connectorを参照する場合、resource adapterの配備後に環境設定を行ってください。
以下に、resource adapterの配備と環境設定について説明します。
resource adapterの配備
Interstage管理コンソール、またはisj2eeadminコマンドを使用して、resource adapterを運用環境に配備します。
配備時は、resource adapterファイル(.rarファイル)、またはresource adapterファイルを含むEARファイルを指定してください。
以下に配備時に設定するリソース定義情報の項目を示します。
config-property情報の内容については、resource adapterの仕様書を参照してください。
設定項目名 | 設定内容 |
---|---|
resource adapterファイル名 | 指定されたresource adapterファイルが表示されます。この画面での変更はできません。 |
リソース名 | リソースの名前を決めてください。リソース名がJNDIに登録する名前になります。 |
ユーザ名/パスワード | リソースに接続するために使用するユーザ名とパスワードを指定してください。省略できますが、パスワードだけの指定はできません。 |
config-property情報 | deployment descriptorに定義されたconfig-propertyの情報を変更したい場合に設定してください。プロパティ値だけ変更できます。 |
resource adapterファイルは以下のディレクトリ構成で展開されます。resource adapterのマニュアルを参照して、必要に応じてクラスパス、パス、ライブラリパスを設定してください。
“2.2 J2EEアプリケーションが運用される環境(IJServer)”の“2.2.3 IJServerのファイル構成”を参照してください。
RAR内のjarについては、自動的にクラスパスに設定されます。
[J2EE共通ディレクトリ]\deployed\jca\ra\[リソース名]
※J2EE共通ディレクトリのデフォルトは、C:\Interstage\J2EE\var\deployment です。
[J2EE共通ディレクトリ]/deployed/jca/ra/[リソース名]
※J2EE共通ディレクトリのデフォルトは、/opt/FJSVj2ee/var/deployment です。
Interstage管理コンソールの[リソース] > [connector] > [配備] > [グローバルトランザクションの利用]を[する]に設定してください。
Interstage管理コンソールの詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
また、isj2eeadminコマンドを使用して設定することもできます。詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。
注意
IJServerへ配備した場合、分散トランザクションは使用できません。Interstage管理コンソールの[リソース] > [connector]から配備してください。
配備終了後、Interstage管理コンソールを使用して、resource adapterの情報を参照できます。また、配備時に設定したユーザ名/パスワードとconfig-property情報のプロパティ値を変更できます。
環境設定
resource adapterを運用する場合は、配備実行後に以下の環境設定が必要です。
RARファイルは配備実行時に展開されるため、必要に応じて環境変数を設定してください。展開されるディレクトリの格納場所については、“resource adapterの配備”を参照してください。
以下の例は、リソース名が“RA01”で、RARファイル内にライブラリとRA01.jarが存在する場合のPATHとCLASSPATHの設定方法です。以下の例のように、Interstage管理コンソールを使用するか、isj2eeadminコマンドを使用して設定します。
Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ > [詳細設定] > [ワークユニット設定] > [パス]に以下を設定してください。
C:\Interstage\J2EE\var\deployment\deployed\jca\ra\RA01
/opt/FJSVj2ee/var/deployment/deployed/jca/ra/RA01
Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ > [詳細設定] > [ワークユニット設定] > [クラスパス]に以下を設定してください。
C:\Interstage\J2EE\var\deployment\deployed\jca\ra\RA01\RA01.jar
/opt/FJSVj2ee/var/deployment/deployed/jca/ra/RA01/RA01.jar
PATHとCLASSPATHをシステム環境変数に設定してください。なお、設定後はOSの再起動が必要になります。
PATHとCLASSPATHを環境変数に設定してください。なお、設定はInterstageを起動する前に行ってください。
参照
connector利用時にエラーが発生した場合は、“29.9 EJBサービス使用時の異常”を参照してください。