Interstage connectorはWork(アプリケーションの呼び出し、ネットワーク・エンドポイントの監視、入力データの処理など)を同期/非同期に実行するためのWork管理機能をサポートします。Work管理機能の使用により、Interstageの提供するスレッド制御機構を利用したアプリケーション構築が可能となります。この機能はconnector1.5規約に準拠したリソースアダプタで利用可能です。
リソースアダプタはIJServerが提供するWorkManagerクラスの実装に対して、scheduleWorkメソッドなどを使用してWorkを登録します。詳細はconnector1.5規約を参照してください。
Workに割り当て可能な同時実行スレッド数
1つのWorkに対し1つのスレッドが割り当てられます。その同時実行可能なスレッド数のチューニングパラメタとして、最小値・最大値・アイドルタイムアウトが指定できます。
以下のファイルに値を設定することによって、Workに割り当て可能な同時実行スレッド数を変更できます。
C:\Interstage\J2EE\etc\JCA\jca.properties
/opt/FJSVj2ee/etc/jca/jca.properties
上記ファイルに以下のプロパティを設定してください。パラメタを指定しなかった場合、および指定可能範囲外の値を設定した場合には、デフォルト値が設定されます。
チューニングパラメタ  | プロパティ名  | 意味  | 
|---|---|---|
最小値  | min-thread-size  | Workに割り当て可能な同時実行スレッド数の最小値です。  | 
最大値  | max-thread-size  | Workに割り当て可能な同時実行スレッド数の最大値です。  | 
アイドルタイムアウト  | thread-idle-timeout  | アイドルタイムアウト値(秒)です。プールに返却されたスレッドが、本項目で指定した時間を超過しても使用されない場合に破棄されます。ただし、初期起動スレッド数分は破棄対象外です。  | 
例
Workに割り当て可能な同時実行スレッド数の最小値を2、最大値を10、アイドルタイムアウトを1000に設定した場合の例を以下に記述します。
 min-thread-size=2  |