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Interstage Business Application Server チューニングガイド
FUJITSU Software

1.4.1 ログ機能を使用する場合のチューニング

ログ機能を使用する場合のチューニング方法について記載します。

1.4.1.1 IPCパラメタの見積もり式(Solarisの場合)

注意

Solaris 10、Solaris 11オペレーティングシステムの資源制御を使用してプロセス間通信機能(共用メモリ、セマフォ、メッセージキュー)の動作を定義する場合、Solaris 10、Solaris 11のprojectデータベースおよびprctlコマンドを使用してください。定義する際には本節を参照して設定値を見積もってください。


参照

  • Solaris 10、Solaris 11の資源制御の詳細は、システムのドキュメントを参照してください。

  • カーネル構成ファイル内のパラメタの詳細は、使用しているシステムのドキュメントを参照してください。

共用メモリ

Solaris 10、Solaris 11では、資源制御によって以下の値を設定、または加算してください。

資源制御

種類

必要数

備考

project.max-shm-memory

加算値

起動するログ出力サービス数 * (1100 + (maxMsgSize + 33) * maxMsgCount) + 15167344 (注

共用メモリセグメントの最大サイズ

project.max-shm-ids

加算値

5 + 起動するログ出力サービス数

共用メモリIDの数

注)maxMsgSize、およびmaxMsgCountの値は、ログ出力サービス定義ファイルに設定されている値を参照してください。

セマフォ

Solaris 10、Solaris 11では、資源制御によって以下の値を設定、または加算してください。

資源制御

種類

必要数

備考

project.max-sem-ids

加算値

起動するログ出力サービス数+2

セマフォIDの数

process.max-sem-nsems

設定値

起動するログ出力サービス数+2

セマフォIDごとの最大セマフォ数

メッセージキュー

Solaris 10、Solaris 11では、資源制御によって以下の値を設定、または加算してください。

資源制御

種類

必要数

備考

process.max-msg-qbyte

設定値

65536

待ち行列上の最大バイト数

project.max-msg-ids

加算値

3

メッセージキューIDの数

process.max-msg-messages

設定値

3

システムメッセージのヘッダ数

1.4.1.2 IPCパラメタの見積り式(Linuxの場合)

共用メモリ

パラメタ

種類

必要数

備考

kernel.shmmax

設定値

以下の値のうち、最大値を指定

起動するログ出力サービス数 * (4200 + (maxMsgSize + 33) * maxMsgCount) (注1

14380872

共用メモリセグメントの最大サイズ

kernel.msgmni

加算値

5

共用メモリIDの数

注1)maxMsgSize、およびmaxMsgCountの値は、ログ出力サービス定義ファイルに設定されている値を参照してください。

セマフォ

パラメタ

種類

必要数

備考

kernel.sem
(semmsl)

設定値

起動するログ出力サービス数 +  2

セマフォIDごとの最大セマフォ数

kernel.sem
(semmns)

加算値

起動するログ出力サービス数 +  2

システム全体のセマフォ数

見積もり結果が、1024より小さい場合は、1024を指定します。

kernel.sem
(semmni)

加算値

起動するログ出力サービス数 +  2

セマフォIDの数

メッセージキュー

パラメタ

種類

必要数

備考

kernel.msgmax

設定値

128

メッセージの最大サイズ

kernel.msgmnb

設定値

4096

待ち行列上の最大バイト数

kernel.msgmni

加算値

3

メッセージキューIDの数