Interstage Business Application ServerではログのインターフェースとしてSLF4Jを使用します。
またログ実装クラスとしてLogbackを提供しています。
ログを出力するためには以下の手順で環境を作成します。
(1) ログ出力情報の設定
ログ実装クラスの設定ファイルにログ出力に関する設定を記述してください。
例
Logbackの設定ファイルの記述例を以下に示します。
この例ではpatternタグで指定した形式でInfoレベルの情報をサーバーログに出力します。
logback.xml
<configuration> <appender name="STDOUT" class="ch.qos.logback.core.ConsoleAppender"> <encoder> <pattern>%d{HH:mm:ss.SSS} %msg%n</pattern> </encoder> </appender> <root level="INFO"> <appender-ref ref="STDOUT" /> </root> </configuration> |
(2) クラスパスの設定
ログ実装クラスの設定ファイルを共通クラスローダが参照する共通ディレクトリ配下にコピーしてください。コピー先は以下のディレクトリです。
[Java EE 7共通ディレクトリ]/domains/domain1/lib/classes |
[Java EE 7共通ディレクトリ]\domains\domain1\lib\classes |
共通クラスローダおよび共通ディレクトリの詳細は“Interstage Application Server Java EE 7設計・構築・運用ガイド”の“クラスローダの構成”および“Interstage Java EE 7で使用するクラスの設定について”を参照してください。
また、ログ実装クラスのjarファイルとSLF4Jからログ実装クラスを使用するためのjarファイルをクラスパスに設定してください。Logbackを使用する場合は以下のクラスパス設定サポート用jarファイルをクラスパスに設定してください。
/opt/FJSVibs/lib/classpathhelper/logback-cph.FUJITSU.jar |
[Interstageインストールディレクトリ]\BAS\lib\classpathhelper\logback-cph.FUJITSU.jar |
クラスパス設定サポート用jarファイルのクラスパス設定方法は“3.5.3 アプリケーションのクラスパスの設定”を参照してください。Logback以外のログ実装クラスを使用する場合はjarファイルをwarファイル内に格納してください。
なお、使用しないログ実装クラスのjarファイルはクラスパスに設定せず、使用するログ実装クラスのjarファイルのみ設定してください。