エミュレータ画面のフィールドオブジェクトをリストで保持するオブジェクトです。fieldsオブジェクトを使用するには、screenオブジェクトのfieldsメソッドでオブジェクトの取得が必要です。
メソッド名  | 機能  | 
|---|---|
bind  | fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドにイベントを登録  | 
filter  | 指定したセレクターで絞り込んだ結果のfieldsオブジェクトを取得  | 
get  | 指定したインデックスのフィールドを取得  | 
getNextField  | fieldsオブジェクトが保持する各フィールドより指定した先にあるフィールドを取得  | 
getNextInputField  | fieldsオブジェクトが保持する各フィールドの次の非保護フィールドを取得  | 
next  | fieldsオブジェクトが保持する各フィールドの次のフィールドを取得  | 
prev  | fieldsオブジェクトが保持する各フィールドの前のフィールドを取得  | 
setGroup  | fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドにグループ名を設定  | 
setStyle  | fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドにスタイルを設定  | 
setWidth  | fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドの表示幅を設定  | 
プロパティ名  | 設定  | 参照  | 機能  | 
|---|---|---|---|
length  | -  | ○  | fieldsオブジェクトが保持するフィールド数  | 
fieldsオブジェクトのフィールドへイベントを登録
fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドに指定したイベントが発生した際に呼び出されるコールバック関数を登録します。
スタイルを指定したフィールドで、指定されたイベントの発生時にコールバック関数を呼び出します。
●呼び出し形式
bind(type, func, data)
●パラメータ
パラメータ  | 説明  | 省略時の初期値  | 
|---|---|---|
type  | コールバック関数を登録するイベント名を示す文字列  | 省略できません  | 
func  | コールバック関数を指定  | null  | 
data  | コールバック関数に渡す任意のデータ  | null  | 
●スタイルごとのイベント一覧
スタイル  | イベントの発生タイミング  | 
|---|---|
"assist"  | load:フィールドのロード時  | 
"select"  | load:初期データのロード時  | 
"button"  | load:フィールドのロード時  | 
"link"  | load:フィールドのロード時  | 
"calendar"  | load:フィールドのロード時  | 
"check"  | load:フィールドのロード時  | 
"radio"  | load:フィールドのロード時  | 
●リターン値
関数の呼び出しに成功するとtrueを返します。エラーが発生した場合はfalseを返します。エラーの詳細は、getErrorメソッドにより取得できます。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成
var fields = dspemu.screen.getFields("{style: 'button'}");  // fieldsオブジェクトを取得
fields.bind("click", onClick, {fields: fields}); // fieldsオブジェクトへコールバック関数を登録セレクターで絞り込んだfieldsオブジェクトの取得
指定したセレクターで絞り込んだ結果から、fieldsオブジェクトを取得します。
●呼び出し形式
filter(selector)
●パラメータ
パラメータ  | 説明  | 省略時の初期値  | 
|---|---|---|
selector  | fieldsオブジェクトが保持するfieldオブジェクトのリストから抽出する条件を指定  | すべて("*")  | 
●リターン値
関数の呼び出しに成功すると取得したfieldsオブジェクトを返します。一致する文字列が見つからなかった場合、およびエラーが発生した場合は、fieldsオブジェクトのlengthプロパティが0のfieldsオブジェクトを返します。エラーの詳細は、getErrorメソッドにより取得できます。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成
var fields = dspemu.screen.getFields("担当");  // 文字列「担当」を含むfieldsオブジェクトを取得
fields = fields.filter("{attr: 'protect'}"); // 保護フィールドで絞り込み指定したインデックスのフィールドを取得
指定したインデックス位置に存在するフィールドを取得します。
●呼び出し形式
get(index)
●パラメータ
パラメータ  | 説明  | 省略時の初期値  | 
|---|---|---|
index  | fieldオブジェクトのインデックス位置(0以上)  | 省略できません  | 
●リターン値
関数の呼び出しに成功すると指定位置のfieldオブジェクトを返します。エラーが発生した場合はnullを返します。エラーの詳細は、getErrorメソッドにより取得できます。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成
var fields = dspemu.screen.getFields("担当");  // 文字列「担当」を含むfieldsオブジェクトを取得
for (var i = 0; i < fields.length; i++) {
    var field = fields.get(i); 
}fieldsオブジェクトより指定した先に存在するfieldsオブジェクトを取得
fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドより取得したfieldsオブジェクトから、指定数分先に存在するfieldsオブジェクトを取得します。
●呼び出し形式
getNextField(index)
●パラメータ
パラメータ  | 説明  | 省略時の初期値  | 
|---|---|---|
index  | 取得対象のfieldオブジェクトまでの数を指定  | 1  | 
●リターン値
関数の呼び出しに成功すると取得したfieldsオブジェクトを返します。フィールドが見つからなかった場合、およびエラーが発生した場合はfieldsオブジェクトのlengthプロパティが0のfieldsオブジェクトを返します。エラーの詳細は、getErrorメソッドにより取得できます。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成
var fields = dspemu.screen.getFields("ユーザID");  // 文字列"ユーザID"を含むfieldsオブジェクトを取得
fields = fields.getNextField(2); // 2つ先のフィールドを含むfieldsオブジェクトの取得fieldsオブジェクトの次の非保護フィールドのfieldsオブジェクトを取得
fieldsオブジェクトが保持するすべての非保護フィールドより、次の非保護フィールドを保持するfieldsオブジェクトを取得します。
●呼び出し形式
getNextInputField()
●パラメータ
ありません
●リターン値
関数の呼び出しに成功すると取得したfieldsオブジェクトを返します。フィールドが見つからなかった場合、およびエラーが発生した場合はfieldsオブジェクトのlengthプロパティが0のfieldsオブジェクトを返します。エラーの詳細は、getErrorメソッドにより取得できます。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成
var fields = dspemu.screen.getFields("ユーザID");  // 文字列"ユーザID"を含むfieldsオブジェクトを取得
fields = fields.getNextInputField(); // フィールドの次の非保護フィールドを含むfieldsオブジェクトの取得fieldsオブジェクト内の次のfieldsオブジェクトを取得
fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドより現在のフィールドの次のフィールドから、fieldsオブジェクトを取得します。
●呼び出し形式
next()
●パラメータ
ありません
●リターン値
関数の呼び出しに成功すると次のfieldsオブジェクトを返します。現在のフィールドが最終フィールドで、次のフィールドが存在しない場合、およびエラーの場合はfieldsオブジェクトのlengthプロパティが0のfieldsオブジェクトを返します。エラーの詳細は、getErrorメソッドにより取得できます。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成
var fields = dspemu.screen.getFields("{attr: 'protect'}");  // 保護フィールドのfieldsオブジェクトを取得
fields = fields.next(); //次のフィールドを含む、fieldsオブジェクトを取得fieldsオブジェクト内の前のfieldsオブジェクトを取得
fieldsオブジェクトが保持するすべてのオブジェクトより、現在のフィールドの前のフィールドから、fieldsオブジェクトを取得します。
●呼び出し形式
prev()
●パラメータ
ありません
●リターン値
関数の呼び出しに成功すると前のfieldsオブジェクトを返します。現在のフィールドが先頭フィールドで、前のフィールドが存在しない場合、およびエラーの場合はfieldsオブジェクトのlengthプロパティが0のfieldsオブジェクトを返します。エラーの詳細は、getErrorメソッドにより取得できます。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成
var fields = dspemu.screen.getFields("{attr : 'unprotect'}");  // 非保護フィールドのfieldsオブジェクトを取得
fields = fields.prev(); //前のフィールドを含むfieldsオブジェクトを取得fieldsオブジェクトへグループ名を設定
fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドにグループ名を指定します。フィールドのスタイルがradioの場合のみ有効です。
●呼び出し形式
setGroup(name)
●パラメータ
パラメータ  | 説明  | 省略時の初期値  | 
|---|---|---|
name  | フィールドに設定するグループ名  | 設定した値をクリア  | 
●リターン値
関数の呼び出しに成功するとtrueを返します。エラーが発生した場合はfalseを返します。エラーの詳細は、getErrorメソッドにより取得できます。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成
var fields = dspemu.screen.getFields("{style: 'radio'}");  // スタイルが「radio」のfieldsオブジェクトを取得
fields.setGroup("グループ1"); //グループ名を設定fieldsオブジェクトのスタイルを変更
fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドを、指定した初期値のスタイルに変更します。
●呼び出し形式
setStyle(style[, value])
●パラメータ
パラメータ  | 説明  | 省略時の初期値  | 
|---|---|---|
style  | 設定するスタイルを示す文字列  | 設定されたスタイルを解除  | 
value  | スタイルの初期値を示す文字列  | 
●スタイル
スタイル  | 説明  | 
|---|---|
"assist"  | フィールドを入力候補に設定します。  | 
"button"  | フィールドをボタンに設定します。  | 
"calendar"  | フィールドをカレンダー属性に設定します。  | 
"check"  | フィールドをチェックボックスに設定します。  | 
"hide"  | フィールドを非表示に設定します。  | 
"link"  | フィールドをリンクに設定します。  | 
"radio"  | フィールドをラジオボタンに設定します。  | 
"select"  | フィールドをリストボックスに設定します。  | 
空文字("")  | スタイルを初期値に設定します。  | 
●スタイルと初期値
スタイル  | 値  | 初期値の説明  | 
|---|---|---|
"button"  | "full-field"  | フィールド全体(初期値)  | 
"round-text"  | 前後空白を取り除いた領域  | |
"attribute"  | フィールドアトリビュート位置  | |
"link"  | "full-field"  | フィールド全体 (初期値)  | 
"round-text"  | 前後空白を取り除いた領域  | |
"radio"  | true  | 選択状態  | 
false  | 非選択状態(初期値)  | 
●リターン値
関数の呼び出しに成功するとtrueを返します。エラーが発生した場合はfalseを返します。エラーの詳細は、getErrorメソッドにより取得できます。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成
var fields = dspemu.screen.getFields("{attr: 'unprotect'}");fields.setStyle("select"); fieldsオブジェクトのフィールドへ表示幅を設定
fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドの表示幅を指定します。フィールドのスタイルがbutton、select、assistの場合、かつスタイルの初期値がattribute以外の場合のみ有効です。
●呼び出し形式
setWidth(value)
●パラメータ
パラメータ  | 説明  | 省略時の初期値  | 
|---|---|---|
value  | "auto":自動で幅を設定(初期値)  | 省略できません  | 
注意
スタイルを設定したフィールドが隣のフィールドと重なった場合は、フィールドの上に重なって表示されます。
重なり合うフィールドの両方にスタイルが設定されていた場合は、後から生成されたフィールドが上に重なって表示されます。
●リターン値
関数の呼び出しに成功するとtrueを返します。エラーが発生した場合はfalseを返します。エラーの詳細は、getErrorメソッドにより取得できます。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成
var fields = dspemu.screen.getFields("{style: 'button'}");  // スタイルが「button」のfieldsオブジェクトを取得
fields.setWidth("auto"); // フィールド幅を自動で表示