していました。V4.0以降では、最も上に配置されているコントロールのイベントが発生します。
ファンクションキーアイテムのClickイベント
ファンクションキーアイテムでは、ファンクションキーが入力された場合だけ、CLICKイベントが発生し、マウスの左ボタンでクリックしてもCLICKイベントは発生しませんでした。
V3.0以前のファンクションキーアイテムは、V4.0以降では、コマンドボタンコントロールに変換されるので、ファンクションキーの入力だけでなく、マウスの左ボタンでクリックした場合にもCLICKイベントが発生します。
POW-ENABLEおよびPOW-VISIBLEの設定
V3.0以前は、シートのPOW-ENABLEまたはPOW-VISIBLEにPOW-OFFを設定しても、シート上のアイテムのPOW-ENABLEおよびPOW-VISIBLEの値は変更されませんでした。
V4.0以降では、変換されたフォームのPOW-ENABLEまたはPOW-VISIBLEにPOW-OFFが設定されると、フォーム上のコントロールのPOW-ENABLEおよびPOW-VISIBLEにも、POW-OFFが設定されます。
文字列入力アイテムの入力可能文字数
V3.0以前の文字列入力アイテムでは、入力可能文字数を指定して日本語を入力した場合、指定した文字数の半分の文字数まで日本語を入力することが可能でした。
現在のバージョンでは、テキストボックス(TextBox)コントロールで、入力可能文字数を指定した場合、アプリケーションを実行すると、指定した文字数分の日本語を入力することが可能です。