CHECK機能は、診断機能とともに利用することで、実行時にエラーが発生した手続きの位置を求めることができます。
PowerCOBOLのCHECK機能は、COBOLのCHECK機能をもとに構築されています。CHECK機能の詳細については、『NetCOBOL ユーザーズガイド』を参照してください。
CHECK機能を利用するには
プロジェクトのプロパティ設定ダイアログボックスの[ビルド]タブで、[CHECK機能を使用する]をチェック状態にしてビルドすると、実行時にCHECK機能を利用することができます。
CHECK機能を利用する場合の、各設定項目についての詳細は、『リファレンス』を参照してください。
アプリケーションを実行し、CHECK機能による検査でエラーが発生すると、CHECK機能によるメッセージおよび診断機能によるメッセージが表示されます。診断機能によるメッセージ内に表示されたレポートファイル内を参照することにより、エラーが発生した手続きの位置を求めることができます。
ポイント
CHECK機能は、以下の2つの状況で利用すると効果的です。
プログラミングが完了したあと、デバッグモードでのテスト期間中にCHECK機能を利用します。CHECK機能を有効にしておくことで、より多くのトラブルの早期検出に役立ちます。テスト終了後は、リリースモードに変更し、CHECK機能を解除します。
運用中にトラブルが発生した場合は、CHECK機能を有効にして作成した実行可能プログラムと置き換えます。実行可能プログラムを置き換えることにより、トラブルの原因を検出できる場合があります。
注意
CHECK機能を利用すると、データ内容の検査など、プログラムで記述した以外の処理が追加されます。そのため、プログラムのサイズが大きくなり、実行速度も遅くなります。プログラムのデバッグが終了したら、[CHECK機能を使用する]のチェックをはずして、プロジェクト全体をビルドしなおすことをお勧めします。
メッセージ出力回数を指定することにより、エラー検出後も実行を継続できます。ただし、エラー検出後の動作は保証されないため、通常は、1回めにメッセージが出力されるように指定してください。