既存システムとの連携を行う場合、IDCMの起動/停止は、WSFCへIDCMのサービスをリソースとして登録することにより行います。リソースは、Interstageのリソースグループへ追加します。
以下に、設定手順を説明します。
Interstageのリソースグループの設定を行います。「4.2.5.2 WSFCの場合 」で説明されている手順を実施します。
1.で作成したInterstageのリソースグループに対して、以下の条件にしたがってIDCMサービスを登録します。
「サービス名」は「F3CTidcm」です。
「リソースの種類」は「汎用サービス」です。
依存先は「InterfaceRep_Cache Serviceサービス」および「ネットワーク名」です。
TransactionDirectorサービスの依存先として、「IDCMサービス」を指定します。
以下に、既存システムとの連携を行う場合のWSFCへのリソース登録例を示します。
WSFCへのリソース登録について
リソース資源 | サービス名 | リソースの種類 | 依存関係(依存先) |
---|---|---|---|
Interstage用IPアドレス | - | IPアドレス |
|
Interstage用ネットワーク名 | - | ネットワーク名 | IPアドレス |
OD_startサービス | ODloader | 汎用サービス | ネットワーク名 |
NamingServiceサービス | Naming | 汎用サービス | OD_startサービス |
InterfaceRep_Cache Serviceサービス | InterfaceRep_Cache_s | 汎用サービス | NamingServiceサービス |
IDCMサービス | F3CTidcm | 汎用サービス | InterfaceRep_Cache Serviceサービスおよびネットワーク名 |
TransactionDirectorサービス | TransactionDirector | 汎用サービス | IDCMサービス |
| Interstage API | 汎用サービス | TransactionDirectorサービス |
ワークユニット起動用バッチファイル | - | 汎用アプリケーション |
|
また、DPCF通信パスの確立/解放は、以下のいずれかの方法で行ってください。
オペレータによる操作
[IDCM操作]ウィンドウの[確立]ボタン/[解放]ボタンを選択して行ってください。
アプリケーションからの操作
「IDCMソフトウェア開発キット」をインストール後、C言語で作成したアプリケーションでIDCMのAPI(idcm_psysACT/idcm_psysDCT)を使用して行ってください。
相手システムからの操作
相手システムから確立/解放を行ってください。
IDCMの環境設定は、以下のいずれかの方法で行ってください。
運用ノード、待機ノードごとの物理IP(ホスト名)を使用する方法
この場合、相手システムからは別ホスト(DPCF通信パスは2本)となります。また、この方法の場合、IDCMサービスのプロパティのパラメータタブで「ネットワーク名をコンピュータ名として使用する」をチェックしないでください。
仮想IP(ホスト名)を使用する方法
この場合、相手システムからは同一ホスト(DPCF通信パスは1本)となります。使用できる通信プロトコルはTCP/IP通信のみです。また、この方法の場合、IDCMサービスのプロパティのパラメータタブで「ネットワーク名をコンピュータ名として使用する」をチェックしておく必要があります。
IDCMの環境設定については、「IDCMヘルプ」を参照してください。