Interstage V12.0での変更内容を説明します。
IIOPアクセスログ
IIOPアクセスログをサポートしました。IIOP通信の通信内容がデフォルトで出力されます。
IIOPアクセスログを出力することで、アプリケーション開発時の疎通確認、運用時の通信監視およびシステムの状態管理が可能になります。また、トラブル発生時の対処に有効な情報を得ることができます。
ただし、IIOPアクセスログは、IIOP通信が実施されたタイミングで出力されるため、IIOP通信性能が従来よりも5%程度劣化します。従来と同等の性能を維持するためには、IIOPアクセスログを出力しないように設定してください。
IIOPアクセスログの設定については、「4.17.4 IIOPアクセスログ」を参照してください。
セキュリティーマネージャー使用時の動作
Javaアプリケーションの実行において、システムプロパティに以下を設定せずにセキュリティーマネージャーを使用した場合の動作が変わりました。
jdk.corba.allowOutputStreamSubclass=true jdk.corba.allowInputStreamSubclass=true
例外は発生しません。
以下の例外が発生する場合があります。
java.security.AccessControlException: access denied (java.io.SerializablePermission enableSubclassImplementation).
IIOPソケットの送受信待機時間監視機能の設定
IIOPソケットの送受信待機時間監視機能のデフォルト値が変更されました。
2000:6000:20:2147483647
2000:30000:20:2147483647
注意
V11.1以前の製品とIIOP通信を利用する場合、IIOPソケットの送受信待機時間監視機能のデフォルト値が異なる点に注意してください。
V11.1以前の製品とIIOP通信を利用する場合は、V11.1以前の製品に設定されているIIOPソケットの送受信待機時間監視機能の値も「30000」に変更されることを推奨します。